このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.15
No.AO-026

冬部越線■小泊村 ■ピストンダート ■接続→増泊線
■増泊線から分岐して山中へ延びる

 ピストンながらも往きと戻りで二度楽しめる眺望は捨てがたい! 

 ↓唯一日本海が望める区間です。路肩の藪が邪魔をして見づらいですが、土手
 に登ればじっくり景色を楽しめます。でも、手前のガレ区間には要注意!


……こんな感じ……
■増泊線から分岐する砂利ダートのピストン林道。起点付近の路面の様子は多少草むしている感があり、車両の進入の少なさこそ感じられたが、見た限りでは特に荒れている印象はなかった。コース的には入線後、緩いカーブを繰り返しつつアップダウンを繰り返す。途中、切り通し区間では落石なども見られたが、林道では日常的に発生する程度のものか。ただし、中盤では雨風に路面が流されたのか、非常にガレた区間があり、通行にはそれなりの苦労が強いられたので注意したい。なお、このガレ区間の先では日本海を眺められる大変景色の良いビューポイントがあるので、ここは立ち寄ってみても損はない。野営するのであれば、夕陽が海に沈む景色は最高かも。

■増泊線から分岐している冬部越線の入口です。位置的には増泊線をR339側から進むと、小泊ダムおよび道の駅こどまり方面の二股分岐の少し先の左手にあります。ちょうど急カーブの勾配をぐんぐんと登坂するその途中にありますが、なかなか立派な林道標があるので、あまり見落とすこともないでしょう。ただし、探索時に入口からパっと見した感じでは、多少藪った雰囲気になっていました。
→起点付近を振り返る
■起点から少々草むしたダートを進むと、軽い下りと登りを繰り返してアップダウンが続きます。路面は細かな砂利質ダートで、今のところは全く問題ありません。ここでいつもの通り県別地図を眺めてみると、林道そのものは記されていませんでしたが、冬部川に沿って走っていることが分かりました。通常は川や沢に沿っている場合、下流から上流に向かっていることが多いのですが、ここでは起点の標高が高いためか、上流から下流に向かって並行してダートが延びているようです。とは言っても川そのものの流れは見えませんが。
■山の斜面を縫うようにしてダートは延びていますが、思っていたほど山深さは感じられず、路面に陽射しが降り注いで明るく穏やかな雰囲気ですが、部分的にガレがあるようです。途中、ちょっとした崖地帯ではけっこう大きな岩が路面にゴロゴロしていたりします。これくらい大きいと目立つので乗り上げてしまうこともないでしょうが、その周囲では鋭い小岩がぱらぱらと路面の草むらに隠れていたりするので、やはり慎重に進みます。
■山の斜面に開けたなだらかなカーブをトコトコ進みます。ここ、一見すると左手に眺望がききそうな気もしますが、周囲はやはり杉林になっていました。なぜかここだけ木が生えておらず、ぽっかりとした空き地のような感じになっています。周囲の視界こそあまりききませんでしたが、暑くもなく、寒くもなく、雲一つない晴天時の明るいすがすがしさは格別です。
■明るい雰囲気の中、いい気分で進みますが、しばらくするといきなり周囲の藪が迫ってきました。と同時に路面の状態が一気にガレ始めてしまい、ちょっとした、いや、けっこう走りにくい難所に差しかかってしまったようです。路面が雨風でえぐられたのか、ボコボコ状態で、しかも、路肩には車のタイヤが深く掘り下げたわだち跡なんかも見られます。ここは慎重に前進しなければ即転倒です!
■無理矢理XRを立たせて前方から撮影してみました。この区間、路面の中央は細かな砂利質となっており、乗り上げるとデコボコ感が非常に激しく、すぐにリアが路肩の溝にずり落ちてしまいます。一方の路肩は雨風で路面の土が流されたのか、大きなクレバス状になっていますが、どうやらそこを慎重にたどって進むしかないようです。でも、そうすると半ば路面を覆い隠す藪が邪魔して非常に走りにくい状態になってしまいます。見た感じでは軟らかそうな藪の壁なので、クレバスをたどるために捨て身で突っ込みましたが、意外とそれは固く、反動で横倒しになるのを何とか耐えての苦しい前進となりました。
■その後、凶悪なガレ区間をなんとかやり過ごし、ようやくまともなダート路面に戻って少し進んだ地点です。この地点は断続的な勾配になっており、右手は開けた感じで遮る木々もなく、位置的には日本海が望めるはずですが、あいにく路肩の藪が邪魔となって眺望がききません。仕方なく少し前進してみると、勾配の高低差のため、藪の壁越しに視界(最上部の写真参照)が少し開けます。路肩の土手に登って眺めると、マリンブルーの日本海と津軽半島先端の山並みを望むことができました。これがなかなか良い眺めで、ガレ道走行の苦労も吹っ飛びますよ。
■振り返りつつ日本海を眺めてさらに進みます。残念ながら、その後ダートは再び林の中へと向かって海とは離れてしまいますが、路面は先ほどのガレ区間が嘘のように安定したフラットな砂利ダートになっているため、気分良く進むことができました。ここからは海こそ見えなくなりますが、区間的に視界が開けて開放的な雰囲気が味わえます。
■で、たどり着いたのがこの地点です。ピストンではよく見かける終点風景であり、周囲は草むらに囲まれたちょっとした広場になっていて、眺望がきくわけでもなく特に何もありません。とりあえず前方を調べると、これもお約束で廃道とも獣道とも区別の付かない鬼藪ダートがそこにありました。「へへ…、やっぱりな」ふと気が付けば、何もないマニア林道の終点で、ここから先へは行けないのに、その先へと続く鬼藪ダートを眺めて独りニヤリとしてしまいます。こんな有様では当分ピストン巡りは止められそうにもないですが、でもアタック系ではないので、これより先の突入は断念、今来た道を引き返して冬部越線の探索は終了としておきました。
→探索終了!
→振り返る
→鬼藪ダートの様子をうかがう

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