このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 栗生沢林道/ Kuryuzawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.12.28 / No.F-197 
 [ 所在地 ]矢祭町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 昼なお暗くて陰気な植林の奥へと続くダートはやがて薮に埋没、前進不可能に・・・

祭町の「小田川」地区に人知れず存在している栗生沢林道。JR水郡線「東舘駅」から僅か1キロも離れていない国道沿いに位置し、そこが林道であることを示す鉄杭タイプの林道標も存在しているにもかかわらず、その入口は高確率で見過ごしやすくなっています。WRの停止している地点が起点なのですが、薮の壁が続いているだけにしか見えていませんね。なので普通に国道を走っていたらまず気づかないと思います。
→ 林道標を眺める!
してこれが正面から眺めた栗生沢林道入口。脇に林道標が立っていなかったならば、そこはただの名無し系にしか見えず、ただならぬ雰囲気の漂う暗い山林内へと向かうダートにわざわざ立ち入ろうなどという気を起こす者はいないことでしょう。しかし、だからこそ逆に恐いもの見たさで惹かれるものがありますね。
ざ栗生沢林道のダートに飛び込んでみると、予想通りスギ植林の山林内は昼なお暗いかなり鬱蒼とした雰囲気に包まれていた模様。大きいものでは拳大の石が散乱する路面もガタガタでけっこう走りにくい状態でした。四輪のタイヤ跡がワダチとなって刻まれていましたが、たぶんそれは山林を見回りに立ち入る地元の軽トラが残したものだと思います。
がて暗く陰気な山林内に続くダートに左手より小さな沢が寄り添ってきますが、それはおそらく林道名由来の「栗生沢」。アユで有名な久慈川の支流のそのまた支流の沢ですが、いくらなんでもさすがにこの栗生沢にはアユも遡上して来ないだろうなぁ・・・。
→ 沢を眺める!
さな端で沢の左右を行ったり来たりしながら途切れることなく登坂ダートが続きます。しかし、それにしても冬の植林内はかくも暗かったとは! ヘッドライトが明るく地面を照らす様子はまるで夕刻せまる薄暗さですが、実はこれでまだ昼時です。
しい分岐ダート発見! 暗くて閉塞感抜群であった栗生沢林道のガタガタな荒れたダートを無口で黙々と登っていくと、いきなり左手に別れる分岐が出現。標識の類がなにも設置されていないのはいたって当然でしたが、そこが名のある支線林道でないこともまた瞬間的に悟ってしまいます。たぶん植林系の作業道分岐でしょう。
→ 左折分岐を眺める!
命的な荒れは現れませんが、それでも走りにくい路面状況が続いてしまうダート。「ここ放置系?」と思ってしまうかもしれませんが、よく眺めると道すがらのスギの木はきれいに枝打ちされています。路肩に散乱する大量の小枝はその痕跡ですね。つまり、雰囲気は放置系ですが、実際には放置されていない生きている林道みたいです。
かし、栗生沢林道のこのダートはどこまで続くのでしょうか? 路面状況が悪いので、まさかの転倒をヤラかさないようゆっくり登坂していきますが、その分だけ時間がかかってしまい、どれほど林道を進んだのか把握できなくなってきます。
切れることなくスギ植林地の深部へと登坂して続くダート。まるで誘い込まれているかのようにズルズルと進んでいきますが、年の瀬も押し迫った身も凍える寒さの時季に、あえてこのような林道に立ち入る者などいるはずもなく心細い限り・・・。でもそれは雰囲気だけの問題で、オフバイク的にはとくに問題なく進めてしまいます。
思ったのですが、やがて行く手を遮るかのように薮が繁茂した区間が! せっかく暗くて陰気なスギの林内から抜け出たと思ったのに・・・。
かしその一方で栗生沢林道のダートは消滅することなくさらに続いていましたが、植林作業の軽トラもここまでは立ち入ってはこない模様。いつの間にか車両の通行の痕跡であるワダチは消えており、路面は大量の落葉でフカフカな腐葉土状態に変わっていました。
「ここまでか!」ダートを埋め尽くす薮が冬枯れしていたのをいいことに、それを掻き分けながらここまで進んできましたが、それもここまで。進路上に左右に張った蔓草のツルは枯れていてもかなり厄介な存在で、いちいち身体にブチ当たるたびに持ち上げてくぐるか、勢いにまかせてブチブチとぶった切る必要があります。道筋はなおも続いていましたが、際限のない蔓系の薮にヤル気も消失。これ以上進んでも得るところはないと判断して「勇気ある撤退」を発動するしかなかったなぁ・・・。というわけで栗生沢林道の探索はここまで!
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ その先の様子を眺める!
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