福付林道/ Fukutuke

林道探索の書　〜今日もどこかで林道ざんまい〜　 福付林道　 ［１］ ［２］

	まるっきし農道であった畑の中のあぜ道ダートを下って進むと、町道の舗装路に突き当たりました。一瞬どこへ完抜けしたのか「？」でしたが、どうやら町道の林道入口付近へと戻ってしまった模様。後日、某資料に記載されたルートと照らし合わせてみた結果、やはり途中で林道区間を外れてしまったことが判明してしまいました。う〜ん、房総の丘陵地帯の林道って、物理的な走行よりも、正確なルートをたどる難しさの方が大きい場合がよくあるんですね。というわけで考えられる道間違い箇所、すなわち入線後のストレートの先に現れるＴ字となった分岐地点まで戻ります。 →振り返る！ →町道への出口を眺める！
	そういうわけで農道を引き返して戻ってきたＴ字路分岐です。うかつにも先ほどは路面の軽トラのタイヤ跡に惑わされましたが、福付林道を進むには、実はここで左折するのが正解だったみたい。某資料にも林道ルートはそのように記載されていたんですね。
	でも左折した直後にまたもや怪しい分岐箇所が！　左右のいずれかが福付林道であるわけですが、それを判断するヒントはここになにも無かったです。「またか・・・」と思ってしまいますが、いくら考えても無駄な時間が過ぎるだけ。ここは右手へと進んでみますよ。
	あちゃ〜、右に進んだ直後にまた分岐・・・。周囲は深く濃密な薮森に囲まれて視界はきかないというのに、それでいながら繰り返す正体不明なダート分岐。まるで迷路じみたうんざりとするこの状況、分岐ダートの全てを探る気力が徐々に削がれてしまいます。なので左折側はまたいつかの機会にとっておき、ここはとりあえず右折しておきました。
	福付林道へと入線して３カ所目となった分岐を右折、さらに深部へと進みますが、その先の路面状況は「こちらで正解」と思わせるまともな状況でした。房総林道の特徴たる土質ダートのジメっぽさと草深さ感はありますが、道としては正常な範囲内。これくらいならば、房総のピストン林道 では珍しくもない状態であると思います。
	そして「このままどこかへと抜けられる？」と思える状態でダートは続きます。ちなみに福付林道は房総丘陵にある林道なので、路面が土質であること以外に地形的な険しさがないんですね。こんな感じの平坦コースで順調にＷＲを進ませることができました。やはりここが福付林道の林道区間で正解だったみたい。
	でもそれはぬか喜びに・・・。やがてＴ字の分岐が現れましたが、福付林道はそこを境に路面状況が著しく悪化！　期待も空しく「まとも」であると思われたのはここまで。その先の路面は全面的に雑草むしていたんですね。 →左折側の様子を眺める！
	左折側は薮に埋もれて消滅していましたが、右折側は雑草まみれでなおも続く模様。ならば行ける所まで前進するしかないですが、しかし、福付林道の終点はおそらくここだと思われました。某資料掲載の林道図によれば、林道区間はこの辺りで途切れています。その先へと道筋が続いても、その全てが林道区間であるとは限らないんですね。そういうわけで「林道ではなくなる以降の区間は路面維持されずに放置」と考えるのが妥当かも。もちろん、あくまで推測であって断言はできないですけど・・・。
	まるで緑の魔境状態であった右折側の区間。はびこる薮の圧迫感が尋常ではなくて、さすがに少し怯んでしまいそう。どこを向いても濃密な薮の緑しか目に映りません。道として放棄されてから久しいものと思われます。福付林道、しかしこれほどであったとは・・・。
	ワサワサと身体に擦れる薮の感触にゾッとしながらも、ここは慎重にＷＲを進ませます。薮に覆われて地面の土が見えておらず、そこは「軟弱な土質である」という以外に路面の状態が分からないんですね。薮に覆われてカムフラージュされていますが、路肩のすぐ脇はジュクジュクな底なしの沼地という危険な状況も十分にあり得ます。
	そんな感じで薮を押し分けつつ進んでいくと、やがてたどり着くのがこのＴ字の分岐らしき地点。「らしき」というのは、もはや道としての状態をなしていないためであり、左右どちらを眺めてみても、そこは一目でそれと分かる廃道状態だったんですね。おそらく道筋は付近に位置する 鎌倉４号林道 のどこかへと繋がっていると思われますが、「道」として通り抜けられる状態であるかは別の話。オフバイクの機動力を持っても生半可なことでは無理でしょう。というわけでこの福付林道、事実上のピストンであると思って差し支えありません。 →左折側の様子を眺める！ →右折側の様子を眺める！
	勇退を決意したＴ字の分岐地点で今来た道を振り返ると、ダートがいかほど薮まみれな状況であるかが分かると思います。地面の土が見えていないのは当たり前であり、それ以前にどこに道筋があるのかはっきりしませんね。そして危惧していた通り、薮に埋もれた路肩のすぐ脇は恐ろしげな 底なしの沼地 となっていたし・・・。というわけで、残りの分岐を探索する気力も失せて福付林道の探索はこれで終了。 →探索終了！

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