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 遠山本谷線/ Toyamahontani林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.05.05 / No.N-042 
  本格的山岳ダートのオフを満喫できるが、常に落石、崩落まみれで全線走破は難しい


↑荒々しさ満点でまさにオフの醍醐味な遠山本谷林道ですが、その反面、土砂崩れや崩落で行く手を阻まれる事態もここは珍しくありません。
高1870mの「しらびそ峠」に入口のあるピストン林道。果てしなく山並の連なる遠山本谷国有林の奥深くまで分け入る本格的な山岳ダートであり、それゆえ崖崩れや崩落、落石が頻発し、まともに全線走行可能な時がないほどの自然災害発生率を常に誇る。断崖沿いの斜面に沿って続くダートの路面は砂礫と落石にまみれているため気が抜けない。ただし、道すがらの景観および雰囲気は抜群である。ここでは身の危険を感じるほどの荒々しい山岳ダートの雰囲気だけは存分に体感できるだろう。なお、峠に林道標は存在していませんが、設置されている看板類によって「遠山本谷林道」の名称が確認できる。

 [所在地]伊那市
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [接続林道]御池山林道
 [コース]「しらびそ峠」から山中に延びる

上村(現伊那市)の「しらびそ峠(1870m)」といえば、ツーリングなどで通ったことのあるライダーも多いと思いますが、その峠から静岡県との県境にほど近い赤石山脈の奥深くに位置する唐松山(1960m)を目指して分け入る本格山岳ダートがこの遠山本谷林道。県別地図などでその道筋を眺めてみても、この林道がとてつもなく山奥まで続く山岳ダートであることが分ります。というわけで、しらびそ峠へとやって来ましたが、目指す林道の入口は峠の広場の片隅に位置しています。参考までによく似た状況の場所としては、埼玉県の広河原逆川林道の「有馬峠」がありますが、峠からピストンの「日向沢林道」が分岐している状況もしらびそ峠の状況と酷似しています。というわけで、せっかくなので探索スタート前に軽く峠の散策でもしておきましょうか。
→峠の景色を眺める!
→付近を散策する!
→付近を散策する!
→付近を散策する!
→付近を散策する!
の片隅に位置している遠山本谷林道入口の様子。なぜかゲートはチェーンではなく、木製のバリケードでこんな状況になっていましたよ。ちなみに遠山本谷林道は大沢岳方面の登山道入口にもなっているためか、ゲートは全てを拒んでいるというわけではないみたい。ということは…?!
→ゲート左手を調べる!
→付近を調べる!
ートの入口であるしらびそ峠(1870m)がすでに遠山本谷林道の最高地点であるため、入線するとすぐにコースアウトは即座に死を意味する断崖絶壁コースが出迎えてくれました。路面には春の落石がそこかしこに見られ、大規模な路肩崩落の跡もあってここは物凄い山岳ムード! もちろん、路肩の絶壁から眺める景観も大迫力です!
→路肩を眺める!
→景色を眺める!
れほどの山岳地帯、それも断崖絶壁沿いのダートなので、落石、路肩崩れなどはここでは当たり前。砂礫まみれの路面には直撃されたら死亡間違いなしの巨大岩石が、「ん、なにか?」といった感じで何気なく転がっているし、極々普通に一抱えもあるような岩石が普通に散乱していましたよ。荒削りな路肩の斜面も常にパラパラと崩れつつあるような状況でした。
理院地図によれば、この遠山本谷林道入口の標高は1800mほどですが、その末端は1450mほど。つまりこの林道は峠から徐々に下って行くコースになっているんですね。そう言われてみれば、ダートは僅かに下って行くような気もしますが、それでも道すがらに物凄い標高を感じます。
の落石、土砂崩れは林道には付き物ですが、ここもかなり酷くやられたみたい。未だに残雪の残るダートのガードレールは飴のようにぐにゃりと曲がり、直撃を受けた部分がち切れ飛んでいましたよ。どこか身の危険を覚えるような荒々しい山岳ダートの雰囲気は満点、まさにオフバイクで走るにふさわしい状況です。マニア林道もよいですが、たまにはこのようなステージにもね!
→斜面を見上げる!
→ガードレール!
こも土砂崩れ跡ですね。今にも路肩崩落しかねない危うい絶壁沿いのダートは大量の砂礫に埋もれていたようですが、すでに車両が通れるだけの路面は確保されていました。いかにも山岳ダートらしいあからさまな様子がタマらんなぁ! これぞ山岳ダートといったシーンです。
→振り返る!
のの後も砂礫まみれのダートをたどって行くとコンクリートで固められた建物が現れます。雨量計かそれとっも地震計? よく分らないですが、何かを計測しているような感じですね。でもそこは土砂崩れの直撃を受けそうな危うい地点。すでにその周囲はガレて岩石まみれでした。そう言えば、林道沿いには電柱が続いていましたが、それはここにつながっていたみたいです。
→斜面を見上げる!
残念、ここまでか!」なにかの観測施設の脇を抜けてほんの少し進んだ地点で、前方に致命的な土砂崩れ箇所が出現! 斜面から崩れた砂礫や土砂で路面が完全に埋もれていましたよ。千切れ千切れとなったガードレールの存在によって、そこが道筋であったことが分りますが、とても乗り越えられるようなレベルじゃありません。春の林道での土砂崩れや落石はある意味仕方ないですが、まだほんのさわりだけしか進んでいないのになんてこった! まあ、春先の山岳ダートという状況を考えればこれも想定範囲内。ここは潔く撤退して遠山本谷林道の探索はここまでです。
→探索終了!
→現場を眺める!
→現場を眺める!
→振り返る!
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