このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.12.30
No.IBA-030

三古室線■常陸太田市(旧里美村) ■全線ダート
■三鈷室山山頂の電波塔へと至る舗装路から分岐して山中に延びる

 県境の植林地帯の奥深くへと分け入る林業系の平坦快適ダートがここに 

 ↓基本的には平坦林道なので通常期はもちろん、ちょっとした積雪期でも大し
 た苦労なく進めてしまうかも。雰囲気は悪くないので機会があったらぜひ!


……こんな感じ……
■福島県との県境に位置する三鈷室山のすぐそばに位置しているが、林道名は「三古室」となるダートピストン。付近一帯に広がる植林地帯の深部へと至る林業系の林道であり、それゆえ路面整備が行き届いて走り具合はすこぶる良好な1本となる。僅かな起伏はあるが、基本的には平坦コースが続いて険しさ的なものは皆無であり、開放的かつのどかな雰囲気が味わえるだろう。ただし、途中に存在する2箇所目の作業道分岐を過ぎると徐々に路面は簡素なものとなり、最終的には完全に作業道化してしまう。景観的なものは望めないが、雰囲気的には明るく決して悪くはない林道だが、その入口は残念ながらチェーンゲートで封鎖されている。

■県22号線から熊穴線に入ってそれを終点までたどると、 舗装林道である岡見線から分岐して三鈷室山(870.6m)頂上の電波塔へと至る舗装路に突き当たりますが、そこを岡見線方向に少し下った地点の左手に存在するのが三古室山線の入口です。この分岐地点はちょうど坂道の途中にあるのですが、探索時には非常に入線困難な状況にありました。なぜって、ご覧の通り路面はガチガチに凍結、この曲がり角を曲がることすらままならなかったので。
■電波塔へと至る舗装路から左折すると路面はすぐにダート化。そしてそこには「三室林道」と記されたブロックタイプの林道標がお出迎え! 林道標の存在は嬉しくもありますが、それと同時にここには林道ライダーの敵ナンバー1なる存在も併せて出現。こちらはちっとも嬉しくない…。
■林道入口のチェーン○ート脇を失礼させていただき、三古室山線のダートに突入すると入口からは見えていなかった積雪が現れ始めました。でも積雪状況はこの程度であったので「それもまた面白かろう」と、構わずにそのまま進むと…。
■すぐにこのような雪まみれな広場が現れ、そこには暖房ストーブ養の煙突が突き出たプレハブ小屋(スーパーハウス)がポツンと立っていました。これは林業作業用の休憩小屋らしく、それによって三古室山線は木材搬出用の生粋な林道であることがうかがえます。ちなみに、このプレハブ小屋の左手には作業道らしき分岐ダートが存在していましたが、作業道探索はその道のマニアに任せることとして、ここはそのまま本道を進むことに。
→分岐ダート入口を眺める!
■広場地点は全面積雪に見舞われていましたが、その先はご覧の通りで全く走りやすい状態にありました。この日は冬晴れで陽光もサンサンと降り注いで気分も上々。冬季の積雪も全線に渡って完全に地面が隠れていると辛いものになりがちなので、このくらいがちょうど良いですね。
■冬枯れしてすっきりとした灌木の森をさらに進みます。澄んで張りつめたような山の空気は冷たいですが、適度に現れる積雪区間は心地よく、防寒対策もバッチリなので寒さもほとんど気にならずに冬季ならではのダート走行を満喫!
■「こんな所にも林道標が」さらにダートを前進することしばし、路肩に林道入口に設置されていた物と同様な「三古室林道」と記された林道標がありました。ただし、よく眺めてみると「昭和58年度」「新設工事起点」なる文字が記されています。ということは、これより先は延長工事によって開設されたということか。ま、別に走れればどうでもいいですけどね。あはは。
■ピストン林道においては、従来の林道区間よりも新しいはずの延長区間の方が荒れていたりすることがしばしありますが、三古室線もそれに当てはまるのか、その後なんとなく路面の規格が下がってきたような気が。「まさかその先は作業道化している?」との予感がしないでもありませんが、それはさらに進んでみれば分かること。ちなみに、画像左手の積雪の見られる窪地は冬枯れした雑草まみれの作業道分岐です。
■進むにつれて徐々にダートの規格が落ちて路面状態が怪しくなってきたと思っていたら、案の定、ここにきてダートは作業道化してしまった模様。どうしたものかと思いましたが、せっかくなので取り敢えずもう少しだけその先の様子をみてみることにします。
■「うひゃぁ…」ダートはその先に展開する薄暗い杉林の奥へと続いていましたが、作業道化しているため路面状態は最低でした。雪か何かの影響で地面は土むき出しでグジュグジュに…。ここはかなりスリッピーであり、こんな地点で転倒したら最悪なので慎重にXRを進めます。
■「もうこの辺りでいいだろう」杉林の中を登坂するグジュグジュなダートを引き返し所を掴めぬまま登坂することしばし、退出の決意をした地点がここになります。なお、地面が土むき出しであったのでXRの反転は面倒でしたが、ここまで入り込んだ以上は仕方ありませんね。というわけで「三古室線のラストは作業道化」という事実を見極めた成果をもって探索は無事終了となりました。
→探索終了!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください