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 真昼岳林道/ Mahirudake林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.08.11 / No.Ak-020 
 [ 所在地 ]西和賀町(岩手県) ・ 美郷町(秋田県) [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ダイナミックに爽快な峠越えの長距離ダートだが、行き交う車両は途絶えて今は無人境!

手県西和賀町の「真昼温泉」にやって来ました。ここは岩手 ・ 秋田県の林道では知名度の高い真昼岳林道を訪れる場合の目印となる場所であり、温泉前の舗装路を道なりに進むとやがて目指す林道の入口が現れます。ちなみに真昼岳林道へのアプローチは反対側の美郷町からよりも、ここ、西和賀町からの方が格段に分かりやすく、そしてなによりも一風呂(入浴料300円)浴びてから林道探索、もしくは林道探索後の汗流しや水分補給がすぐに可能な点が嬉しいですね。
泉前からダラダラと続く舗装路を我慢の一手で進んでいくと、やがてこの地点からダートが開始します。ただし、この地点に林道標は設置されていません。なので正確な林道区間の開始地点が分かりませんが、まあ、ここからダートが開始しているので、ここをもって真昼岳林道入口としておいてもどこからも苦情は来ないと思います。
→振り返る!
→付近を調べる!
ずは快適な水平フラットでスタートしている真昼岳林道ですが、実はやって来たのは今回が初じゃないんですね。数年前に訪れた時は土砂崩れですぐに引き返した記憶があります。その後も土砂崩れや崩落などで通行不可状態がずいぶんと続いていたのですが、なんでも最近通り抜けられるようになったとの情報を得たので、その現状確認も兼ねて再訪したというわけ。
なみに林道名でもある「真昼岳(1059.4m)」は、1000m級の山々が連なる岩手と秋田県の県境中央部にまたがる真昼山地の主峰。真昼岳林道は岩手県和賀町から秋田県美郷町へと真昼山地の峠を越えて越県しています。したがって延長距離も軽く20kmを越える本格的な峰越え林道であるだけに、峠へのアプローチはとても長く、まずはブナの自然林を行く序盤のフラットコースを快適に進んでいきます。
夏の緑に包まれたダートをエンジンも軽やかに進んでいくと路肩に立札を発見。「国有林入口より2.0km」と記されています。これで進んできた距離が分かるというものですが、立札はその後も1kmおきに設置されていました。
→景色を眺める!
れにしても道すがらに続く森の雰囲気は素晴らしかったな。鬱蒼たる趣で多少の薄暗さはありますが、それでもよくある単調な植林地帯とは異なり自然色はとても豊かでした。雰囲気的にも林道探索のステージとしては申し分ないです。
こまでのところ路面状況は良好ながらも、言い様の知れない山深さをひしひしと感じてしまう真昼岳林道のダート。人跡希な真昼山地を抜ける林道の延長距離はとても長く、また、ネットに相次いだ土砂崩れや路面崩壊による撤退報告も不安を煽ります。その後、タイミング良く今回の探索直前にそれらは通り抜けられたらしいですが、林道は常に変化する存在。うかつに全面的な信用はできませんが、林道探索ではゾクゾクするようなこの不安感が楽しいんですね。
北のロングダートとしてその名を知られ、かつては普通乗用車でも楽に通り抜けられたという真昼岳林道。たしかにそれもうなずける快適コースが続きますが、経験上、手放しで喜ぶことはできないです。一度荒れると手が付けられないほど酷くなってしうのが東北の林道の恐ろしさであり、以前は楽に走れた快適ダートであっても、その後なにかの拍子で一気に荒れた存在と化すこともよくあります。そういう意味では気を抜くことはできません。
んなこんなで進んでいくと、やがて「真昼岳 ・ 兎平登山口」に到達しました。路肩にだ四輪の駐車スペースが設けられているものの、そこに人の気配は全くなかったです。ですが、この登山口があるため、路面もここまでは常にまともに維持されているのでしょう。
→登山道入口を眺める!
→付近を調べる!
いうわけで、一般四輪でも登山口までは気軽に立ち入れてしまう真昼岳林道ですが、その結果がこの始末・・・。決して崖落ちするような状況でもないのになんでこうなる? 林道をナメたおバカな山菜採りか登山者の車かもしれませんが、おそらく飛ばし過ぎたのですなぁ。これが一般道であれば大騒ぎとなるところですが、そうならないのが林道の厳しいところ。誰にも助けてもらえず、まだ新車であったのに虚しく 行き倒れ放置 状態・・・。
面に逆立ちした四輪は放っておいて前進再開。少し進むとゲート箇所がありましたが、嬉しいことにチェーンはどこかに撤去されて支柱のみが残されていました。なぜか廃ゲートとされていたみたいです。なお、真昼岳林道に関しては恒久的なゲートの存在は聞かないので、それについては心配しなくてもいいと思います。
ート開始地点からの距離を示す立札はその後も等間隔で現れますが、現在地は4.0km地点とのこと。まだまだ先は長く、県境の峠越えに向けての勾配区間が未だ開始しない序盤区間なんですね。路面状況も全く問題なかったです。
km地点からしばらく進むと、林道沿いに左手に流れる本内川に注ぐ支流の沢をコンクリ橋で跨ぎます。ちなみに、橋の左手で沢が本内川に合流する地点には「ガマ淵の滝」があって、わずかに橋上から眺めることができました。先ほどの「飛竜の滝」といい、真昼岳林道の西和賀町側には数多くの滝が存在しているようなので、林道探索と同時に滝巡りもしたい欲張りな林道ライダーにもここはぴったりでしょう。
→沢(左上流)を眺める!
→沢(右下流)を眺める!
ンクリ橋を渡って進んでいくと、本日の天気は快晴なのになぜか水溜まりが・・・。数日前に降ったのがまだ乾ききらずに残っていたみたい。林道ではよくあることですが、それでも晴れの日にオフバイクがドロドロになるのだけは勘弁していただきたいな。
そり立つ岩壁沿いの区間では巨大な一枚岩の迫りくる圧迫感が迫力でした。路面は相変わらず走りやすいですが、人里離れた真昼山地を行く山岳ダートの険しさが垣間見えてきた瞬間です。ここはまだ序盤区間ですが、それでもあからさまに深山の趣がプンプン! 県境の峠に至るこの先の区間、はたしてどうなっているのか、なんとも楽しみ!
→さらに真昼岳林道を進む!
→探索中止!
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