このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.11.24
No.IBA-032

内野支線■北茨城市 ■全線ダート ■接続→内野線
■華川町小豆畑「馬飼」地区から内野線とを結ぶ

 その実体は作業道に限りなく近い封鎖された内野線への合法アクセスルート 

 ↓雰囲気的にも閉鎖的な内野支線。どうしても合法的に内野線へという場合以
 外にはわざわざ訪れる価値は低いでしょう。完全なマニア向けルートです。


……こんな感じ……
■内野線から分岐して華川町小豆畑「馬飼」地区へと至る完抜け林道。山の稜線付近に位置する本道である内野線から分岐して雑木と植林の混在した薄暗い山間部を下って進むコースとなる。全体的に雰囲気は閉鎖的で暗めで、路面的にも作業道じみた低規格感は否めない。全体的には走りにくいということもないが、終盤区間についてだけは話は別で、クレバスなどの荒れが存在するので注意が必要だ。また、現状としては林道標は存在しておらず、探索時に馬飼側の終点近くに打ち捨てられた「分収林区域図」にて辛うじてその名が確認できたのみ。もともと内野線側と馬飼地区側から延びていたピストンが作業道によって連絡されているといった感じである。

■内野線から分岐している唯一まともな支線林道となる内野支線の入口です。ですが、ここには植林の林班を示す立て札があるのみで林道名を記す標識などは存在していません。見た目的には名無し系のピストン作業道といった感じでしょうか。
■そしてこれが内野支線の入口の様子。ぱっと見して荒れているような雰囲気はないですが、フラットで走りやすい本道である内野線の路面状況と比較すると、それなりの廃れ感は否めません。それでもここは県別地図などにもきちんと記載されています。
■いざ内野支線に乗り入れるとダートはこんな感じでした。放置状態が続いている証であるモコモコとした路面の土にはタイヤ跡などは一切見当たりません。やはり車両の通行はほとんどないみたいですね。そのような状態でなだらかな下り坂が続いていましたよ。
→地面を眺める!
■これといって道すがらの眺めが良いわけでもなく、どちらかといえば閉鎖的な寂しい山間部を下って進みます。なので、その深部を見極めるとか、付近の支線を全て調査するなどといった明確な探索目的がない場合は、「失敗?」と思ってしまうような雰囲気かもしれませんね。入口に林道標が存在していれば、それはそれでまた話は違ってくるでしょうけど。
■植林と雑木が混在してごちゃごちゃとした林間を進みますが、ダートは当初の予想を裏切って意外とまともな感じです。手持ちの某マッ○ルではピストンとされているので、進むにつれて荒廃でもしているのかと思っていたのですけどね。
■「植林小屋だ!」雑然としてあまり美林ともいえない植林地帯を下って進むと、道端にトタン葺きの小屋がありました。今のこの時代、隠者でもないかぎりこんな寂しい林間でこのような粗末な小屋に人が定住しているとも思えません。ゆえにこれはどうみても植林小屋でしょう。
→植林小屋を眺める!
■植林後小屋を過ぎてさらに下って進むと右手に小さな沢の流れが寄り添ってきました。どうやら尾根筋から下って名も無き沢の源流部へと降りてきたみたいです。
■その後は植林地を下る沢の岸辺に沿って坂道を降りて行きます。時季は晩秋ということで、雑草や樹木が冬枯れしているので見通しも良く、これも当初の予想を裏切って意外と明るい雰囲気でした。ただし、植物が勢いづく夏場ではこの限りではないかもしれません。
■やはり秋の林道はよいものです。内野支線ははっきり言うと閉塞的で景観的にも決して恵まれたものではありませんが、紅葉の時季であるというだけでこのような美しい景観に。沢沿いにきれいに黄色く彩付いた樹木を眺めつつ、かさこそと落ち葉を踏み付けながら誰もいない静寂な林道を進むのはまんざらでもないですよ。これこそまさに紅葉マジックですね。
→沢を眺める!
でも残念ながら沢沿い区間はあまり長くは続きません。その後も途切れることなく続く下り坂をさらに降りて行くと、やがて行く手に見えてくる鬱蒼とした植林の杉林の中へとダートは進んでしまうみたいです。倒れかかった樹木などからその先の暗い雰囲気が予感されました。
■それにしてもこの内野支線はピストンのはずですが、いくら進んでもその末端が現れませんね。路面は一気に規格落ちしてもはや事実上の作業道といったところですが、それでも途切れてしまう気配はないようです。そして朽ちかけたボロボロな橋で沢を跨いで、対岸の木の滅入るような薄暗い杉林の中へとさらに続いていました。
植林のまっただ中を下るダートは雨天時には沢と化すらしく、そのせいで路面は荒れ気味に。砂地の川床みたいなもっさりとした感触はいただけませんが、それでもダートは途切れてしうことなくさらに下って延びています。地図上ではピストンとして記されている内野支線ですが、この感じだとどこかへと抜けているみたいですね。
■薄暗い植林の中を作業道チックに下る内野支線のダート。途切れることなくいつまで経っても末端地点が現れないので、これはもう完抜けを確信しますが、それでも荒れの雰囲気は下って進むにつれて大きくなっているようです。もちろん、車両の通行の痕跡であるタイヤ跡はまったく無し。
途中には路面が痛んで損壊して段差の発生している地点もありました。簡易的な処置として丸太が敷かれていましたが、雰囲気的にはもう完全に作業道のそれですよ。それはそれで楽しい展開ですが、大丈夫かな、この内野支線…。ま、ここまで来たら引き返すなんてもうあり得ませんけど。
■そのご、さらに路面の痛み具合が著しくなって、ついにクレバス区間が…。雨水による洗掘作用の結果ですが、まったく補習された形跡が見られません。一応は林道ですが、規格的には作業道となんら変わりはないので、最低限、車両が通行できればよいのでしょう。
■ずり落ちたら厄介ですが、それでもまだ楽しめる程度であったクレバス区間をしばらく進むと、やがてダートは伐採作業が現在進行中であると思われる地点に至りました。その状況は振り返ってみるとよく分かりますが、ここで路面はようやくまともな状態に復帰している模様。そして結果から述べると内野支線には林道標が存在していないのですが、嬉しいことにここでは低規格なこの作業道じみたダートが「内野支線林道」であることの証を発見することができました。それは林道では時として林道標代わりとなるとても頼もしい代物ですよ。
→「証」を眺める!
→振り返る!
■伐採系の作業道となっていた分岐を過ぎると、薄暗い植林の杉林を抜け出て「馬飼」地区の畑の脇を進みます。ここまでくれば林道区間の終点はもう目と鼻の先ですが、それにしても万年封鎖林道である内野線の支線がこのようなフリー状態で実は完抜けしていたとはね。
■畑地の脇を少し進むと、やがて馬飼地区の廃屋が正面に見えて来ます。林道区間としては正確にはこの付近ですでに終点となっているのかもしれませんが、とりあえず一般同退出地点まで紹介しておきます。というわけで、変形十字路となっている子の地点を左折して少し進むと…
■やがて馬飼地区の集落を横切る市道に突き当たって林道区間は完全にエンドとなっています。ここを左折すれば「馬飼牧場」方向、右折すれば県153号線沿へと退出できますよ。というわけで、実は完抜け林道かつ花園線から分岐している封鎖林道「内野線」へと合法的に入線するための合法アクセスルートとなっていた内野支線の探索は無事に終了!
→探索終了!
→引き返して内野線に向かう!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください