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探索日 2006.08.06
No.C-085
二の滝線 | ■南房総市(旧丸山町) ■半ダート ■安房中央ダム入口から山中へ延びる |
状況的には楽しいが、藪じみた雰囲気と連続するヌタ場にやや憂鬱かも… |
……こんな感じ…… ■安房中央ダム沿いにその源流部へ向かって延びるピストン半ダート。林道標の立つ起点か付近はまだどこか生活林道的な感じもするが、ダム湖の先のダート区間に突入するとその雰囲気的なガラリと一変、路面にまで侵入した雑草は草深く、沿道の藪じみた森にはジメジメとした鬱蒼たる雰囲気が漂う。とはいっても、ここは激坂などのコース的な険しさはないので、雰囲気的に気負けしなければ前進は意外とたやすいかも。ただし、マディな路面状態的な険しさについては話は別。ダート区間の2本目のコンクリ隧道を抜けた辺りから路面崩落と相重なってヌタ場が断続的に続くようになる。ヌタ好きなら何も言うことはないが、そうでない場合は気疲れしてしまう。 |
■安房中央ダムの入口に起点のある二の滝の入口です。R410号線を走っていると、青い「安房中央ダム」の標識があり、すぐそばに斜めに折れてダムサイトに向かう坂道があり、その坂道を少し登った地点がここになります。ただし、その後、ここには 鉄柵 で封鎖されたような気が…。ですが、二の滝線にはもう1箇所入口があります。起点のある分岐から国道沿いに県89号方面に進むと、川谷トンネルをくぐった先に左分岐があって、吊り橋(?)のような狭い橋があり、ダム湖を渡って確か集会所のような平屋の建物の脇で二の滝線本道に接続しています。ここは多分通れると思いますが、現状(2008年6月地点)の様子は未確認です。 | |
■林道標の立つ起点の坂道を登って進むとすぐにコンクリ隧道が現れます。ここは隧道入口手前で道が二手に分かれていますが、 二の滝線本道は隧道側で右手はダム方面です。この隧道は意外と長さがあり、幅員も狭くて真っ暗ですが、舗装されており、起点からも入口が見えています。 | |
■コンクリ隧道を抜けるとダム湖のすぐ水際を通ります。深緑がかった茶色っぽい湖水はどこか淀んだ沼のような雰囲気で、景観的には特別に可もなく不可もなく、といった所です。ちなみに、この地点の手前付近には道端に地区集会所のような小さな建物があって、そこから右手に細い分岐があり、そこが先述したもう1箇所の入口になっていたと思います。 | |
■ダム湖の水際を少し進むといきなり舗装が途切れ、いよいよここから二の滝線のダートが始まります。路面がダートに変わったとたん、路肩が濃い藪草に覆われ始めました。ダートも中央に雑草の生えたワダチダートです。何となくその先の草深さを予想してしまう状況ですね。 | |
■草むしたワダチダートをたどって進むと、前方に再びコンクリ隧道が現れました。もちろん、内部の路面は舗装されておらず、ボコボコで湿った感じになっています。ただし、探索時は夏真っ盛りの8月だったので、ヒンヤリとした氷室状態で、とても涼しく感じられました。 | |
■2本目の隧道を抜けると、路肩の藪がますます勢いを増してきたようです。ワダチ部分が残されているので、通行には何ら支障はないですが、真夏の照りつける日射しとムンムンとした草いきれが酷く、汗ダラダラで精神的な圧迫感は否めません。それでもバイクだからまだ良いですが、もしも徒歩でこんな場所を歩いたら、間違いなく熱中症でぶっ倒れることでしょう。 | |
■起点から断続的に僅かに登り坂になっている二の滝線ですが、しばらくす前進すると坂を登り埋めたらしく、切り通しが現れました。ここはちょっとした峠のような感じになっていますが、隧道の多い二の滝線にあっても、隧道を掘るほどではなかったのでしょう。切り通しで日射しが遮られて薄暗く、涼しいので一服ポイントにちょうどよい感じです。 →振り返る! | |
■ここまで来ると、山中のどの辺りを走っているのか全く分からなくなりますが、ワダチダートが続いているで、それを信じて成り行き任せで前進します。両路肩から覆い被さるような藪じみた草木がうっとおしく、時たまクモの巣などが顔にペトペト張り付いてしまい、気が狂いそうになります。 | |
■お、また隧道がありました。長さは短いものでしたがその前後の路面がヌチャヌチャで、内部も水浸しのボコボコ状態に…。高さ、幅員共に小さめな隧道ですが、ここは素堀ではありません。「ええい、ままよ!」と突入しますが、この隧道を境に二の滝線のダートは土質のヌタッたものになってしまいます。 | |
■隧道を抜けた先はやや荒れた様相で、所々で路面が半ば決壊(最上段画像を参照)していました。車の立ち入りは言うに及ばず、時たま訪れるオフバイクの他には全く通行が途絶えてしまった感じです。走行条件的には厳しくなってきますが、探索的にはとても楽しい状況にになってきました。 | |
■そしてたどり着くのが、二の滝線探索時において最も難所であったこの地点です。心許ない板きれの投げ置かれた、落ち込んだら脱出不可能な藪地獄にはまりこむ谷沿いの路肩決壊箇所プラス、その直後に続く深さ15センチほどのトロトロなヌタ場区間…。なかなか素敵な光景ですが、そこには先人の方がのたうち残したタイヤ跡が! ならば行かねばならないでしょう、ここは! | |
■「ひぃッ…!」うかつにもヌタにフロントを取られてしまい、無情にも今まさに転倒に向けてヨロけつつあるXRを立て直すべく、ブーツを泥まみれの犠牲にしてやり過ごしたヌタ場の先にあったのは、行く手を塞ぐこの倒木…。その先の様子をうかがうと、そこは完全な藪まみれでしたが、さらにダートは続いています。でも、路面状況が分からずにとても危険なので、こういう状況ではあえて勇退しておくのが得策でしょう。「己を知り敵を知れば百戦危うからず」ということで、二の滝線の探索はここまでです。 →探索終了! →振り返る! →その先の様子をうかがう! |