このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 生田入支線林道/ Oidairi-shisen林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.11.24 / No.IBA-053 
 [ 所在地 ]常陸太田市(旧里美村) [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ] 生田入林道  [ 分岐林道 ]-
 ゲートはないが、その代わり雰囲気の暗さと廃れ系の荒れが待っている完抜けな支線林道

田入林道を県245号側から進んで来るとY字の右折側に現れる生田入支線林道。左折方向の本線と比較して路面状態が廃れた雰囲気であるため、本線を進むつもりで間違えて入線してしまう事態もあまりないと思われますが、支線を示す林道標は設置されていないので若干の注意が必要です。生田入林道を探索中にこの分岐を目にした方も多いと思いますが、数ある支線の中で唯一完抜けしているルートだったりもしますよ。
口からぱっと見しただけで鬱蒼たる草深さを覚えてしまう生田入支線林道。さっそくそのダートへと飛び込みますが、秋枯れの季節でも草深さは相変わらずでした。薮が猛威を振るう盛夏の頃よりはだいぶマシですが、ここ、閉塞感は季節を問わず抜群なんですね。
々が草深いダートであることに加えて、秋のこの季節では路面は落葉で完全に隠されています。両脇から著しく圧迫してくる薮、そしてダートに漂う山道じみた雰囲気。初めて訪れた方には廃れた作業道くらいにしか思えず、不安に陥るかもしれませんが、実はここを訪れたのは今回が初めてというわけでもありません。過去に何度も通っていたりしますが、撮影をしていなかったので、改めて紅葉の時季に再訪してみたというわけ。なので生田入支線林道の草深さと荒れの状況は承知済み。その点では気楽なものでした。
ぼ車両の通行は途絶えていると言っても過言ではない廃れの雰囲気抜群なダートを下って進みますが、お目当ての箇所がありました。路面に覆い被さるような紅葉ポイントです。通常時には重苦しい緑一色なダートも、秋の季節は目を見張る美しさでした。
知れず誰の目にもふれないまま紅葉全開となり、そのまま散りゆくモミジ。これぞ秋の林道探索の醍醐味でしょう。訪れる者は誰もいない秋枯れの寂しいダートで眺める紅葉の素晴らしさは格別で、漂う「侘び」と「寂び」の趣を存分に味わい尽くします!
すがらに点在する紅葉を味わいつつ進んでいくと、やがて生田沢の流れが寄り添ってきます。コース的にはこのまま沢沿いに終点まで下って行く感じでしょうか。見るからに冷たそうな沢の流れにぽつぽつと紅葉が映えて綺麗です。
まあ、お気軽に進んでいるようにも見えますが、路面状況的にはこれでけっこう走りにくかったりもする生田入支線林道。画像ではとらえきれていませんが、実はクレバスがあったり、散乱する石などで意外と荒れていたりもするんですね。疲労困憊でうんざりするほどではありませんが、初めて訪れる場合はそれなりの注意が必要かもしれません。気を抜くと転倒の危険も大いにあり得ます。
い植林の中を下る中盤区間では荒れが連続します。ここはいつやって来てみても状況に変わりはないようで、生田入林道系の中では最も走りにくい1本だと思います。永いこと放置が続いて、ほとんど車両の通行は途絶えているみたい・・・。
かしここ、梅雨時には自生するヤマアジサイが見事な場所であったりもします。その季節には路肩沿いに綺麗なブルーの花を眺めることができるんですね。水を好んで自生地はちょっとじめじめとした日影であることが多いヤマアジサイ、薄暗い沢沿いの植林地をゆく生田入支線林道はちょうどぴったりなのでしょう。ちなみにアジサイは紅葉する植物です。時には紫がかったり、環境によって多少の変化はありますが、基本は黄葉系の紅葉なんですね。路肩の黄色はヤマアジサイの黄葉であり、探索時にはそれがどこまでも続いていたんだっけ。
ミジやカエデ、ヤマアジサイの紅葉を楽しみながらガタガタな秋の廃れダートを下ってゆくことしばし、やがて広場のような開けた地点に抜け出てダート区間は終了。ここが終点なのかと思ってしまいますが、さにあらず。林道は舗装路となってさらに下って続きますよ。残念なアスファルトの出現に慌てて今来た道を引き返してしまうと、生田入支線林道の「証」を眺めることはできないので注意してください。
→振り返る!
の後は細かなカーブでダラダラと下っていくコースが終点まで続きます。前半〜中盤でのダートでは荒れを楽しめましたが、ここはやる気なく惰性で下って進むのみ・・・。ただし、厚くはびこったごついコケの塊に注意する必要はありましたけどね。
して最終的には、そのまま下ってゆくと現れる生田沢の橋を渡った直後に左右に延びる舗装路へと合流して終点となっています。沢沿いの植林地のなにもない地点ですが、ここでようやく生田入支線林道の林道標が出迎えてくれるんですね。というわけで終盤の鋪装区間はさておき、それなりに相変わらず放置で荒れている生田入支線林道の探索はこれで終了。ちなみにここで左折すればR349号線そばの「生田」地区へと抜けられます。
→探索終了!
→引き返して生田入林道に向かう!
→振り返る!
→林道標を眺める!
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