このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.05.15
No.C-070

長沢線■南房総市(旧三芳村) ■全線ダート
■長沢地区の七ツ滝から山中へ延びる

 人知れず神社裏からひっそりと延びる鬱蒼とした重厚密林ダート 

 ↓一面に雑草が伸び放題! その中に逆S字で僅かに踏み跡らしきものが確認
 できますが…。こういう場所が好きな方にはとても面白いんですけどねぇ…。


……こんな感じ……
■長沢地区の七ツ滝入口から山中へと延びる土質路面のダートピストン。滝入口にある神社の裏からひっそりとダートが山中へと延びているので見落とす可能性もある。ダートは七ツ滝上流から流れる沢に沿って延びており、勾配はほとんどないが、進むほどに路面状態が悪化。最終的には藪に覆われて自然消滅してしまう。途中、これといった見所はないが、鬱蒼とした房総密林の雰囲気と、ややヌタッたダート走行を楽しめる。基本的には問題なく進めるが、途中に路面が崩れかかった地点が1箇所あって、雨天直後にはヌタ地獄と化すので要注意! なお、起点の七ツ滝入口の神社前には休日には観光客もポツポツと訪れるが、そのまま乗り入れても問題はない。

■旧三芳村こと南房総市にある長沢線は、そのアプローチがやや分かり難いので、林道標の立つ起点の手前から紹介したいと思います。まずはR410号線から県道258号線に入り長狭街道と館山を結ぶ県道88号線方面に向かいます。 途中、右手に増間ダムがあって、さらに進むと「七ツ滝」入口の標識があるので、そこを右折して七ツ滝を目指してください。少し進むとこの三又地点に行き着きますので、中央の坂道に進みます。この地点までやって来れば、案内板に付近の地図が載っているので、迷うこともないでしょう。
■先述の中央の狭い舗装坂道を進むと、小さな駐車帯があって、その先にこの七ツ滝入口がありますが、ここは神社の境内のような感じになっているため、雰囲気的には駐車場から徒歩で散策する感じになっています。そのうえ、休日などには、こういうスポットを好む熟年夫婦やオバさんグループがたむろっていることが多いので、バイクで乗り入れるのは多少の抵抗があるかもしれません。で、肝心の長沢線の起点ですが、この付近にあるはずなのですが、パッと見た感じではどこにも見当たりません。付近ではオバさんグループがきゃーきゃー騒いでいるだけでした。
→散策する
■なんやかんやあって、付近を散策した後にたどり着いた長沢線のダート入口です。ちょうど神社の裏手から山中へと延びています。で、例のオバさんグループですが、相変わらず神社正面で騒いでおり、まだ神社裏手から延びるこのダートに気が付いていないようです。でも気付いてしまうと散策がてら、ダートに入り込んで来る可能性が大ですので、さっさと探索を開始します。
→振り返る!
■神社の裏手にある青い林道標を横目に、その先へと乗り入れると、なかなか濃厚な鬱蒼とした雰囲気のダートが続いています。ほとんど車両が通行することもないのか、わだちは落ち葉に覆われており、何となく、その先の荒れを予感させる感じです。
■「こいつは久々のアタリかな…」まるでジャングルじみた熱帯林のような森の中を進みます。この地点ではまだ荒れもなく、順調にイイ感じで前進できました。どこまでダートが延びているのか非常に楽しみですが、でもやっぱり曇りの日や夕刻にはあまり近づきたくない雰囲気…かな。
■もちろん、こんな山中を行くダートですから、路面はお約束通りの土質です。まだ梅雨前だったので、一応、路面は乾いていましたが、それでも四輪タイヤでこねられたのか、部分的に路面はヌルヌル状態でした。水溜まりがなかったのは幸いですが、雨天後がちょっと怖い感じです。ダートは右手の小さな沢と移行してさらに森の奥へと延びています。
→沢を眺める
■途中、路面崩落でもあったのか、こんな場所にも真新しいガードレールが設置されていました。ほとんど勾配の感じられないダートですが、右手の沢が深い谷状へと変わってきたところをみると、僅かに登りになっているようです。細かなカーブは多いですが、コース的には平坦路が続くので、そういう意味では走りやすくなっています。
→谷を眺める
■相変わらず続く周囲の濃厚な雰囲気を味わいながらさらに前進します。ちなみに、今回の探索では思った通り、その帰路でダートに入り込んで来たオバさんグループと出会いましたが、どうやら、ジメジメとしたこの雰囲気に辟易したのか、入口付近ですぐに引き返していました。
■探索時、時期的にはもうすぐ梅雨時で、路面の雑草もここぞとばかりに延び盛りです。進むにつれてダートが隠れ、背丈ほどにも勢いづいていました。一瞬、どうしたものかと迷いましたが、それでもわずかに踏み跡程度にわだちが確認できた以上、ここは前進するしかないでしょう。
■案ずるより生むが易し! どうやら、藪の猛威は部分的だったようで、少し前進するとこんな感じに落ち着いて、路面こそ覆い尽くしていますが、だいぶ楽になりました。でも土質ダートの状況がよく分からないので、ここは油断は禁物です。
→振り返る!
■そしてたどり着くのが長沢線最大の難所である腐葉土斜め地帯です。落ち葉が堆積しているのでよく分かりませんが、ここは路面がホントにフカフカです。晴天続きであった探索時でさえ、XRを乗り入れるとフロントがズボボ、と10センチほどもめり込む始末。 おまけに、 ここは路面自体が崖方向に向かって斜めっています。スリップや崖落ちが怖いのでなるべく左手寄りに進みますが、幸い、乾燥していてヌタ化していなかったので、尻フリしつつも無事にやり過ごすことができました。雨天直後には近づかない方がいいかもしれません。
■こちらは帰り際に撮影した様子です。左手の路肩が崖で落ち込んでいるのがよく分かりますが、急斜面の岩肌に路面の土がやっとのことでへばりついているような感じです。ここで撮影しようにも、ホカホカな路面にはスタンドが立たないので、XRに跨っての撮影となりました。でも、よく眺めてみると4輪ののたうち回ったわだち跡が!
■なんとか腐葉土斜め地帯を抜けてフカフカダートをさらにたどって進むと、前方に広場が現れました。便宜上、広場といっていますが、実際には山中に開けた山肌の荒れ地のような場所になっています。こうして少し離れた地点から眺めると、ちょっと雑草が繁っている程度にしか見えませんが、ここはもう完全な山肌状態で、下手に草原に乗り込もうものなら転倒もしくは右手に滑り落ちてしまいそうな危うさです。XRを反転させるスペースの確保もままならない感じでした。ということで、いうまでもなく長沢線の終点はここであり、探索はここで終了です。
→探索終了!
→無謀にもさらに突入を試みる!
→今来た道を振り返る!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください