このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.08.12
No.AK-015

一方向分線■鹿角市 ■全線ダート ■接続→栗根沢線
■栗根沢線から分岐して山中に延びる

 かつてのマタギ道は林道へと変遷するが、今は虚しく全てが回帰してしまい… 

 ↓ここが栗根沢線にある一方向分線林道の入口。立ち入り規制がなされている
 わけではないですが、何人をも拒む進入不可能な自然回帰した林道です。


……こんな感じ……
■栗根沢線から分岐するピストン林道。現状ではその入口を見分けることも困難なほど重厚な薮に埋もれて完全な廃道状態となっている。その薮は超激烈であり、徒歩をもってしても進入は難しい。なお、一方向分線という林道名は付近に位置する「一方高(1104m)」によるものと思われるが、林道名の方はなぜか「高」ではなく「向」の文字が当てられている。本来、ここは林道である以前に一方高への登山道入口だったらしいが、その役割もすでに失われてから久しい。さらにその昔は一方高から三方高(1221.8m)」を経て仙北地方へ人の往来があったとのことで、マタギ道でもあったらしいが、そのような事しかこの林道については述べることが見当たらない。

■鹿角市の夜明島線の支線である栗根沢線を遡った先にある一方向分線の入口です。そこに打ち捨てられた木杭タイプの林道標が存在していたからこそ、そこが林道であることが判明しましたが、まさに「どこに入口がある?」といった趣です。県別地図などでは栗根沢線から分岐する左折路がきちんと記されているのですが、その実体はこの通り。かつて道があったであろう地点にはクマザサの厚い壁が立ち塞がっているのみでした。一方向分線を走行可能な者は存在しないことは火を見るよりも明らかでしたが、それでも念のため偵察だけは実行せねば!
■でも結果はこの通り。最強の障害物突破力を誇る徒歩をもってしても、ダートの痕跡をたどることは困難であり、ここはものの数メートルも進むことができませんでした。それはもう薮を抜けるというよりも薮の壁にぶつかっていくといった方が適切であり、これ以上頑張ると発狂しそうなので撤退しておくことに。地図上ではこの一方向分線の先には山道が接続されていて、栗根沢線の終点へと回り込むことができるらしいですが、とてもそのようなことができる状態ではないことを報告しておきます。うむ、ダメだこりゃ…。
■それにしてもこいつがなければ、ここが林道の入口であるなどと誰が思うことでしょう。そういう意味ではとても貴重であった一方向分線の林道標。「ここを訪れた証にこれは貰っていく…」と言いたいところでしたが、もちろんそれはなし。きちんと地面に戻しておきましたよ。というわけで一方向分線の探索は打ち捨てられていた林道標の発見のみをもって終了。
→探索終了!
→引き返して栗根沢線に向かう!

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