このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.05.04
No.F-078

早坂線■田村市(旧船引町) ■半ダート
■「船引町堀越」井堀地区から山中に延びる

 前半は生活道路、後半は農道へとその役割を激変させるピストン半ダート 

 ↓まあ、言うまでもないですが、ダート区間がもあることはありますが、決して
 それ以上の存在ではありません。こういう林道もあるということで…。


……こんな感じ……
■田村市(旧船引町)に存在するピストン半ダートで、起点は山裾の民家脇に位置して路面も舗装であり、とてもそこが林道であるとは思えない雰囲気の1本。前半区間にて広域農道により道筋が分断されているが、分断地点を境に以降の区間はダートとなっている。ダート区間は薄暗い杉やヒノキの植林地帯の真っ直中に延びておい、基本的に土質だが特に荒れているようなことはない。それは沿道に2箇所存在する畑地への能動的な役割を担っているためであり、よって全く通行が途絶えているわけでもない。ただし、言うまでもないが、沿道に見るべきものはなく、農作業従事者以外に立ち入る一般人はまず皆無だろう。ゲートの類も存在しない。

■県別地図で田村市と小野町の境に位置する黒石山付近を眺めてみると、「船引町堀越」地区より山中に延びおる1本の道筋が記載されており、林道臭いというわけで探し当てたそれらしき林道がこの早坂線です。林道標の立つ起点は船引南小学校前の交差点にて県道から分かれる幅広な2車線舗装路を少し進んだ左手地点にありました。2車線道路はガラ空きなので飛ばしていると見過ごしてしまうかもしれませんが、道路の反対側にある「古峰神社」が目印となっています。ちなみに、遠方に見えている右手の山が鞍掛山(794.8m)、左手の山が黒石山(864.5m)です。
■起点には杭状の林道標が立っているものの、周囲の立地状況からみてとても林道とは思えないような感じです。ご覧の通り、民家の建ち並ぶ生活道路も兼ねており、言うまでもなく路面は舗装状態にあることだし…ね。
■「ほぇ?!」2車線道路から分岐していた生活道路をも兼ねる早坂線の舗装路をたどると、すぐに2車線の広域農道に突き当たってしまいました。そこまでの距離は起点から数百メートル。ここで林道区間は終了しているのかと一瞬思ったものの、すぐ前方右手に山中へと延びるダート入口が! どうやら早坂線の本来の道筋は広域農道によって分断されてしまった形になっているようでした。
■早坂線を横切るように分断している広域農道を横断、お目当てのダート入口に向かいます。ここには林道標は当然ながら無いので、そうと知らなければ名無しとして見過ごしてしまう可能性が大かもしれません。こいつはうかつにも引っ掛かってしまうところでしたよ。
■広域農道に分断された早坂線のダート開始地点から行く手を眺めてみました。溜池脇を通って前方の鬱蒼とした杉林の中を登坂している道筋が見えています。どうやらあまり明るい雰囲気の林道ではなさそうですが、早速突入してみることに。
■「狭いな…」昼なお薄暗い杉林の中に差しかかると、やや土質っぽいダートはぐっと幅員を狭めてさらに森の奥へと延びていました。かといって車両の通行が皆無状態ではないらしく、おそらく軽トラでもたまに通っているのでしょう。路面の土は意外と踏み固められた状態にありました。
■とはいえ、地元の方意外はまず立ち入らないような雰囲気のダートをさら前進すると、右手にも溜池がありました。もちろんそこに人の気配があるはずもなく、やや陰気な雰囲気がプンプンと…。何かの事件が起こるとしたらこういう場所かもしれない、といった感じです。
→溜池を眺める!
■薄暗い植林地帯をなおも進みます。ところで、周囲は杉やヒノキのびっしりとした植林に覆われてそれ以外になものないと思っていましたが、溜池脇を過ぎると路肩の木々が切り払われて畑地が設けられている箇所(最上段画像を参照)が存在している模様。どうやらこの早坂線の存在意義としては林業的なものは薄く、どちらかと言えば農道的役割で維持されているような状態でした。別にどうでもいい話ですけど。
■なので、畑地を過ぎるとダートはその少し先で消滅していました。末端部分には小型林道重機が置かれていましたが、ダート消滅地点の先には苗木が植樹されていたので、これは林道を延長するための重機ではないと思われます。ダート脇の車検が削り取られていることから察するに、林道脇に耕地でも拡張している、といったところでしょう。結局、早坂線とは植林地帯の中にピストンで薄暗く延び、その途中に溜池と畑地がただあるだけの存在に過ぎず、林道探索的には何ら収穫のない1本であることを悟ったところで探索は終了です。
→探索終了!
→その先を眺める!
→振り返る!

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