このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2013.08.13
No.AO-075

沼の台線■十和田市 ■全線ダート ■接続→平野沢線 ■分岐→高崎線・色内線
■R102号線(十和田湖温泉)付近から平野沢線とを結ぶ

 林道入口は地味目だが、最高のビューポイントイを隠し持つ爽快ダート! 

 ↓ここではダート走行も楽しいですが、沼の台線の見所はなんといっても林道
 から望める八甲田の山々の展望。それ目当てで訪れても損はないでしょう。


……こんな感じ……
■R102号線沿いの十和田湖温泉郷付近から十和田湖周辺の深い森を抜けて「惣辺牧場」へと至る平野沢線に接続するダート林道。国道側から入線すると、まずは連続勾配でスタート。リアがズってしまうほどのキツい登坂区間だが、途中では八甲田の雄大な山々の絶景を堪能することができる。その後は恐ろしいほどの奥深さを感じさせる樹林帯をひたすら抜けて進み、ラストは唐突に平野沢線へと接続してエンドとなるコース展開だ。路面は区間によっては砂利深く、それなりのガタガタ感を覚える箇所もあるが、総じてダートはまともな状態にある。付近ではトップクラスの素晴らしいビューポイントあり、豊富な支線ダートありで楽しめる1本と言えるだろう。

■十和田湖近辺の一大観光スポットである奥入瀬渓流にほど近い、R102号線沿いの十和田湖温泉郷のそばに入口がある沼の台線です。夏休みの観光シーズンということで、付近の観光スポットは人込みで溢れているというのに、林道入口は通りかかる車1台とてなく全く静寂そのもの。路肩の薮に埋もれかけた木杭タイプの林道標がひっそりと出迎えてくれました。
■入口からかなりの急勾配でいきなりスタートしていた沼の台線ですが、心臓破りな連続勾配を登坂して進むと、すぐに右手に国道を挟んで十和田湖温泉郷のホテルなどが見えてきます。まるで天空を目指しているかのような鬼坂っぷりに「一体どこまで登っていく?!」といった感じです。
■効率良く高度を稼ぐために登坂区間は九十九折りでさらに続きます。現在地は林道入口から300mほどですが、すでに50mも高度を稼ぎました。ここはエンジンにものをいわせて一気に駆け登ったものの、それでもこの鬼坂の前ではさすがにXRのリアも空転&ズルズルとしがちだったっけ。オフバイク以外ではいくら頼まれてもちょっとお断りしたくなるようなシーンです。
→景色を眺める!
■その後も連続勾配を喘ぐように登坂して進みますが、とあるカーブ地点で左折するダート分岐が出現! ただし、ここに林道標は存在していませんでした。雰囲気的にどうもここはピストン臭い気がしましたが、立ち入ったわけではないのでその実態は不明。
→左折ダートの様子をうかがう!
■勾配の傾斜角度はだいぶ緩くなりましたが、それでもまだ坂道は続いています。そして、数日前の大雨の影響でちょっと砂地っぽかった路面には、どなたか先行したオフバイクのタイヤ跡が一筋刻み付けられていましたよ。結局、沼の台線では1台のオフバイクともすれ違いませんでしたが、それでもちょっと嬉しくなったものでした。ありますよね、林道ライダーならそういうことって。
■「怪しい左折ダート!」左右から覆い被さるように茂る森の中を抜けて前進していくと、このような左折ダートの分岐が現れました。林道標が存在していないので名無し系といったところですが、実はこのダート、連続勾配区間の途中にあった先ほどの左折ダートの途中に接続しているらしいです。ただし、実際に走破確認したわけではないので、その保証はできかねますけどね。
→左折ダートの様子をうかがう!
■怪しくも興味をそそられた名無し分岐を過ぎて沼の台線本道を進みます。快晴に恵まれて陽射しが眩しく照りつけているため、暗さを感じることはなかったですが、それにしても物凄い鬱蒼とした山深さだな! このエリアでは車の行き交う国道沿いでもかなり鬱蒼とした雰囲気なのに、それが未舗装林道であればなおさらのこと。う〜ん、これが十和田湖周辺の山中なのか!
■「これほどの山深さはやはり林道でないと味わえないな」などと思いつつ、原生林を思わせる樹木のトンネルをしばし進みますが、あれ、なんだか前方がやけに明るくなっていますよ! どうやらその先で樹林が途切れているみたいですが、この展開はまさか…?!
■「してやったり!」なんと、その先では覆い被さる樹木が途切れて、林道は大きく上空が開けた山の斜面に躍り出たみたいです。そして予想通りに素晴らしい絶景ビューポイントが出現! そこでは八甲田に連なる山々の雄大なパノラマを欲しいままにでき、それは沼の台線といわず、付近の林道群の中でもずば抜けたトップクラスといってもよいくらい!
→パノラマを眺める!
■涙の出るほど素晴らしい絶景パノラマを誰にも邪魔されることなくしばし堪能、再び濃密な樹林に囲まれた沼の台線を前進します。そういえば、付近には「立惣辺山(569.3m)」という山があり、林道は頂きのすぐ脇を抜けているらしいのですが、全く気がつきませんでした。というか、すぐそこに頂きがあっても樹木が邪魔して物理的に見えないし。
■「やったー、高崎林道発見!」深い樹林をさらに進んで行くとこのようなY字分岐が出現。また名無し系かよ、と思いきや、すぐそばの樹木に括り付けられた「高崎林道」とのみ記されたお札タイプの林道標が! ちなみに、この高崎線はどうもピストン臭い気がしますが、県別地図はおろか国土地理院の地図にも記載されていない未知なる存在。ゆえにその実態は今のところ全く不明です。
→高崎線の様子を眺める!
■高崎線の分岐を通過、気が付くとなだらかな平坦コースとなっていた沼の台線のダート。東北の林道でよく見られる巨大なお化けフキなどを道端に眺めつつ、ここおはのんびりとXRを進ませます。シ〜ンと静まり返った林道は落ち着いた静寂感に包まれてとても良い感じ。
■沿道には人工物などなにも無いと思ってましたが、このようなそびえ立つ電波塔がありました。しかし、立地しているのは人里遠く離れたこのような山中。電源誘導のコストは高く、また冬季積雪による断線も考慮してか、この電波塔にはソーラーパネルという電源装置が装備されていたっけ。
■沼の台線のダートをたどって進むと、その後左折する横T字路が現れます。結果から述べると直進方向が沼の台線であり、左折側は色内川に沿って十和田湖温泉郷方向へと戻る色内線。もしも沼の台線探索中に道間違いを犯すとすればここがその可能性が高いので注意してください。何も考えずに素直に直進すれば正解、妙に勘ぐって左折してしまうと間違いですが、未知なる林道探索ではその兼ね合いが難しかったりもするんですよね。ちなみに、路肩の薮を探って色内線の林道標を発見できれば迷うこともないですけど。
→路肩の薮を探る!
→色内線の様子を眺める!
→振り返る!
■この林道では車両と出会うこともないと思っていましたが、気が付くと後方から1台の 軽トラ が。当方は撮影しながら進んでいるため、いつの間にか追い付かれてしまったみたい。なのですぐに脇へ寄せて先行させておきましたよ。ちなみに、喰わえタバコで窓から片手を出してチンタラ走っているくせに、絶対に先行させないウザいアウトドア系の四輪がたまにいますが、林道では追い付かれたら先行させるのが基本ですね。追い付かれたのがオフバイクといえどもです。
→もう飽きた…
→さらに沼の台線を進む!

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