このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.01.14
No.IBA-011

入山第三線■大子町 ■全線ダート ■接続→入山線
■入山線から分岐して山中へと延びる

 危うい凍結路面の下り坂が連続するも、スリルある緊張感が心地よい! 

 ↓部分的にキツい急坂が存在します。また、そういう箇所に限って路面凍結が
 激しく、なかなかスリルがありました。ここは心地よい緊張が楽しめるかも…。


……こんな感じ……
■入山線から分岐してひたすら下っていくピストンダート。植林系林道につき、ここには作業車も入るらしく路面状態はおおむね良好、終盤に現れる平坦区間を除けば荒れも見られず良く整備されている。起点は山の尾根に位置し、入線直後から始まる下り坂で一気に山肌に沿ってウネウネとカーブしながら駆け下りるが、そのまま山裾まで下りきってしまうのではなく、山の中腹辺りが終点となっている。コース的に立木のまばらな見晴らしの良い植林地帯に延びていることに加えて、そのコースが高所に位置しているため、沿道は開放的な感じで始終明るい雰囲気が漂っていた。通常期であればコース的な障害はないが、坂道が連続するゆえに冬季の凍結には要注意。

■広場のような入山線のこの地点からY字で左折分岐している入山第三線の起点です。入山線からは無数のダートが派生していますが、その全てを終点まで探索したわけではないので、断言できかねますが、探索時点においてはっきりとその名称が確認できた唯一の支線林道です。ちなみにこの地点には林道標はありません。
■起点になっている広場は山の尾根に位置していることから、入山第三線は尾根沿いの平坦路、もしくは山肌に沿って下るコースが予想されますが、起点から行く手を眺めてみると、案の定、いきなりの下り坂でスタートしていました。路面自体は固く締まった砂利質になっているようで、通常時であればどうって事のない下り坂でしたが、探索時には積雪が見られ、なかなか楽しませてくれそうなそうな雰囲気です!
→路面の様子を調べる
■「ええい、ままよ!」と、起点から見えていた下り坂に乗り入れて一つ目のカーブを曲がると、その先には入口からは見えなかった山肌を縫うようにクネクネとした下り坂が連続していました。しかもカーブ地点はコチコチの凍結状態で…。ここは見るからにツルツルです!
■すってんころりん…、では済まされないような下りカーブが続きます。路肩右手は崖状の急斜面になっており、スリップしてのコースアウトは致命的なので、路面右手側にへばりつくようにして前進しました。惰性で進んでいても自然と速度が増してしまうので、1速まで落として歩くようなスピードでソロリソロリとやり過ごします。路面は積雪と凍結が入り交じったようになっていました。
■しばらく進むと伐採された山肌に苗木が植えられた植林地帯にさしかかりました。おかげで見晴らしが良く、明るい雰囲気がするのはよいのですが、相変わらず路面は積雪&凍結状態なので気が抜けません。一体、この下り区間はどこまで続くのやら…。
■それでも積雪量は大したことないので、陽が当たる区間だけは雪も溶けて地面が見えており、どうにかほっと一息、といったところです。折りしもここは、入山第三線で最も見晴らしの良いビューポイントになっており、一服付けて緊張を解きほぐします。走行中は路面に気を取られていましたが、こうして立ち止まって周囲を眺めてみると、あらためて標高の高さを実感できました。
■ホッとしたのも束の間、少し進むとダートは再び積雪区間に戻ってしまいました。この植林区間では右手路肩はいきなり急斜面で落ち込んでおり、しかも路肩に木が生えていないため、なかなかスリルがありますが、路肩が今にも崩れそうな、どことなく脆い雰囲気があってちょっと怖い感じです。積雪で路面状態も確認できないし…。それでも少し怖い方が楽しいです。
■でも、進むにつれて徐々に下り傾斜角度が大きくなってきたようです。そして現れるのが、この急カーブ&急勾配地点。ここは見た目以上に傾斜が酷く、その前後は積雪に、カーブ地点は完全に凍結しきっていました。ここだけはかなり慎重に下らないと、即転倒間違いなし! なるべくブレーキを使ないようにシフトは1速に落とし、同時に靴底で凍結路を擦るようにしてバランスを取ってやり過ごしました。帰りの登坂時の不安を覚えつつ…。ちなみに、前方カーブの先に激坂でさらに下る作業道が見えています。とても突入できる状態ではありませんでけどね。
■先述のアイスバーン状態の下り坂をやり過ごすと、その先は平坦区間になりました。どうやら下り区間はここまでのようで、軽いアップダウン程度の平坦路が続きます。相変わらず積雪ダートが続きますが、それでも坂道ではないので、とても走りやすく感じてしまいます。やはり雪道は平坦路に限る、といったところですが、まあ、そういう贅沢も言ってられませんね。
■どの地点からそうなっていたのか気付きませんでしたが、平坦区間に入ると、時折現れるダートの地肌がこれまでの固く締まった砂利質から枯れ草だらけのモコモコとした土質になりました。ぱっと見した様子では藪刈りがなされたような感じで、とてもサッパリとした雰囲気です。
■きれいに藪刈りされたダートをたどって進むと、路肩左手に入山第三林道に存在する唯一の林道標が現れます。コンクリ製のやや味気ないタイプの物ですが、それには「昭和61年度  入山第三林道 新設工事起点 大森建設(株) 大子営林署」と記されていました。どうやら元々のダートはここまでで、その延長工事の際に設置された物だと思われますが、とすると、入山第三林道の元々の林道標は一体どこに? やはり自然消滅してしまったのでしょうか? 気になりますが、もはやそれを確かめるすべはありません。
■林道標を後にしてさらに前進します。ダートはきれいに藪が刈られているとはいっても、地肌の土が見えないほどに路面は枯れ草で覆い尽くされており、この様子では夏場にはかなり藪むした状況になっていそうな感じです。本来、この区間の路面は土質であり、日射しで積雪の溶けた区間では路面はややジュクジュクでしたが、枯れ草のおかげでタイヤを取られることもなく、そういう意味でここは期間限定で走りやすくなっているようです。
■その後しばらく所々に積雪の見られる枯れ草ダートを進むと、ぽっかりと開けた広場に行き着きました。ここから先には山道もなく、どうやらここが入山第三林道の終点になっているようです。この広場はそれなりに広く、ダートの途切れている前方方向に眺望が望めるなかなか良い感じになっていますが、どこを見ても地肌の土が覗いている箇所はなく、藪刈り前は広場全体が藪に埋もれていたのかもしれません。
→探索終了!
→引き返して入山線に向かう!
→景色を眺める!
→振り返る!

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