このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 女沢線/ Onazawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.05.04 / No.N-035 
  長谷高遠林道へのアクセスルートとしての役割が大半だが、峠に至るダートは心地よい


↑春の季節にはヤマザクラが楽しめる気持ちの女沢林道のダート。深砂利区間もありますが、総じて走りやすくて気持ちのよい1本ですよ。
R152号線「黒河内」地区から女沢峠へと向って登坂する林道で、途中で長谷高遠林道を分岐する。路面は砂利質で、ややザクザクとした区間もあるがおおむね走りやすい。黒河内地区から入線すると序盤は美しい女沢の渓流沿いに、中盤以降は明るく開けた開放的な雰囲気のもと、尾根筋に沿って登っていくコースが楽しめる。途中で分岐する長谷高遠林道へのアクセス路もしくは一般道退出ルートとして利用されることが多く、通行価値はかなり高い。なお、終点の女沢峠で新山林道に接続するが、そこは鋪装林道につき、たいていの林道ライダーは峠へは向わずに長谷高遠林道へと進んでしまう…とか。

 [所在地]伊那市
 [路面状況]全線ダート / 完抜け
 [接続林道]新山林道
 [分岐林道]長谷高遠林道
 [コース]R152号線(「黒河内」地区付近)から新山林道とを結ぶ

和湖沿いに152号線を大鹿村方向に進み、途中の「黒河内」地区付近で右折(左折すると黒河内林道方向)して「女沢峠」を目指すとすぐに現れるのが女沢林道の入口です。メジャーな長谷高遠林道へのアクセスルートとしてそれなりに知られた林道であり、この地を訪れたならば見逃すことはできない1本。というわけでさっそく探索開始!
、これがその入口の様子。唯一、1本だけ存在する林道標がここで出迎えてくれました。ただし、この林道標ですが、「女沢線」の文字の前の部分が白く塗りつぶされています。「この林道、もしかして名称が短縮されている?」と、首をかしげてしまいましたが、以前は「新山女沢線」となっていたらしいです。まあ、こういう現象も林道では希に発生することですね。
沢林道へ入線すると、すぐに林道名でもある「女沢」の急流が寄り添ってきます。この沢沿い区間は途中の長谷高遠林道分岐地点まで続きますが、そこまでの標高差はおよそ180m。女沢の急流を眺めつつ、まずはその高低差を一気に登り詰めていきます。
く泡立つ女沢の岸辺に沿った登坂ダートを進みます。本格的な登坂コースでありながら、それでいて常に美しい渓流を眺められるこの区間、清涼感に溢れてなかなか爽快! ここは眺めよし、雰囲気よし、せせらぎの音も心地よしで沢沿いダートの魅力が満載でしたよ。
やかな女沢の渓流沿いに登坂していくと、「全員参加でゼロ災害」と記された横断幕と共に現れた工事予告看板。林道に工事は付き物とはいえ、現場入口に横断幕が張られるとは、それなりに大規模な現場が予想されました。一体その先ではどのような工事が…?
、これがその工事現場ですが、どうやらここでは路面の規格アップで道の付け替え工事が行われていたみたい。女沢の流れを挟んだ対岸には旧ルートが平行して延びているのが見えました。そして探索時にはその工事はすでに完了していた模様。てっきり大規模な土砂崩れでも発生して、その復旧工事なのかと思ってしまいましたが、違ったようですね。でもここは工事完了直後ということで、路面に厚く敷き詰められた大量の白砂利がザクザクとして走りにくかったです。
支線林道発見!」その後、旧ルートと合流してなおも続く急勾配を登坂して進むと、やがて左折するダート分岐を発見! ただし、よく眺めてみれば、期待していた林道標の代わりに存在していたのは、立入禁止看板と金網ゲートであったというという嬉しくない現実…。
→左折ダートを眺める!
→振り返る!
念なダート分岐を過ぎてしばらく進むと、やがて右手から長谷高遠林道のダートが合流して来ます。林道標は設置されていませんが、ネットなどでもよく紹介されている有名な地点なので、進むべき方向に迷うことはまずありません。右手の長谷高遠林道からやって来て、ここで女沢林道に乗り継いでR152号線へと退出(手前方向)するのがよくある探索ルートのパターンですね。なお、一応念のため述べておきますが、女沢林道(女沢峠)は左折方向ですよ。
→長谷高遠線(高遠区間)に突入!
谷高遠林道との合流地点を左折、女沢峠へと至る女沢林道を引き続き進みまが、合流地点の先はお花見区間となっていました。GWのこの季節、下界の高遠界隈ではすでに桜の見頃は終わっていますが、標高の高いここではちょうヤマザクラが見頃でした。観光客がここまで桜目当てにやってくるはずもなく、誰にも邪魔されることなくちょっと遅いお花見を存分に楽しむことができました。
一つなくどこまでも澄みきった青空のもと、林道探索と同時にお花見も楽しめてしまった実に贅沢な状況でした。もちろん狙ったわけではないですが、下界で桜の見頃を逸しても林道ではまだ十分に楽しめる、といった林道ならではの特典ですね。
→お花見!
してすぐにたどり着くのが左手に別れていく長谷高遠林道との分岐地点。道なりに右折する女沢峠に向って女沢林道を進む場合は、「女沢峠 至駒ヶ根方面」との道しるべが立っているので迷うことはありません。逆にここは長谷高遠林道へと進みたいのに、その林道標が存在していないため、誤って女沢林道を進んでしまったというケースの方が多いかもしれません。
→長谷高遠線(高遠区間)に突入!
谷高遠林道の分岐を過ぎてもさらに登り勾配区間は続きます。位置的にはすでに山の稜線近くに至っているのですが、それでも峠地点まではまだしばらく距離があるみたい。険しさよりも春のうららかさを感じさせる明るい登坂ダートは右に左へとカーブしながら高度を稼いでいきます。
空も大きく開けて、雰囲気的にも女沢峠はもう近いと思われましたが、これがなかなかたどり着きません。勾配角度がさほどキツくない代わりに峠までのアプローチはその分長いみたい。とくに急ぐわけでもないのですが、なんだか焦れてきましたよ。
や? またしても行く手にヤマザクラのお花見区間が! しかもここでは同じヤマザクラであるのに白と淡紅色の花が満開で咲き乱れていましたよ。花弁の色の対比がとても美しく、なんともオツな春のお花見林道となりました。これも春の林道ならではですね。
→お花見!
して、林道沿いに咲き乱れていたヤマザクラを愛でつつ進んで到着したのがここ、すなわち女沢林道の終点となる「女沢峠」です。残念ながら展望の望めるような峠ではなく、山の尾根が低く窪んで鞍部となっているような峠でした。峠の先は新山林道となっているのですが、ここまで続いたダートも峠を界にアスファルト化してしまいます。なお、峠地点には左折して尾根筋沿いに延びる怪しい作業道のダート分岐がありますが、これも残念ながらチェーンゲートによって封鎖されています。というわけで、女沢林道の探索はここまでです。
→探索終了!
→その先(新山林道)の様子を眺める!
→振り返る!
→左折ダートを眺める!
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