このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 秋紅葉ざんまい林道探索房総の紅葉林道 編(2018.12.02)   秋の紅葉林道探索一覧へもどる   







毎年、林道が一年で最も美しくなる秋の紅葉の季節が訪れると各地の林道へと出かけますが、
そういえば千葉県の紅葉林道探索ってほとんどしたことがありません。

房総にもいわゆる紅葉名所と呼ばれる場所はありますが、
そこは太平洋に面した温暖な地らしく、
紅葉目当てで林道を探索するステージとしてはどうしても役不足なイメージがあるものですが、
そこに山があるからにはやはり房総の林道でも秋には紅葉が見られます。

おそらく紅葉を意識して房総林道を探索することってあまりないと思いますが、
紅葉最盛期の林道がどのようになっているのか知りたくて、
また、人知れぬ美しい紅葉を眺めてみたくて秋のとあるに日に一日かけてめいっぱい探索してみました。

[ 小画像はその地点からの眺めです。さらに拡大画像で美しい紅葉の色彩をどうぞ! ]


総の紅葉林道探索の第一歩はR409号線の丹原林道の起点から。丹原林道は袖ケ浦市林「米田」から木更津市真里谷「丹原」とを結ぶ全線鋪装の林道で知名度も高いのですが、今や寄り付かなくなった林道ライダーにとって代わり、林道に目覚めた自転車の姿を多く見かける林道になっています。オフライダー的にはわざわざ訪れるほどでもありませんが、林道の紅葉が目的ならば話は別。木更津市と市原市に跨がる房総丘陵地帯の山林に延びる林道なので、期待できるかもしれません。
→ 林道標を確認する!
道沿いの「米田」地区から丹原林道に入ると、竹林の密生した山林内を緩く登っていきます。路肩に沿って有刺鉄線が張られていますが、それはたぶん不法投棄防止のための処置。「とても紅葉どころじゃないな」とも思われましたが、さっそく薄暗い竹林の中から赤く染まった1本のモミジの木が出迎えてくれました。

ムクロジ
暗く薮じみた竹林や松林が続く山林内を進んでいきますが、紅葉する木が見当たらず、そのまま林道終点までノンストップかと思いかけた次の瞬間、ムクロジの若木を見つけました。細く小さな枝を延ばして黄葉しています。
原林道をさらに進むと林が開けて広い畑地が現れますが、この辺りが「丹原開墾」でしょうか? 開墾という地名が示すように、山林内に開墾された場所のような雰囲気がそれとなく漂っています。畑の向こうには雑木林が広がっていて、木々が褐色系で褐葉しており、かなり地味な色づきでしたが、これも紅葉の一種ですね。
の後、再び森の中へと入って常緑樹の茂る林内を進みますが、樹冠部分が褐色を帯びた黄色に色づいているのを発見。青々とした常緑樹の木々に混ざってケヤキやクヌギなどの雑木が黄葉していましたが、丹原林道の紅葉の見所地点はたぶんここ。立ち止まるほではなかったですが、それなりにきれいだったかな。

ノムラモミジ

丹原林道の紅葉
れまでの鬱蒼とした山林が徐々に開けてくるとそこはもう「丹原」で、やがて民家が見えてくると丹原林道の終点はもうすぐそこです。路肩に恐ろしく深紅に紅葉したモミジを見かけましたが、これは人によって植えられた栽培品種だと思います。里山に近いこのような場所でモミジが自生しているとは思えません。

林道終点の紅葉

ガマズミの果実
してここが「丹原」にある丹原林道の終点。里山地域のごくありふれたT字路ですが、人がわざわざ植えたわけでもないのに、ここにもさり気なく赤や黄色に色づいた紅葉が! 秋は場所を選ばずそこかしこを美しく染め上げるのですなぁ。というわけで、丹原林道終点のなにげない道端の紅葉を眺めたら、次は音信山林道へと向かうべくT字路を左折して県169号線を目指します。
→ 林道標を確認する!
の林道は音信山林道。木更津市真里谷「丹原」から市原市「万田野」とを結ぶ全線鋪装の林道で、県169号線を左折して1キロほどで右折分岐の起点が現れます。林道入口には相変わらず「ゴミを捨てるな!」とか「産廃反対」などの気分をぶち壊す看板が立っていますが、はたして音信山林道で眺める紅葉はいかほどでしょうか?
→ 林道標を確認する!
信山林道に入線すると、房総丘陵の一角を占める木更津市と市原市の境界に沿った標高150mほどの尾根筋コースが続きます。道すがらに雑木の森が連なりますが、紅葉的には鮮やかというほどのものはありませんでした。紅葉はしているまが、かなり地味な褐色系がほとんど。

音信山林道の紅葉
根筋伝いの林道なので、途中には数カ所見晴らしのきく地点もあります。房総丘陵の山々と裾に広がる里山の紅葉風景が眺められしたが、大部分を褐色系のクヌギやケヤキ、コナラなどが占めているので、心湧き立つような華やかさはありません。

ハゼノキ
まに現れる見晴らしポイント以外に立ち止まるほどの紅葉も現れないまま進んでいきますが、路肩のガードレール脇にポツンと生えるウルシ科のハゼノキを見つけました。美しく澄んだ赤色が常緑樹のスギ林の中では非常に目立ちましたが、しかし1本だけというのが寂しいですね。結局、音信山林道で見かけた赤く色づく紅葉はこれが最初で最後だったかな。
信山林道から左折分岐で別れる山口林道の起点に差しかかりました。山口林道はスギ植林地帯に延びる全線鋪装の林道なので、紅葉林道探索的には惹かれるところはありませんが、途中でダートの安場林道を分岐しています。なので寄り道して安場林道の紅葉状況を確認するためいったん左折して山口林道に寄り道します。
→ 林道標を確認する!
信山林道から分岐して市原市「山口」とを結ぶ山口林道。安場林道の分岐を目指して薄暗いスギ植林地の中を下って進みますが、紅葉的にはほとんど見るべき物はありません。路肩の雑木が薄く淡く黄色づいていただけでした。房総がちょうど紅葉の最盛期の時季でこの状況なので、ここではなにも述べることはありません。
場林道の起点に着きました。それにしてもここを訪れるのは何年振りでしょうか。房総では貴重なゲート封鎖のないフルダートの林道ですが、そうは言っても足しげく通うほど価値のある林道ではないので久しぶり。さっそく安場林道の紅葉状況を確かめるためダートに乗り込みます。
→ 林道標を確認する!

クロモジ
暗いスギ植林地の中をクネクネと蛇行して下る安場林道のダートですが、紅葉へのささやかな期待は裏切られました。眺めるに値する紅葉した木はほとんど現れず、僅かに路肩の竹林の薮でクロモジの黄葉を見かけただけに終わってしまいます。
→ さらに紅葉探索を続ける!
→ 探索中止!
トップへもどる林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください