このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.04.29
No.C-100

柚の木線■君津市 ■半ダート
■香木原カントリークラブ敷地内から山中へ延びる

 昭和7年開設の歴史を誇る林道はゴルフ場の奥にひっそりと存在 

 ↓後半の森を行くコースは徒歩でのみ探索可能です。薄暗く、やや鬱蒼とした
 雰囲気になっており、終点までいってみても大した物はありません。


……こんな感じ……
■香木原CC地内に起点があるピストン林道。 グリーン脇を抜けた敷地の奥に起点が位置しているため、なかなか訪れにくいが、ここには林道標も設置されている。起点からしばらくは敷地内を行くため、テニスコートやコテージが点在するが、やがて施設の外れにある森の入口へとたどり着く。鉄柵によってこれより先は徒歩でのみ通行可能となり、さらに薄暗い森の中へと舗装路は続くが、以降はほとんど通行の途絶えた暗めの雰囲気で、路面のいたる所に落ち葉が厚く堆積。終点間近で急坂になるが、途中で舗装が途切れて山道じみたダートに変化、その後すぐに広場でエンドになっている。なお、山向かいの淵ヶ沢奥米線側からも同名の林道が分岐している。

■林道柚の木線…。淵ヶ沢奥米線から分岐するピストン万年封鎖の同一名林道は有名ですが、山を隔てた香木原カントリークラブ側にもピストンの同名林道の柚の木線があり、ここで探索するのはゴルフ場側になります。起点には林道標も設置されており、そこには「開設昭和7年」と記載されていました。昭和7年といえば戦前で、とすると当然、淵ヶ沢奥米線側の柚の木線よりもここは古く、「柚の木線」の本家といったところですが、この両「柚の木線」が将来的に接続されるかどうかは甚だ怪しいです。なお、この起点には本道から分岐して山中へと延びる名無しダートが存在しますが、林道標の立つ位置が微妙なため、ここは本道とやや紛らわしい感じになっています。
→分岐ダートを眺める!
→ゴルフ場入口方面を振り返る!
■起点から進むと、ゴルフ場に付随する施設の中を抜けています。施設といっても特に何があるわけでもなく、ポツポツと建物の点在する広場みたいで、周囲にはやや寂れた感じが漂いますが、ここは遅咲きの桜がきれいでした。わざわざ訪れるほどではないですけどね。
■先述の桜の木のちょうど右手に位置する分岐地点です。この分岐は建物へのアプローチではなく、右手の山中へと怪しいコンクリ簡易舗装の登坂路が延びていました。「もしやここが本道では?」としばし考え込みますが、結果から述べるとここは名無し系になっています。
→まず様子をうかがう!
→速攻で突入しちゃう!
■何という名であったか失念しましたが、横文字の場違いな洒落た店名の閉鎖されたとおぼしき(不明)レストランの脇を抜けて進みます。左手には猫の子一匹、人影のないくたびれたテニスコートもありました。特筆することは何もありませんが、探索時にはやはり場違いなセレブらしき女性が独りこの先の道端でタバコを吹かしていたくらいです。互いに警戒する不審な視線を向け合いつつ…。
■さらに進むと、西洋じみた芝生の広がるたコテージエリアに行き着きます。周囲を見渡しても、遠くで上半身ハダカのお金持ちらしき初老の男性がポツンと独り日光浴しているだけで、誰もませんでした。これが昭和7年(1932・うるう年)開設の歴史を誇る柚の木林道の成れの果てか…、 などと思いつつ、そのまま舗装路をたどります。
■で、芝生の広がるコテージエリアを突端まで進むとたどり着くのがこの地点です。道はここから森の中へと突入していますが、その入口には×印の標識があり鉄柵が設けられていました。どうやら、車両の通行はここまでのようですが、この先は森の散策路のようになっており、徒歩でなら入れるようになっています。
→周囲を調べる!
→振り返る!
■さすがにここはバイクで突入というわけにもいかず、かといってここで引き返すのも癪なので、林道標に記載されていた「延長1491メートル」の文字を信じてここからは徒歩になります。鉄柵の先も舗装されているのですが、アスファルトが見えないほど落ち葉が堆積、こうして眺めてみるとどこが道だか分かりません。徒歩も含めてほとんど人の行き来はないようです。
■薄暗いややジメった雰囲気の杉林を進むと、路肩のえぐれた箇所がありました。ここで森の中をチョロリと流れる小さな沢のような流れを跨いでいます。大雨時には水が溢れるのか、路面には土が堆積しています。
→右手を眺める!
→左手を眺める!
■僅かに登り坂になっているストレートがありました。オフバイクでなら良い感じですが、徒歩では散乱する杉の小枝が足にぶつかり、そうはいかないようです。ここまで歩いて、着ているウェアが暑く感じられてきました。
■渓谷になった断崖地点が現れましたが、路肩部分が崩落しかけています。所々に生えるコケで滑って崖落ちしないように気を付けつつ覗き込みますが、流れの周囲はジャングルのような鬱蒼とした物凄い雰囲気です。
→沢を眺める!
■渓谷の断崖地点の先(進行方向は手前)に進みます。舗装路面は落ち葉が堆積しているか、そうでなければコケが生えているかのどちらかで、通行のほとんど途絶えた様子が見てとれます。ウェアがとても暑くなってきたので、ここからは前をはだけてさらに進みます。
→?!
■さらに進むと勾配角度が増してきてしまい、ここから先はやや急な登坂路になっていました。ウェアの前をはだけても風がないのでいっこうに涼しくならず、かといってかさばるので脱ぐのもままならず、あっという間に汗ダラダラに…。
→?!
■「はあ、はあ、はあ…」
坂道が続きます。オフバイクでならあっという間の距離ですが、徒歩ではとても長く感じられてしまいます。坂道はこの先で切り返してまだ続いていたらどうしよう…、と不安になりつつも引き返すタイミングを見つけられず、まるで何かに誘われるように大汗をかきつつトボトボと登っていきます。ちなみにここはまだ舗装路です。
■坂道をさらに進むと、路面は路肩の半ば崩れかけたボコボコとした荒れた感じになってきました。よく眺めてみると、いつの間にか舗装が切れてダートになっています。ここは路肩の草木の枝がせり出し、蔦が垂れて、もう山道じみた感じでした。オフバイクでも下手すると崖落ちしそうな雰囲気です。「まだ進むのか…」と自問しつつさらに前進です。
■まるで何かの修行のようにくたくたの汗ダラダラになりつつ、山道ダートを進むと、やがてポッカリと開けた地点に行き着きます。周囲はやや荒れた感じで、ここから先にも完全に山道と化した小径がさらに延びていますが、柚の木線自体はここが終点だと思われたので、これにて探索終了です。ちなみに何の変哲もないこの広場は、かつてこの辺りを領有していた川越蕃の峠の関所があった場所で、「長野田番所跡」と呼ばれています。ここ、かなりマニアックな史蹟です。
→探索終了!
→振り返る!
→周囲を調べる!
→広場右手を眺める!
→広場左手を眺める!

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