このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.07.29
No.C-071

増間線■南房総市 ■ピストン半ダート
■県道258号線「上組」地区から「坊滝」先の山中へと延びる

 道筋に沿って無数の滝が点在、鬱蒼とした森の雰囲気を堪能できる! 

 ↓始終、鬱蒼とした山中の森の中を抜けていますが、途中の「坊滝」までは難
 なく進むことができます。興味のある方は滝巡りも楽しめます。


……こんな感じ……
■増間ダム湖岸を経て、さらにその上流の山中へと延びる半ダートピストン。起点から増間ダムサイト区間および、途中の一部区間が舗装されている。ダート区間は前半こそ快適なフラットな砂利質だが、進むにしたがって土質へと変化、幅員も狭まって最終的には藪に呑まれて自然消滅してしまう。景観的には前半はダート沿いに増間ダム湖が、見所としては中盤以降で「増間七滝」および「坊滝」といった滝巡りが楽しめる。坊滝以降もダートは若干続くが、路肩の藪が激化してしまう。ちなみに当林道は大日山登山のアクセス林道も兼ねているが、その他に平群支線林道(標識には大沢林道と記されている)へと続く登山道の分岐も存在する。

■県道258号線に面してT字路状になっている増間線の入口です。林道標の立つ起点から1車線舗装路がゆるい登り坂で増間ダムに向かって延びています。探索時は酷暑日の続く真夏であったため、朝方、まだ日射しが強くならないうちに探索を開始しておきました。
■林道標を後にして増間線の舗装された登り坂を少し進むと、すぐに増間ダムサイトのほとりにたどり着きます。ここで舗装が途切れてこれより先はダートとなり、しばらくは砂利質ですが、徐々に土質へと変わっていきます。早朝につき、ダムの水面にモヤのようなものがかかっていますが、早くも強烈な日射しが照りつけ始め、気温はウナギ登りの予感です。
■ダムサイト脇から始まったダートを進みます。ダム湖の左岸に沿ってその岸辺をなぞるようにクネクネと進みますが、ちょうど岸辺に岸辺に茂る木立が邪魔してあまりよくダム湖は見えません。撮影のために立ち止まると、辺りではまだ朝っぱらだというのにセミが狂ったように「みーん、みーん、みーん!!!」とうるさい限りでした。
■ダム湖に沿って進むと、次第に路面への雑草の侵出が目立ち始めてしまい、ラフな感じになってきたようです。それにつれて、藪の朝露でも蒸発しているのか、周囲にはムンムンとした草いきれが立ち込め、着込んでいるウェアの中がやや蒸し暑くなってきました。夏場の林道では、ホントはTシャツ一枚もしくは許されるのであれば、上半身ハダカで走りたいところですが、そういうわけにもいかないので仕方ありません。ここではXRのリアが進行方向です。
→ダムを眺める!
■「くぅ…ッ」
まあ、ダート林道なのでこういうこともあるでしょう。崖崩れ地点の岩屑と水溜まりの土がコネくり回されていて粘土状にヌタヌタです。右側は斜面のすぐ下に水際が控えているので、左側の水溜まりからやり過ごしましたが、ここで早くも足回りが泥だらけ! 
■崖崩れのヌタ場を抜けて少し進むと、いきなりダートが途切れて唐突に舗装路面が現れました。なんでここだけ舗装しているのかよく分かりませんが、立ち止まって周囲を見回すと、路肩右手には小さな沢が流れています。いつの間にかダム湖へと注ぐ源流の沢にまで遡って進んで来たようです。ちなみに、ここには「増間七滝」と呼ばれる小さな滝が連続しており、それぞれには名称を記した手書きの標識がありました。
→滝を眺める!
■点在する沢の滝を眺めつつ進むと、再びダートが復活しました。一応、この右手には沢の流れがありますが、びっしりと草木に覆われており、全くその存在を意識させません。ここからは鬱蒼とした山中の森を抜けていくことになりますが、探索時には陽射しが差し込んでいたせいか、さほど暗い感じはしませんでした。路面もここでは走りやすかったです。
■さらに森の中を前進して進むと、ボコボコ状態の砂利ダートが右手に直角カーブしている地点に行き着きました。近づいて眺めてみると、ここは左折方向に藪道じみた山道ダートを分岐するT字路になっています。ちなみに、ここには手書きの行き先標識が設置されており、左折分岐方面は「大沢林道」と記されていますが、どう見ても山道といったところでしょうか。増間線を紹介する林道サイトでは、この分岐はよく紹介されています。
→分岐を眺める!
→分岐ダートの様子をうかがう!
→周囲を調べる!
■で、こちら側が「大沢林道」と記された標識のある分岐地点から直角に右カーブしている本道の行く手です。ガタガタ感のあるラフな路面ですが、先述した大沢林道の極悪路面を眺めた後では、とても素晴らしい極上路面に思えます。実際、固く締まっていてここは走りやすかったですけどね。コース的にはダートはここらで一旦沢沿いから離れて、山中を迂回するように進んでいます。
■さらに進むと、固く締まっていた路面がやや土質っぽくなってきました。路面中央はそれほどでもありませんでしたが、路肩側は雨で砂利が流されてしまったのか、ややフニャフニャした感じです。一雨降れば、グチョリといきそうな雰囲気でした。
→周囲を調べる!
■その後しばらく進むと、何やら路肩右手に遊歩道の入口が現れました。どうやらここは「坊滝」への入口になっているようで、すぐそばには観光案内板も設置されていましたが、真夏のクソ暑い朝っぱらから、草むした遊歩道に入る気にもなれず、滝巡りはあっさりとパス。なお、遊歩道入口地点はちょうど左カーブになっており、幅員も狭くて特に駐車スペースなどありません。バイクなら全く問題ないですけどね。
→周囲を眺める!
■坊滝入口の先にもまだダートは続いています。地図上では再び沢沿いのコースになっていますが、周囲の藪が酷くてまるで確認できません。その藪も進むにしたがって、徐々に房総特有の竹林系の藪へと豹変していきますが、まだしばらくは特に問題なく進めそうです。
■で、その先へと進むと、ご覧の通りに路肩の竹藪が猛威を振るっていましたが、頭のつっかかりそうなトンネル状態で、ダートはさらにその先へと延びています。いつダート消滅していてもおかしくはない状況ですが、とりあえず先へと前進します。Uターンスペースも無いし…。
■頭上を覆い尽くした鬼藪トンネルを抜けると、山中の谷間のような、やや開けた地点に出ました。ここまでは周囲を物凄い藪に囲まれてはいますが、道筋はまだはっきりしていましたが、ここにきて藪が一挙に爆発! 自然消滅するような形で、ダートは完全に藪に呑み込まれています。ムンムンと漂う草いきれと蒸し暑さの中、よほどの覚悟がない限りここから先へは進めないでしょう。事実上、ここが増間線の終点になっているようです。
→探索終了!
→振り返る!

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