このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.05.29
No.C-143

糸川間野線■君津市 ■全線舗装
■君津市「糸川」地区から「間野」地区とを結ぶ

 砕石・砂利採取施設を眺めつつなだらかに峠越えしている全線舗装 

 ↓近在の方の抜け道的存在でもあり車の通行もたまにありますが、ひっそりと
 静まりかえった舗装林道です。ただのんびりと走る分にはいいですが…。


……こんな感じ……
■県92号線糸川地区から杉林の山中を抜けて県93号線へと至る全線舗装林道。 起点および終点付近では道沿いに民家も存在、付近の生活道路も兼ねている。いわゆる林道らしいのは杉の森林団地を抜けている中間区間で、手入れの行き届いた杉林の中を行くことになるが、道すがらの展望などはほぼ皆無であり、林道探索的には察して知るべし。ここは淡々と舗装路を進むこととなるだろう。なお、見所というわけでもないが、糸川地区側から入線すると後半の終点手前にて砕石、砂利採取施設が現れるので、荒々しく切り崩された山肌の光景を眺めることができる。コース的には中間地点で峠越えしているため、高低差は低いものの、緩い坂道が断続的に続く。

■君津市の県92号線沿いにある 「糸川神社」 付近に起点のある糸川線の入口です。林道名が示すとおり当林道は県93号線沿いの 「間野」 地区へと完抜けしていますが、林道標が存在しているのはこちら側のみであり、しかもその肝心のひし形は白化現象によって文字はすでに消滅済み。探索時にはかすかに残るその痕跡によって「糸川間野」の文字が辛うじて判別できましたが、それも今後はどうなることやら。すぐ左手の畑で野良仕事をされていたお婆さんに林道のことを尋ねてみたところ、ひし形のすぐ脇にて毎日働かれているにもかかわらず、「糸川間野林道? 知りませんよ」とあっさり返答されたことからも、ただの通り抜け舗装路としてのみ認識されており、決して林道としては意識されていない現状がうかがえました。なにせ当林道はオール舗装なので…。
→起点を振り返る!
■白化現象によって判読困難な林道標を後にして、一般道と何ら変わりはない糸川間野線の林道区間を進みます。ちなみに当林道は県92号線から93号線へと進む場合のショートカット的なコースを形成しているので、車両の通行もたまに見られるようですが、当然ながらそのほとんどはいわゆる「抜け道」を知っている近在の車であるのは言うまでもありません。
■林道沿いの民家が途絶えると、急カーブの登り坂で舗装路は山間部へと進んでいきます。周囲を森に囲まれているということで林道らしい雰囲気も感じられはしますが、やはりそうと言われなければ一般道との区別は付けにくいでしょう。
■糸川間野線の舗装された本道からは作業道臭漂うダート分岐も存在。おそらくこのまま本道を進むよりも分岐に突入した方が楽しいと思われますが、それは趣旨が違うのでここは敢えて舗装路である本道を前進します。
■その先にはまた怪しげなダート分岐が連続して存在。今は名のある林道の探索を最優先させていますが、いつの日か千葉県の全ての林道を走り尽くしてしまったら、その時はこのような名無し分岐の探索に精を出すこととなるのでしょうか? ハァ、それも嬉しいような虚しいような…。
■きれいに立ち並ぶ杉林の中を進みます。林道と杉林の森とは縁深いものですが、この辺りは「小糸団地」という森林団地になっているそうで、その育成に力を入れている模様。特別に美林であるという印象は受けませんが、そう言われてみればそのような気もします。
→路肩を眺める!
→路肩を眺める!
■森林団地の杉林の中に続くなだらかな登り坂を進むと、無名な峠(最上段の画像を参照)地点を経て今度は下り坂が始まります。なお、小糸間野線の沿道は森になっているので展望などは望めないのですが、この地点で唯一右手に視界が開けたので何気なく立ち止まっていると、前方からやって来た地元民らしい初老の男性の運転するセダンがXRのすぐ脇に横付けに停車しました。

初老の男性「どうしたの? 道に迷ったの?」
     「あ、いや…、ここってどこかに抜けられるんですかねぇ?」
初老の男性「ああ、大丈夫ですよ。この辺は迷っても必ず大きい道に出られるから心配ないですよ」
     「どうもすいません。ありがとうございます」
初老の男性「じゃあ、気をつけてね!」

またやっちゃった…。道になど迷ってはおらず林道探索で景色を眺めていた、と説明するのが面倒くさかったので適当にそれらしく装ってしまいましたよ。罪のないウソですね。あっはっは!
→景色を眺める!
■「なんだここは?」親切なセダンと分かれてさらに坂道を下って進むと、左手にフェンスで囲まれた広大な空き地のような空間が現れました。そういえば君津市のこの付近の地域は隣の「小櫃」地区と共に、かつて東京湾埋立のための山砂採取が激しかった場所であり、運搬ダンプの振動、泥はね、騒音、交通事故が社会問題化して 「ダンプ街道」 として恐れられていた地域だったっけ。ここは砕石、砂利採取の現場にでもなっているのでしょうか?
→左手を眺める!
■砕石、砂利採取施設の敷地を回り込むようにして舗装路が続きます。このような施設が沿道にある以上は、やはり林道は舗装するしかなかったのかもしれません。
■やがて道沿いに現れた砕石、砂利採取施設の入口を過ぎると長い直線区間が現れます。その入口を過ぎると舗装路の幅員が広まったことから、小糸間野線の以降の区間は砕石、砂利の運搬路にもなっているようでした。探索時は休日であったので静まりかえっていましたけどね。
■そして長い直線区間をたどって進むと突き当たるのが「間野」地区にある県93号線とのT字路で、ここが小糸間野線の終点となっているようでした。ただし、こちら側には林道標は設置されていないので、ここから当林道にアプローチする場合には、ただの一般道としか見えないことでしょう。ちなみにT字路を左折して少し進むと左手に諏訪線の入口があります。
→今来た方向を振り返る!
→探索終了!

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