このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 青木線/ Aoki林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.05.04 / No.N-039 
  ピストンながらも末端付近の秘境感は抜群、登り詰める到達感もまさにオフの醍醐味!


↑基本的に難所はないですが、本格的な山岳ダートです。どこまでもぐんぐんと登り詰めるコースが楽しく、またそこからの眺めも素晴らしいですよ。
鹿村のR152号線から引っ込んだ「北の原」地区に入口のあるダート林道。とにかくひたすら登坂して行くコースだが、飽き足らずに終点では造林作業道に接続、さらに登り詰めて行くコースが実に楽しい。路面的にはどこか作業道チックな簡易ダートが続くが、末端区間を除いて致命的な荒れやガレはない。登坂して進むにつれて変化していく南アルプス山岳地帯の森林の風景や、雰囲気は素晴らしく、オフを存分に楽しめるのはもちろん、それら自然の美しさも満喫できるだろう。林道終点から接続する作業道末端付近にたどり着いた時の、下界との隔絶感と到達感も抜群である。ゲート封鎖の類もない。

 [所在地]大鹿村
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [コース]大鹿村「北の原」地区(R152号線付近)から山中に延びる

理院地図や県別地図などで大鹿村の「地蔵峠」付近を眺めてみると、R152号線沿いの「上青木」から山腹を登る村道を進んだ先の「北の原」地区より「青田山(1707.7m)」の脇を抜けて「栂村山(2113.5m)」直下まで延びるピストンが記されています。かなり山深い山岳地帯にまで延びている様子は未知なる探索欲をかき立てるに十分で、実際の所はどうであるのか確かめてみるべく立ち入ってみたのがこの青木林道。R152号線から分りにくい細かな道を通り、ようやくダート開始地点までやって来ましたよ。
→振り返る!
→周囲を見渡す!
防ダムの建設現場入口となっているダート開始地点の二股分岐を直進、いざ青木林道のダートに乗り込みます。林道入口からもそれは確認でき、また、ご覧の通り行く手を眺めてみれば分かるように、この先は尾根筋に沿ってなだらかに登坂していくコースみたい。
線直後の見通しの良い登り坂を架け登ると、すぐにY字となった分岐が出現。左折側には鉄製の「単管バリケード」が1基置かれていたことから、青木林道本線は右折側であるとすぐに分かりましたが、それはそれとしてこの左折分岐も気になります。
→左折ダートの様子を眺める!
→付近を調べる!
字分岐を右折して本道を進みますが、その先でワイヤーゲート箇所がありました。ただし、それはすでに廃ゲート化していた模様です。まあ、ゲートなど設置しなくても、このダートに立ち入る者などほとんどいないのでしょう。
だらかではありますが、少しずつ確実に登っていく青木林道のダートを進みます。そしてとあるカーブ地点で路肩の斜面にて再び「保安林看板」を発見しました。実は、探索時にはこの時点ではこのダートが「青木林道」であることは分かっていません。その理由は簡単、ダート開始地点に林道表が設置されていなかったから。というわけで、この保安林看板には大きな期待がかかります。
→保安林看板を眺める!
のダートが「青木林道」であることが判明したので、林道名にこだわる者としては後顧の憂いはなくなりました。そうとなれば後はこのダートを進めるところまで一騎駆けに突き進むのみ! というわけで、松かさ(松ぼっくり)が大量に散乱していたカラマツ林に延びる明るいダートを元気よく駆け抜けていきます。
の後しばらく進むと直進する形のダート分岐がまたしても現れました。ここは少し進むべき方行に少々迷ってしまいましたが、結果から述べれば青木線本道は右折方向となっています。立ち入ったわけではないため正確なところは不明ですが、おそらく直進側は作業道くさいです。
いうわけで、この分岐は右折します。事前情報の皆無な未知なる林道探索では、途中の分岐では直感がものをいいますが、この時はうまい具合にそれが正解となったんだっけ。もちろん、ハズレてしまうこともよくありますが、それも未知なる林道探索の楽しさの一つです。
ウヒやモミ、カラマツの樹林を行くコースが続きます。ダートはそれらの落ち葉にまみれていたため、どこが路面であるのか曖昧な感じでした。廃れているということはありませんでしたが、雰囲気的には少しだけ作業道くさかったかな、ここは。
してさらにもう1箇所ダート分岐地点が現れますが、ここはかなり迷ってしまうかもしれません。 その理由は「林道青木線」とのみ記された 林道標 の存在です。当サイトでは独断で青木線本道は左折方向としておきましたが、より低規格なダートが直進方向に分かれており、ちょうどその股の部分に林道標は位置しており、どちらを示しているのかかなり紛らわしくなっていました。
→分岐ダート(直進側)を眺める!
進側の分岐ダートから眺めてみるとここはこんな状況になっています。次第に勾配角度が増大しつつある九十九折りの急坂の途中に位置していました。ちなみに林道入口の標高は1173mですが、ここは1364m。すでに191mもの高さを登ってきたわけですね。
線後しばらくはなだらかな登坂コースでしたが、ここに至って本格的な登坂区間が開始したようです。高度を稼ぐためジグザグな切り返しを何度となく繰り返し、ダートはぐんぐんと高度を上げていきました。「一体どこまで登ったら気が済む?」といった感じです。
てしなく繰り返す九十九折りの急勾配を登っていくと、路肩の樹林の中にプレハブの造林小屋を発見。ただし、すでに用はなくなったとみえ、荒れるがままに放棄された状態でした。今はどんな山奥の現場にも系トラで通えるので便利になったものです。
→造林小屋を眺める!
ウヒやカラマツの植生する樹林の斜面をひたすら登っていく青木林道のダート。どこか作業道チックな印象を感じてしまいますが、かといってそこまで低規格な路面というわけでもなく、それでいながらシンと静まり返った静寂な雰囲気がとても素晴らしかったなぁ。
の青木林道、当初は本格的な山岳林道の岩石むき出しの荒々しさや、崖崩れの険しさを想像していましたが、ちょっと違っていたようです。正直、どこまでも登り詰めていく登坂コースは穏やかではないですが、身の危険を感じてしまうような険しさは感じられませんでした。どちらかといえば、トコトコとのんびり進めてしまう感じでしょうか。
→さらに青木線を進む!
→もう飽きた…
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