このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.30
No.C-148

後田谷線■木更津市 ■半ダート
■木更津市矢那地区「諏訪神社」付近から「見渡牧場」付近とを結ぶ

 もはや農道と完全に化した「名ばかりダート林道」の実態がここに! 

 ↓はっきりい言って後田谷線の探索は農道探索のそれかと。確かにダート区間
 は存在しますが、いわゆる普通のダートを想像しているとショックかも…。


……こんな感じ……
■木更津市の郊外「矢那」地区にある完抜けの半ダート林道。ただし、入線にあたっては通常規格の林道を想像していると、いかにも農道じみた畦道ダートに愕然とさせられる。その入口は「諏訪神社」付近の何の変哲のない地点にあるが、そこには林道標の代わりに「この先、林道」の文字を記した簡易的な看板があるのみ。舗装率の高い千葉県下の林道にあっては貴重なダート区間があるものの、そこは平地林道のことゆえ、一般的なダートとは一味も二味も異なることは言うまでもない。ちなみに、後田谷線は実質上は農道であるため、最低限の手入れは行われている様子であるが、沿道に連なる田圃が途切れる終点付近については、やや藪むしている。

■木更津市「矢那」地区にある後田谷線の起点と思われる地点です。情報によれば、ここから延びる畦道然とした半ダートの道こそが目指す「後田谷林道」とのことらしいのですが、千葉県のマニア林道のご多分にもれず、当林道には林道標が存在していません。「果たしてここがそうなのか?」と不安に駆られるも、入口脇には「林道」なるの文字が記された看板が!
■林道を示す物的証拠が何も存在しない舗装林道の場合は、実質的には近所の一般道をガソリンを無駄にして走っているのと何ら変わりはないため、さすがに憮然としたものを感じてしまいますが、この後田谷線の場合は、具体的な林道名を示す標識がないにせよ、「林道」を示す看板があったことは何よりの収穫でした。とはいえ、心あるまっとうな林道ライダーにとっては、「だから何だ!」と火に油を注ぐようなもので、その日一日機嫌が悪くもなるのでしょうが、マニア林道ライダーとしてはただそれだけで心が弾んでしまい、言いようのない喜びが! ということで、入線直後の後田谷線は民家へと延びる一般生活道路状態でスタートしています。
■で、これが後田谷線入口から見えていた沿道にある唯一の民家。この一軒が存在しているため、ここまでは舗装状態で生活道路も兼ねているというわけですね。こんな所でデジカメを構えてウロウロしていると、住民の方に110番通報されてもあまり文句は言えないので、 ここは早々に撮影を済ませて先へと進むことに。
■舗装路は民家の脇へと延びていますが、生け垣の脇の地点から先はダート化していました。さらに付け加えれば、ここにヤレてくたくたなひし形でも設置してあれば、マニア林道らしい良い味が醸し出されるのでしょうが、ここでそれを言ってみても所詮は無い物ねだり…か。
→振り返る!
■民家の脇からいよいよ後田谷線のダート区間に乗り込みますが、この先にはどのようなダートが待ちかまえているのでしょうか? なにせ平野部の林道であるため大方の予想はつきますが、未知なる林道であるため、ちょっとだけ期待してみたりもします。
■ダートは丘陵地帯の谷津の谷間に開かれた田圃の脇に沿って延びていました。くっきりときれいな二条のワダチが付けられており、走り心地は良いものでしたが、雰囲気的にはやはり農道の域を出ないものかと。確かにここは林道であり、ダートでもあるのですが…。この感じを例えるならば、それは河川敷ダートを走ってみても思っていた以上になぜか楽しくないのと似ています。
■林道の発生の仕方は様々ですが、どうやらここは言うまでもなく林業に由来するものではなさそうですね。田圃に沿ってどこまでもダートはウネウネと延びています。
■農作業の車両が通行するため、畦道然としたこんなダートでも手入れだけは行われている模様。路面を覆い尽くす雑草も通行の妨げとならない程度に刈られていました。農家の方にとっては農道こそが田圃の生命線なので。
■ただし、それも谷津に開かれた最奥の田圃の脇までの話。田圃が途切れて周囲に荒れ地が展開し始めると、それと同調するかのようにダートも次第に藪むした感じとなってきます。「まさか自然消滅じゃないだろうな…」と、先行きに若干の不安を覚えたものの、やがて不安を打ち消すようにダートは左右に延びる舗装路に突き当たりました。そこに標識類は何もなく、突き当たった舗装路もか細いものであり、そうであると言われなければ、そこが林道の終点であることなど全く思いもつかない後田谷線の終点です。
■そしてこれが突き当たった舗装路側から眺めた後田谷線の終点の様子になります。こうして眺めてみると、XRがまるで何もない藪の茂みからにゅっと頭を出しているように見えますが、それくらい後田谷線のエンド地点は目立たず、またダートの出口はただの藪道にしか見えない状態にあることが分かりるでしょう。 ちなみにこの突き当たりを右折(左折側は行き止まり) すれば県23号線へと出られますが、実はこの舗装路は「和田谷林道」であるとのことですが、こちらについては林道を示す標識類は全く存在していません。まったく奥が深いなぁ、千葉県の林道ってやつは…。
→振り返る!
→探索終了!

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