このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 朝日林道/ Asahi林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.04.12 / No.C-228 
 [ 所在地 ]長南町 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ここは房総の米どころ、谷津の水田伝いに延びるショートな半ダートの農道系ピストン林道

葉県の県都千葉市の南およそ25キロ、茂原市の南西に位置した長南町。緑豊かな里山の広がる長南町においての最高峰は野見金山(のみがねやま / 179.9m)であり、とてもとても林道があるとは思えない立地で、また、めぼしい観光スポットは笠森観音くらいなもの。まっとうな林道ライダーが林道目的で訪れることはまずないエリアですが、実は朝日林道というやつが密かに存在しているんですね。詳細な場所は地図で確認していただくとして、普通に千葉県の林道を探索していたのでは、朝日林道に気がつくことはおそらく一生ないでしょう。というわけでやって来た山内ダムそばの「朝日」地区のとある住宅地です。
→ 地図で確認する!
指す朝日林道へは地区内の静かな住宅地の曲がり角を曲がってアプローチ。しかし、一般車両が行き交うはずもないので、道を塞ぐように住民の方の自家用車が普通に止められています。こういうところをエンジン音を響かせながらウロウロすると「すわ、何事か!?」と住民の方が顔をのぞかせそうで非常にやりにくいのですが、まあ、こればかりは仕方ありません。身軽なオフバイクなので良かったものの、四輪で訪れた場合は「車をどけてくれませんか」なんてとても言えないかも。そのような行動は速攻で怪しまれること確実だし・・・。
「おぉ、やったぜぇ!」林道の存在は分かっていたものの、林道の証が存在するのか否かについては確信を持てぬまま民家の脇を少し進んでみると、そこにひし形が! どうやらここが朝日林道の起点であった模様。ぽつんと立っていた林道標を眺めてニヤリとしてしまいましたが、これは絶対に気がつかないな。住宅地の民家脇の路地のような所を入っていかなければならないため、おそらく林道標の見つけにくさでは千葉県で5本の指に入ることでしょう。
→ 林道標を眺める!
→ 振り返る!
はさっそく朝日林道へと入線させて頂きますが、路面はご覧の通り残念なアスファルト。山間部でもない長南町の林道で未舗装は期待はしていませんが、林道は一般車両が通行することはまずないような雰囲気で、すぐに道すがらに水田が広がってきます。
つう林道といえば「林業」が定番ですが、朝日林道はどうやら農道の役割を一身に担っているみたいだな。稲作中心の農村地帯の長南町は粘性土壌と清らかな水に恵まれ、良質な水田に恵まれているとのこと。林道沿いには植林ではなくて水田が広がっていたんですね。
「ダート区間出現!」林業の道ではなくて農業のための道であった朝日林道、起点から続く舗装路をしばらく進むと路面がここで未舗装となりました。といっても路面は田圃の脇のあぜ道然としており、林道の雰囲気がより農道チックになってきます。
かし、「林道」とはいっても朝日林道は事実上の農道であるため、ダート化しても林道くささが感じられませんね。路面はあぜ道ならではの雑草が薄く生えた土質でした。農作業に通う車が通うためか、草ボーボーに放置で廃れているということはなかったですよ。
陵に挟まれた谷津伝いに水進みますが、所々に耕作放棄された水田がチラホラと・・・。「しばはら米」とか「清流米」と呼ばれるコシヒカリがとれる長南町でも農業は後継者不足に悩まされているのでしょうか。そんなことを考えつつWRを進めていくと、農作業の軽トラがとめられていました。おそらく水田を見回りに来たのですなぁ。
田に沿って緩くカーブしながら続く朝日林道のダート。未舗装ですが、いわゆるオフ的な険しさは皆無。林道には眠気を誘うようなのどかさが漂います。農作業の車が踏み固めたワダチをたどって進みますが、道端の草むらにはつくしでも生えていそう・・・。
んな感じでまったりとダートを進んでいくと、幅員が少し広がったこの地点が朝日林道の終点。公式な延長距離は僅か595mなので、民家脇の起点からあっという間の距離でした。林道の終点はそのまま谷津に開かれた水田の最奥地点となっており、細長く続いてきた水田もここまで。その先には丘陵の森が広がっているだけで何もありません。オフ的な刺激に乏しく、まっとうな林道ライダーならば見向きもしない朝日林道ではありますが、ここでは林道標の存在をおのれの目で確認できただけで十分。重箱の隅をつつくような千葉県の林道探索欲を満たしてくれたんですね。その後はせっかくなので同じ山内地区にある アリランラーメン を食べてその日は帰宅、朝日林道の探索は終了としておきました。
→ 探索終了!
→ その先を眺める!
→ 周囲を眺める!
→ 振り返る!
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