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名無し林道線/ Nanashi-rindou | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2014.05.03 / No.N-nameless-001 |
なぜかそこだけ林道標の見当たらない釜無川林道から黒河内林道とを結ぶ沢沿い連絡ダート |
↑南沢の流れに沿って下る区間が最高に気持ちの良いダート。深砂利には注意ですが、芝生のような枯れ草路面も基本的には走りやすいです。 | ||
釜無川林道から南沢の流れに沿って下り、黒河内林道へと至る完抜けダート。両林道を結ぶ連絡ダートは他にもあるが、なぜか林道標が設置されていない。釜無川林道側から入線すると、終点まで途切れることなく連続した下り坂が続き、部分的に見られた深砂利地点ではクレバスも発生している模様。基本的に砂利質の路面であるが、通行量の少なさゆえか、中盤から後半区間ではうっすらとしたワダチ部分を残して路面はほとんど枯れ草に覆われている。南沢の流れを眺めつつ下る気持ちの良いコースだが、出入口はゲートで封鎖中。途中にピストンダートの名無し支線が1本存在する。 | ||
[所在地]伊那市 [路面状況]全線ダート / 完抜 [接続林道]釜無山林道・黒河内林道 [コース]釜無山林道から黒河内林道とを結ぶ |
伊那市の「入笠牧場」から「戸台」地区とを結ぶ黒河内林道は有名ですが、その黒河内林道から釜無山林道との間には連絡支線林道が3本あります。戸台地区側から順に「東谷林道」「黒河内支線林道」となっていますが、3本目についてはなぜか入口に林道標が設置されていません。以前から気にはなっていましたが、ネットで調べてみても情報は皆無…。そこで現地に立てばなにか得られるかと思い立ったのが今回の探索理由。なお、黒河内林道側はきっちりとゲート封鎖されているのは承知済みなので、ここ、釜無山林道側からアプローチをかけておくことも忘れません。 | |
釜無山林道を入笠山方向から進んで来ると、最初の右折分岐ダートが目指す名無し連絡林道の入口となります。ダメもとで入口付近を探ってみましたが、やはり林道標はありません。加えてその入口もチェーンゲート封鎖されています。ただし、それも承知済みであるため慌てません。 →付近を探ってみる! | |
ちなみに、入口のチェーンゲートそのものにはまったく隙がありませんよ。いくらガチャつかせてみても徒労に終わります。そしてこれ以上は黙してなにも語らず…。 | |
路面補修用の砂利置き場となっていた入口広場を突き抜ける形でダートはスタート。そこからすぐに深砂利の下り坂となっていましたが、すぐにクレバスが出迎えてくれました。雪解け直後の急坂となった深砂利な路面…どうやらここには「洗堀」の条件が揃っていたようです。 | |
クレバスじみた砂利坂を下っていくとダート分岐が現れました。標識の類はありませんが、本道はさらに下っていく左手。一方の右手はピストンになっているみたい。なお、このピストンは県別地図にもきちんと記載されているた、ここで迷うことはなかったですよ。 →右折側に進む! | |
造林作業道であった右折ダート分岐を過ぎてさらに下って進みます。下草としてクマザサがびっしりと生えた樹林が続きましたが、その雰囲気はとても良かったな。ダートの走り心地も上々であり、見通しも良くてすがすがしいかぎりでした。 | |
ただし、気分良く下っていくと、より標高の高いこれまでの地点には見られなかった残雪が! しかも急な下り坂の途中の急カーブ地点で…。う〜ん、例年以上に大雪となった今年(2014)の冬の積雪がまだ影響していたみたいです。 →振り返る! | |
でもまあ、この程度であったので、ここは勢いだけでやり過ごせそうです。路肩は崖ッぷちぎりぎりというわけでもなかったので、さほど緊張することもなくあっさりとスルーできました。春先の林道なので、多少の心構えはしていたしね。 | |
残雪地点を越えると、まるで芝生のような枯れ草で路面が一面に覆われた区間が現れました。路面がモコモコに起伏しているのは雪解けの影響だと思われますが、タイヤから伝わるその感触が心地よくてここはとても楽しかったな。すぐ左手には雪解けの沢水がとても美しかった南沢の流れが見えています。あとはこの流れに沿って一気に下って黒河内林道への合流地点を目指すのみ! →南沢の流れを眺める! | |
路肩が沢岸にせり出た見晴し台のような地点もありました。沢の流れを跨ぐ雪渓のような残雪と、勢いよく流れる下る清冽な沢水の眺めはとても素晴らしかったです。そう急ぐわけでもないので、ここではしばし眺め入ってしまいましたよ。重箱の隅を突くようなマニア林道の探索も良いですが、やはり自然豊かなこういう林道もたまにはね! →南沢の流れを眺める! | |
沢の流れを眺めつつの区間が続きます。ダートは地面の土が見えないほどに枯れ草にまみれていますが、実際の所はまさに「芝生」そのものな状態でした。いわゆる芝生なので走り難さは全くなく、それどころかとても走りやすくて最高です。ここ、ウェアを汚すことなく路肩でそのままゴロンと昼寝できますよ。 | |
その後もちらほらと残雪が目につきましたが、とくに問題はないようです。距離的にもだいぶ下って来たことだし、黒河内林道との合流地点もそろそといったところでしょうか。相変わらず美しい雪解けの南沢を眺めつつさらに下って進みます。 | |
とはいっても、やはりここは春先の林道でした。ワダチ部分がえぐれてクレバス状となっている区間もありました。下手にハマったら衝撃は大きそうですが、それを避けて進めるだけの十分なスペースがあるのでなんら問題ありません。 | |
「むぅ…!」そこにもゲートがあるため退出できるか否かはさておき、ともかく黒河内林道への合流地点はもうすぐそこです。「このままいただき!」っと思った矢先に厄介な残雪地点が現れてしまいました。完全に路面を覆い尽くしているのであれば、諦めもつきやすいですが、微妙な感じで路肩にギリギリな走行スペースが残されている状態です。一見、そのまま勢いで行けてしまいそうにも見えますが、脳内警報がピコーンと鳴ったので慎重によく眺めてみると…。 | |
それはかなり危うい状況でした。あのギリギリな路肩部分、実は斜っている上に雪解けで濡れています。WRの重量に耐えられるかどうかも怪しかったですが、それ以上に濡れた枯れ草が非常に滑りやすくなっていましたよ。下手に乗り込んだら崖落ちは必須。かといって半溶けでツルツルな氷状態となった積雪に突き進むことは即横滑りを意味していました。くぅッ、黒河内林道との合流地点はすぐそこなのになんてこった! というわけで、ここは泣く泣く諦めて連絡名無し林道の探索は強制終了するハメに。結局、林道名を示す物も見つけられなかったし…。 →探索終了! →残雪状況! →振り返る! |
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