このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 笹子林道/ Sasago林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.10.24 / No.C-205 
  もはやほとんど林道としての実態なしに、ただその名のみが残った忘却の舗装林道


↑いわゆる林道探索の対象としての価値は察して知るべしで、ここが名のある林道だということを知る者がどれほどいることやら…。
地化の進んだ木更津市郊外に存在する完抜け林道。もはや林道としては忘れ去られたかと思いきや、比較的最近、起点と終点にはいわゆる林道の証が設置されたらしく、一応、林道であることが分る状況にはなっている。丘陵地帯の林道らしく、平坦路主体のコースで林道らしさは感じられず、よほど意識していないと発見できない林道でもある。路面は言う間でもなくフル舗装で延長距離も短かめ。農道的な雰囲気はもあるが、地元住民の生活道路、抜け道として使用されているのが実情。

 [所在地]木更津市
 [路面状況]全線舗装 / 完抜
 [コース]笹子地区(中大関1334番1地先)から
      伊豆島地区(玉野谷1229番7地先)とを結ぶ

山自動車道木更津北ICにほど近い「笹子」地区にある笹子林道の入口です。最近の房総林道では古くなったり消滅した林道標を新品のもへと交換する更新作業が頻繁に行われていおり、また、それまで設置されていなかった林道標を新規に設置する動きも盛んですが、この笹子林道もそのような1本。何の変哲のないこのような場所に 林道の証 がちゃんと存在していましたよ。
、林道入口から行く手を眺めてみましたが、よくある田園地帯の舗装された田舎道となんら変わりはなかったです。なお、笹子林道そのものは数十年前から存在していましたが、少し前までは「林道の証」がなにも存在していない状態で放置されていたんですよね。おそらく地元の住民の方々もただの抜け道くらいにしか思っていないでしょう。
→振り返る!
っそく林道区間に乗り込みますが、幅広な舗装路が水平に水田沿いに延びていました。道すがらに見えている森も山というよりは丘陵といった程度のもの。ほとんど林道の臭いというものが感じられません。事実上、一般道化した平野部の舗装林道ならではの光景です。
→?!
ノシシ除けの金網が連なる水田脇コースの笹子林道。のどかな農村風景以外にこれといった物もなく淡々と進みます。なお、林道入口のある笹子地区には上総の戦国大名「真里谷家」の笹子城跡があるらしいですが、どこにあるのか分らず探すのも面倒臭かったのでそこはパス。
葉県北部の特徴的な地形、すなわち丘陵地が侵食されたことによって形成され、奥が深くてとてもなだらかな谷である「谷津(やつ)」の水田脇を進みます。日本の農村の原風景ともいえるのどかさですが、やがてその先に登り坂の左カーブが現れます。で、そこを登って行くと…。
ぐに打ちっ放し場が現れ、笹子林道の舗装路はそのすぐ脇を抜けていきました。なので、この林道はそこへのアクセス路でもあったみたい。おそらく、林道に立ち入る乗用車はほとんどがそこへ向かうのかもしれません。
→打ちっ放し場!
ちっ放し場の脇を抜けて坂道を登っていくと、これもすぐに圏中道の高架が前方に。すぐそこにインターでもあれば笹子林道探索に便利ですが、そうはいきません。高速はそこに見えていますが、最寄りのインターは館山道「木更津北IC」もしくは圏央道「木更津東IC」ですよ。
して圏央道高架をくぐったすぐ先の2車線舗装路(山ゆり通り)との突き当たり地点が笹子林道の終点。やはりこちらが側にも林道標は設置されていませんが、その代わり例の 林道の証 が立っています。というわけで、時代の流れと言うか、時の流れは無情と言うか、もはや林道らしさはほとんど残されていなかった笹子林道の探索はここで終了!
→探索終了!
→振り返る!
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