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サイベタ沢林道/ Saibetazawa | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2014.08.13 / No.AO-085 |
草深い山中のピストンならではの宿命、後半区間は薮の猛威で撤退はほとんど確実に… |
↑前半はそれほどでもないですが、後半は薮が猛威を振るいまくるピストン。これといった景観も望めず、ただ草深いだけの1本です。 | ||
むつ市の蠣崎林道から分岐する支線林道。蠣崎林道を進むと最初に現れ、かつては「小川平沢林道」との名称であった。地図上では小川平沢に沿って遡るコースだが、沢の流れはほとんど望めなく、常に山深い山中を行くピストンで、立ち入ってみてもとくに見所はない。急坂や急カーブはなくコース的な険しさは無いものの、夏場の雑草の繁茂には驚かされるものがある。途中に現れる小川平沢の沈下橋を過ぎるとはびこり始め、最終的には薮に埋没して前進不可となってしまう。 | ||
[所在地]むつ市 [路面状況]全線ダート / ピストン [接続林道]蠣崎林道 [コース]蠣崎林道から分岐して山中に延びる |
むつ湾に面した蠣崎地区から下北の国有林奥深く分け入る蠣崎林道。その蠣崎林道を進むと最初に現れる支線がこのサイベタ沢林道です。男川水系の「小川平沢」沿いのコースで山中へと分け入るピストンで、入口は蠣崎林道が小川平沢を跨ぐコンクリ橋の手前の左側に位置していました。 | |
そしてこれが入口の様子。林道標は蠣崎林道からの分岐地点の数メートル先に半ば薮に埋もれた状態で存在していました。コース的には小川平沢沿いに進むため、ふつうならば「小川平沢林道」となるはずですが、林道標にはなぜか「サイベタ沢林道」との記載が。ただし、すぐ脇に掲げられていた古い 保安林看板の地図 には小川平沢林道と記されていることから、本来は小川平沢林道といっていたようですが、林道名変更の理由はまったく不明ナリ。 | |
林道名の謎はさておき、とにかくサイベタ沢林道へと突入します。盛夏ということで草深くはあったものの、入口からの様子ではまともっぽく見えていたワダチダートですが、すぐに土砂崩れ箇所が出現! 崖からの土砂が路面の半分をモサっと埋めていましたよ。 | |
てっきり土砂崩れ地点から荒れが開始しているかと思いきや、それは車両の通行を遮断するほどではなかったようです。相変わらず路肩に繁茂する夏草は濃ゆかったものの、その先の路面はまともな状態が維持されており、木杭の並んだ貯木場跡らしき地点を通過します。 | |
その後、なぜかいったん下って再び登る直線区間がありました。まるで窪地の底に降りていくようであり、ここは地形的に不自然な感じもしますが、かまわず進んでいくと…。 | |
小川平沢を跨ぐコンクリの沈下橋が出現! このような山深い林道では橋の維持も含めて、このような作りの方が安上がりなのかもしれませんね。増水時にはなんとも素敵な状況となっていることでしょうが、探索時には橋を浸すほどの水位がなかったのは惜しかったな。 →小川平沢(下流・右手)を眺める! →小川平沢(上流・左手)を眺める! | |
やや?! 沈下橋を通過するとその先で路面状況が変化してきましたよ! どうやらまともだと思われた区間は沈下橋までだったようです。さすがは人跡希な下北のピストン林道。あれよあれよと言う間にダートは雑草まみれの酷い薮状態に…。 | |
サイベタ沢林道、入口からはまともなダートに見えていたものの、決して楽はさせてくれないようです。藪漕ぎは真夏のピストン林道ならではの風物詩とはいうものの、まさかここでそれをすることになろうとは! →振り返る! | |
覚悟を決めて薮の中へと飛び込みますが、やがて濃密な薮区間が開けました。薮に埋没した林道ではたまにあることですが、その途中でこのようにまともな状況に戻る瞬間があったります。なぜかそこだけ薮が路面を覆っていないんですね。 | |
しかし、安心することはできません。すぐにその先で再び薮の猛威が…。ギラギラと照り付ける真夏の強烈な陽射しと、薮から立ち上るむせ返るような草いきれの熱気で林道はムンムンでした。薮慣れしていない方ならば、ここは逃げ出したくなると思います。 | |
その後も一進一退で薮との攻防戦が続きます。薮が開けたかと思うとすぐにまた濃密となり、ここはその繰り返しでした。そのような状況なので、ずるずると誘い込まれるかのように薮の先へと進んでしまいました。 | |
薮のはびこり方は酷かったものの、その下に隠された路面は固く締った状態でほとんど問題はなかったです。むしろ問題なのは、物理的な薮という障害よりも閉塞感抜群な心理的圧迫感かも。これはもう場数を践んで慣れるしかないですね。 | |
とは言ってみたものの、やがて気合いだけではどうにもならない状況が訪れました。この先さらにサイベタ沢林道の道筋は続いていたものの、濃密な薮はここに至ってまったく立ち入る隙のない壁状態となり、行く手を頑に拒んでいましたよ。雰囲気的にもこの先で状況が好転することはおそらくないでしょう。というわけで、無理に進んで酷い目に遭わないうちに潔く撤退を決意、サイベタ沢林道の探索はここまでとしておきました。 →探索終了! →引き返して蠣崎線に向かう! →その先の様子を眺める! →振り返る! |
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