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 保田見林道/ Botemi林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2006.06.10 / No.C-050 
 [ 所在地 ]富津市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 奥深い山中を曲がりくねって進む半ダートの生活林道

沢側の入口です。ここは道が十字路となっていますが、保田見線林道へ入線するには中央の直線方面に進みます。付近には林道標などの類は一切ありません。あらかじめ保田見林道の存在を知っていないと、この場所へたどり着いたとしても、それと知ることは難しいでしょう。ちなみに、保田見林道の名称は、山中側の入口(県182号線側)に立つ「地すべり防止区域」を示す看板にその名を認める(上部右写真)ことができます。富津館山道路方面からこの地点へ迷わずに1発でたどり着くのは困難なので、ここでの紹介順とは逆になりますが、山中側からアプローチする方がかなり楽ちんです。
※ 現在は県182号線側の入口に林道標が設置されています。
口の十字路から進むと、まるで私道のような民家のすぐ脇を通り抜けていきます。道端には植物や花が植え飾られています。植物好きの住民の方が手入れをされているのでしょうね。住民の方の迷惑にならないように、ここはゆっくりと通るようにしましょう。
輪同士ではすれ違い不可能な、一車線の細い道が続きます。途中、山間の狭い谷間に切り開かれた小さな水田脇を行きますが、ブラインドカーブも多く、ガードレールはほとんど設置されていないので、スピードの出し過ぎや、対向車との出会い頭の衝突には十分な注意が必要です。全線に渡ってほぼ簡易舗装のなされている保田見線ですが、部分的に虫食いダート区間が点在しますが、この場所では細かな砂利質ダートになっています。
中、山間に点在する民家を結ぶように無数の分岐が存在しているので注意してください。この辺りは網の目状態で小径が張り巡らされているので、運が悪いと全く関係ない場余に行き着いてしまいます。と言っても、何に注意するのか分からないので、まあ、進んでみて民家の庭先に出てしまったらすぐに引き返してください、としか言えませんが・・・。とりあえずここは右方向に直進です。参考になるかどうかは分かりませんが、ここに限らず、山中で本道から離れた地点の民家まで延びる道というのは、たいてい下っているか登っているかしていることが多いです。
の区間、コンクリで簡易舗装はされていますが、急勾配プラスかなりのボコボコ状態になっています。ジメジメとしていてコケなどによるスリップに要注意です。周囲は鬱蒼としたジャングルのような森の中で、夏場はせり出した草木が少々うっとおしく感じられます。ちなみにここで郵便カブとすれ違いました。やはり生活道路も兼ねている、といったところでしょうか。
ほどのボコボコなコンクリ舗装を登り切ると素堀隧道(最上部左写真)が現れます。その入口はシダのような植物に覆われていて、それなりに雰囲気のある隧道です。見た目以上に長さがあり、内部には水溜まりなどが隠れているので、安全速度で進みましょう。
堀隧道を抜けてさらに進むと、さらにもう1本素堀隧道が続きます。こちらは短めです。路肩には戦中が立っていることからも、付近の民家の存在がうかがえます。右手側はちょっとした谷間になって小川がありますが、立ち止まって眺めるほどの景色ではありません。
中に延びる簡易舗装をたどっていくと、変形十字路にたどり着きます。なんとなく集落の現れそうな雰囲気ですが、本道沿いに民家はなく前方を右手に曲がるとすぐ民家の庭先になっていました。どうやら無人状態で現在ここに人が住んでいる様子はなさそうです。本道(手前が山中方面です)は直線で、左手にも急坂を登坂する小径が分岐しています。すぐそばに立つ「釜ノ台地区地すべり防止区域」看板によると、ここまでの沿道に沿って「火打原」、「小豆石」、「小池」、「長畑」、「奥湯場」と細かく地名が記されています。ちなみにここは「長畑」ですが、現在では人家の見あたらない場所にもきちんと地名が付けられているのが興味深いですね。いや、かつてはこの地名のように集落が点在していたのかもしれませんが、このような看板が沿道には地区ごとに設置されているので、それを眺めつつ進むと面白いかもしれません。
→左折する!
たダートが現れました。ちょっとした土質ですが、固く踏みしめられているのでヌタの心配はありません。やはり周囲は山中の森に囲まれていて、見晴らしなどはききません。先ほどの「釜ノ台地区地すべり防止区域」看板によると、この辺りが「奥湯場」地区にあたるようです。
らに進むと現れる保田見線林道名物の廃屋です。半ば朽ちかけて崩壊寸前で、夕暮れ時にはあまり目にしたくない光景ですね。道は廃屋のすぐ横を通り抜けています。このように沿道にもポツポツと民家は点在しているのですが、地理的に不便なため、廃村となっている場所が多いようです。
※ その後、廃屋は朽ちて倒壊してしまい、現在はほぼ消滅状態となっています。
屋を過ぎて少し行くと、ここも部分的にダート区間です。この地点は全線中で唯一の見晴らしのきく場所でになっており、日射しの照りつける夏場は、道を覆うようにそびえる巨木の影が涼しい一服ポイントでもあります。
→周辺の風景を眺める!
→道端の畑を眺める!
総らしく、竹林に覆われたこんな区間も通ります。竹林といえば、ふと、まだ小さかった頃に、確か房総で動物園のトラが山中に逃走して大騒ぎをした話を聞いたことがありますが、こんな場所に潜んでいたのかな・・・、などと数年ぶりにその話を思い出しました。
、また分岐です。左手は民家方面、本道は右手となっています。ほんと、ぱっと見だけではその区別は付け難いですが、急いでなければ、あえてのんびりと脇道に入ってみるのも面白いかも…。まあ、この辺りで道に迷っても登山道まがいの山道に入り込まなければ、帰れなくなるなんてことはまずありませんからね。
ばらく進むとこの地点の左手にもひっそりと2本の分岐がありました。共に土質ダートで、片方は緩やかな登りで、もう一方は緩やかな下り。双方共に草深いわだちが森の奥へと続いています。どちらもピストンくさいですが、どこへ向かっているのかはここからでは分かりません。
→登りの方に立ち入ってみる!
分的に山の稜線のような場所を通ります。連なる山から山へと細かくアップダウンを繰り返して進みます。大よそ、どの辺りを走っているのかは分かっているつもりですが、具体的な方向感覚はもはやメチャクチャです。
の後もさらに進むと変形十字路に出くわしますが、本道は手前から右手の下りへと進んでください。直進方面は何か大げさな観光地案内のような看板があったと思いますが、大したものはありません。少し進んだ先で行き止まりです。左手は忘れてしまいました。
形十字路を右折して下り道をたどって行くと県道182号線にT字路接で突き当たって終点となっています。脇に標識が立っていますが、林道標識ではありません。先述した「地すべり防止区域」看板で、そこに「林道保田見線」の名を認めることができます。余談ですが、ここで突き当たる道は手持ちの地図には県道182号線と記されていますが、看板上では「林道上畑・湊線」と記載されています。当初は林道として開設され、その後県道へと昇格したのでしょうが、記載情報が未だに更新されていないと思われます。
※ その後ここに林道標が設置されました。
→探索終了!
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