このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 東沢丸山林道/ Higashisawamaruyama林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.08.12 / No.AO-083 
  魅力的な山岳横断ルートだが、もはや常人には近寄り難い廃道薮漕ぎダートと化してしまい…


↑アタック系ならば存分に楽しめる廃道薮漕ぎ系の1本ですが、走破にはかなりの覚悟が必要かと…。ここはもう恐れを知らぬ剛の者専用道です。
別町の安兵衛林道から外ヶ浜町の丸山林道とを結ぶ険しい峠越えルートの完抜けダート。途中には袴腰岳(707m、708m)への登山道入口があるため、極めて希ながらも登山者の訪れることもあるというが、途中にあるという路面崩壊によってほぼ廃道化しているのが現状だ。路面を埋め尽くす薮の繁茂は強烈であり、強引に進んでみても先の見えない荒廃状況に心が挫けてしまうのは必須。マニアな薮山登山者をも怯ませる過酷な薮の前に、もはやオフバイクといえども出る幕は無い。立ち入らない方が無難である。

 [所在地]今別町・外ヶ浜町
 [路面状況]全線ダート / 完抜
 [接続林道]安兵衛林道・丸山林道
 [コース]安兵衛線から分岐して丸山線とを結ぶ

兵衛林道から分岐して今別町から外ヶ浜町へと進み、丸山林道へと接続する東沢丸山林道の入口です。今別町から外ヶ浜町への完抜けルートの一部であり、袴腰岳(707m、708m)の脇を抜けて津軽の山深い山中を横断していかにもオフの走り応えのありそうな林道なのですが、安兵衛林道側の入口はこんな感じでした。廃れた作業道の類にしか見えず、それなりの林道を期待してやって来ると少なからずショックを受けてしまいます。ちなみに、東沢丸山林道の林道標は丸山林道からの接続口に存在しているそうですよ。
道標も設置されていない状態で安兵衛林道から切り返す形で分岐、山肌を切り崩した崖下を回り込むようにしてダートはスタートしていました。地図上ではここから外ヶ浜町へと抜けられるはずですが、路面は入口からすでにはびこる夏草の猛攻を受けている状態。かなりの不安を煽られますが、立ち入ってみなければなにも始まりません。いざ突入です。
盤となる入線直後の東沢丸山林道の路面状況はこんな具合でした。かなりガタガタ状態ではあったものの、これくらいならばいたってまともなレベルです。ダート両脇の薮は強烈でしたが、路面埋没ということもありません。かなり人跡希な津軽の山中を抜ける林道なので、それなりの草深さは予想されたものの、ちょっと肩すかしを喰らった感じでした。
だし、それはちょっと甘かったようですね。まともだと思われたのは入線直後のほんの僅かな区間のみ。ダートはすぐに濃密な薮に飲まれていました。「ここ、いいの?」と思ってしまいますが、こういうのは今回が初めてと言うわけでもなく、かつて探索した青森市の 嘉瀬子内林道 も恐ろしく荒廃して薮むしていましたが、それでもなんとか抜けられたんだっけ。なのでここも…。
は言ってみたものの、どこまでも続くこの薮の回廊状態はさすがにちょっと重いです。ちなみに東沢丸山林道をさらに進むと、付近に位置する袴腰岳への登山道入口があるそうで、薮山好きのマニアな登山者がごく希に訪れていたりするみたいですよ。ウェブ上での過去の登山レポートではいずれも途中の林道の薮の酷さが述べられていますが、確かにそれもその通りだな。
だけならまだしも、やがてそこに「水浸し」という状況が加わります。まだ先は長いというのに状況は確実に悪化しているみたい。先述のマニア登山者のレポートでは、林道は薮まみれで滅茶苦茶に崩壊していたという話もあったし…。東沢丸山林道、行く手に待ち構えているのは果てしなき荒廃のみかもしれません。次第に心が挫けてきます。
えぇ〜。猛烈な薮と浸水の混合区間です。入線してからそれなりの距離を進んできましたが、路面回復の兆しは一向にうかがえません。どこまで行っても薮の回廊が連続します。やはり林道はすでに廃道化しており、この先どこかで路面が崩壊しているというのはどうも本当臭い…な。
かに薮が鳴りを潜める区間もありましたが、すぐに再び猛烈な薮埋没区間が現れてしまいます。際限なきその繰り返しにWR共々もうウンザリ! おそらく、ここは頑張って進んでみても最終的には致命的な障害によって撤退を余儀なくされそうな気配が濃厚です。というわけで、まさかの酷なピンチに陥る前に今回は勇気をもって戦略的撤退としておきました。残念ながら「安兵衛林道〜東沢丸山林道〜丸山林道」の完抜けルートはもはや地図上のみだけの架空の話となっていたようです。なので、ここにはなるべく近づかない方がいいですよ…。
→勇気ある撤退!
→引き返して安兵衛線に向かう!
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