このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 貝沢林道/ Kaisawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2013.10.13 / No.C-188 
  山中の隠れ家的な「一風庵」へと至る鬱蒼たる山林を行く生活道路系の全線舗装林道


↑全線舗装状態で生活道路にもなっている貝沢林道。林道そのものに特筆さはないですが、それとは関係の無いところで見所はあったりもします。
和田町の県186号線沿いに起点のある生活道路を兼ねたピストン林道。貝沢の小さな沢の流れに沿って薄暗い山林を登坂、最終的に民家へと至ってエンドとなっている。生活道路ゆえにフル舗装状態だが、幅員は狭く地形的にもかなり険しい箇所を抜けており、滅多にないが、対向車とのすれ違いにだけは要注意! 林道そのものは粛々と薄暗い山林内を登り詰めていくコースだが、途中には名無し支線ダートや沢沿い区間では房総特有の素堀水路が見られ、また、終点には古民家風の「一風庵」なるものがある。

 [所在地]南房総市
 [路面状況]全線舗装 / ピストン
 [コース]県186号線「和田町小向」地区から「貝沢」地区とを結ぶ

成の大合併以前は和田町であった現南房総市の「和田町小向」地区に存在する県186号線に面した貝沢林道の起点にやって来ました。この林道は初探索という訳でもなかいのですが、以前訪れた時はあいにく林道標が朽ちて消滅状態となっていた時期であり、その後通りかかったところ、新たに林道標が再設置されていたため、改めて探索し直してみたという次第です。
、県道からの入口はこんな感じです。現在はコンクリ舗装賂の開始地点にひし形が堂々と設置されているので、ここがただの田舎道ではなくて「林道」であることが分かります。もしもそれが無かったら、一見さんにはここが「貝沢林道」であることにまず気が付かないと思います。
道から貝沢林道に入線するとすぐに小さな沢沿いに遡る登坂コースが始まります。といっても路面はコンクリ舗装。残念ながらこの林道にダート区間は存在していません。これでもしも未舗装状態であったならば、かなり濃厚そうな雰囲気ではあるのですけどね。
→沢を眺める!
沿いのなかなか険しいコースがしばらく続きます。面面は舗装されているとはいえ、舗装右手の崖から染み出た水でちょっとドロドロ気味。見通しも良くないので、ガンガンに進んでいるとまさかの対向車との鉢合わせでちょっと危ないかもしれません。
沢に沿って進むこの区間、雨天直後の鉄砲水や増水時にはそれなりの迫力がありそうですが、探索時にはあいにく干上がっていたため、そういうことを感じないままに進みます。それはそれで残念でしたが、その代わり房総名物の「素堀水路」を眺めることはできます。
→素堀水路!
の後、貝沢林道の簡易舗装路は沢の左岸に位置を変えてさらに上流へと遡ります。路面が舗装されているのであまりそれを感じませんが、やはり地形的にちょっと険しい感じがしました。ここはガードレールが無いので、まさかの沢への転落も絶対にあり得ないとは言い切れません。
→沢を眺める!
はて?」さらに進んでいきますが、やがて左折する作業道の分岐が現れました。数年前に貝沢線を訪れた時には存在していなかったような気もするのですが、そこのところの記憶はちょっと定かではありません。ですが、とにかくここには怪しい作業道ダートの入口が存在しています。
→作業道の様子を眺める!
沢の流れに沿ってさらに進んでいくと、やがて右手が大きく開けた荒れ地脇を抜けていきます。鬱蒼とした山中にいきなり、そしてかなりの広さで不自然に開けた地点ですが、ここはひょっとしたら耕作放棄された廃田なのかもしれません。
れ地脇を抜けた先で傾斜角度が増大する簡易舗装をかまわず進むと、やがて行く手がT字のように左右に分かれます。はたして貝沢林道は左右のどちらであるのか迷ってしまいますが、それを示す標識は当然ながらありません。ちなみに右折側は数十メートル先で民家の庭先となっているため、ここは左折側を林道区間とみなしてそちら方向に進みます。
→振り返る!
→周囲を眺める!
しい立札に誘われて左折、その先にあるという「一風庵」目指して物凄い急勾配で登坂する簡易舗装路を進みます。なお、分かれ道の右折側はすぐに民家の庭先なので、さらに200mこの状態が続く左折側のこちらが貝沢林道の本道なくさいのですが、正確なところは残念ながら林道台帳でも閲覧しないと分かりません。
トラ一台がやっとな崖際ギリギリな簡易舗装が続きますが、それは路面崩落の処置なのか、薄皮一枚の鉄板敷き地点もあります。数体の石仏がおわすこの地点ですが、雨の日などは摩擦係数がとくに低そうな感じでしたよ。四輪とのすれ違いは困難を極めると思います。
、鬼坂を登り切って最終的にたどり着くのがここ。すなわち、激しく吠えかかるワンコが出迎えてくれる「一風庵」です。どうやらここは陶芸系の庵のようで、窯などがあるみたい。かなり趣味性の強い場所で、興味のある方にはそれなりに面白そうですが、そうでなければ特に要のない場所。探索時にはワンコが激しく吠えかかったため、奥から陶芸の先生らしきご主人がうさん臭そうにこちらの様子をうかがっていたこともあり、この先に林道区間はもうないと判断して引き返してしまいました。というわけで貝沢林道の探索はここまで。
→探索終了!
→犬!
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