このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2012.08.12
No.I-008

栗の木平線■岩手町 ■全線ダート
■岩手町「一方井」地区付近から山中に延びる

 人里離れたわけではないが、迫る薮の圧迫感抜群な作業道チックピストン 

 ↓走行的な問題ないですが、迫る薮と鬱蒼とした森の圧迫感は抜群です。ここ
 はピストンなので、それなりのヤル気がないと引き返したくなるかも…。


……こんな感じ……
■岩手県北西部に位置する七時雨山(1060m)の広大な裾野、 放牧場の点在する高原風な森林地帯の中にひっそりと存在するピストン林道。七時雨山周辺は高原地ならではの牧場風景が展開しているが、この地域の牧歌的なイメージとは裏腹に栗の木平線沿道の光景には驚くほどの薮深さが見られる。当林道に立ち入るのは林業関係者くらいと思われ、路面的に荒れれはないが、昼なお鬱蒼とした森と迫り来る薮から受ける雰囲気の暗さは否めない。コース的な険しさは見られないが、直線主体で続くひょろりとしたか細いダートをたどって進むのは僻地を好むマニア林道ライダーといえども心細い限り。最終的には土場の先でダートは薮に埋もれて消滅してしまう。

■場所は岩手町「一方井」地区にある黒石温泉前から「町営牧場」方向に町道を少し進んだとある地点。その日の探索行は全て終了、後はホテル黒石温泉の に浸かって夏の汗を流すだけとなった午後3時過ぎ、チェックインを目前にして急遽「せっかく来たのでこの地のマニア林道も…」と温泉付近の林道を求めて徘徊してみた結果、栗の木平林道なる存在を発見! 見るからにピストンくさい林道でしたが、夕食前の腹すかし対策としてさっそく突入してみることに。
■「草深いな」入線してみての第一印象はまさにそんな感じ。とはいえ、路面のワダチはしっかりしているので、荒れた林道ではなさそうですが、周囲は薮のような濃密な森に完全に囲まれており、閉塞感は文句なしに抜群でした。
■クマザサが路面にせり出た藪森の真っ直中を進みます。ここは七時雨山(1060m)のなだらかかつ広大な山裾に位置しており、付近には牧地などもあって、それほど山深いというわけではないのですが、一歩森の中へと踏み込んでみたらこの有様でした。
■栗の木平線沿道の鬱蒼と茂る藪森の状態には目を見張るものありましたが、コース的な険しさという意味では、この林道は穏やかな部類に入ると思います。なのに途中にてご覧の通り土砂崩れ…。
■「それにしても栗の木平線はどこまで延びているのだろう?」沿道で視界に入るのは濃厚な夏の薮の緑のみ。通行の途絶えた廃れたピストンならば、もうそろそろダートは自然回帰もしくは薮に埋もれてしまってもおかしくはない頃合いですが、予想に反してワダチは途切れることなく続いていました。もしかしたらここはどこかに抜けているとか?
■周囲は昼なお鬱蒼とした物凄い薮状態であるのに反して、意外にも荒廃感の全くみられない栗の木平線のダート。ここにはなにかの作業車がたまに立ち入っているのでしょうか? 林道に興味のない一般人が用もなく立ち入ることはあり得ないと思われるので。
■それにしてもここは閉塞感抜群な暗い林道です。林道入口から数キロほど進んできましたが、沿道の光景に変化はありません。心理的圧迫感に溢れる重苦しい薮一色の回廊続きました。こんな状況なので人と出会ったら逆に恐いですが、ここではまずそのような事態はないでしょう。たぶんね…。
■「ほぇ…?」で、そのような暗い林道を黙々と進んで行くと、行く手には予期しなかったまさかのチェーンゲートが…。そんな仕掛けを施さなくても、ここにわざわざ立ち入る酔狂はいないと思われるのにこれは一体なぜ? くぅ、こうなったら行き着くところまで進んでやる!
→チェーンゲートを調べる!
■「こんな場所に土場が…」事実上のほったらかし状態となっていた1本鎖のチェーンゲートを失礼してその先へと前進してみたところ、ポッカリと開けた土場空間が! そうか、路面の良好な状態といい、先ほどのチェーンゲートはこれのためだったのか。探索時には木材は搬出されてカラッポ状態でしたが、実はひょっとしてあのチェーンゲートは木材持ち去りドロへの対策になっているとか?
■で、土場の先にもダートが続いていたので進んでみると、その先には左折分岐のようにも見えてしまう切り返し場が設けられていましたよ。木材搬出トラックがここで反転するのでしょうが、敷き詰められた純白の真新しいバラストはつぶてが大き過ぎて、二輪のタイヤでは反転しにくかったです。そして肝心の栗の木平線のダートですが、どこかへと完抜けしていることもなく、当初の予想通り切り返し場のすぐ先で薮に埋もれて自然回帰していましたよ。あっはっは…。
→探索終了!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください