このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.05.04
No.N-001

元屋敷線■村上市(旧朝日村) ■全線ダート ■接続→鈴川線・平床線
■高根地区地先の鈴川線との二股地点より朝日スーパーラインとを結ぶ

 お山の春はまだ遠く、快適ダートを進むも度重なる残雪に拒まれて… 

 ↓探索時には積雪による荒れが目立ちましたが、基本的にはさほど険しさのな
 いフラットダートの林道です。ここは探索の時期を選べば楽しめるでしょう。


……こんな感じ……
■村上市高根地区地先から朝日スーパーラインに抜けるフルダート。鈴川線、平床線との分岐地点でもある起点から入線すると、前半は高根川に沿ったなだらかな登坂路が続く。車の通行量も多く、そのためか路面は砂利質だが固く踏みしめられていて走りやすい。後半は相ノ俣川とその名を変えた高根川の沢を上り詰めた辺りから、一気に勾配角度が増して山岳林道らしく雰囲気的にやや険しくなってくる。コース的にはスーパーラインまで抜けているが、春先には残雪で、通常期でも土砂崩れなどによって寸断されていることが多く、スーパーライン側の入口は通年封鎖されている。地形的な険しさよりも対向車との出会い頭の危険の方が大きいので要注意。

■村上市高根付近より朝日スーパーラインへと延びる元屋敷線の起点です。ここは広場のような二股になっており、左手が元屋敷線、右手が鈴川線ですが、元屋敷線の林道標(杭状の標識には林道元屋敷線とではなく森林基幹道元屋敷線と記されています)はここより10メートルほど先の平床線との分岐地点に設置されていました。いきなりストレートダートが延びている林道好きにはたまらない起点の光景です。
→白い看板を眺める!
→緑の看板を眺める!
■先述の二股地点からほんの僅かに進んだ地点にある平床線との分岐地点になります。ここは直進が本道で、右折すると平床線になりますが、元屋敷線の林道標はここに設置されていました。どちらに進んでもコース的には朝日スーパーラインに抜けられますが、平床線は全線舗装済みかつ封鎖もないので、こちらは一般観光客の乗用車の通行もポツポツとあるようです。
■起点直後のストレートを抜けて進むと、固く締まった走りやすいダートが緩くカーブを描いて森の奥へと延びています。ちなみに、走りやすいのはよいのですが、このエリアでは元屋敷線はメジャーな林道であることに加えて、朝日スーパーラインが通行止めになっていることで、休日などには四駆車の通行もかなりあるようです。連休ともなればその台数はぐっと増してオフバイクよりもクルマの通行量の方が圧倒的に多いでしょう…。
■起点直後は平坦ですが、やがてなだらかな感じの登坂区間が始まりました。急坂というほどでもなく、ダラダラと僅かづつ登っていく感じでしょうか。で、目にしたのがとあるカーブにあった路肩の残雪です。ひょっとしたらもう完全雪解け? と淡い期待を抱いてただけに、この先なんとなく嫌な予感もしますが、とりあえず進めるところまで前進あるのみです。
■細かくカーブを曲がりつつトコトコ進むと、路肩にトタン小屋がありました。でもご覧の通りに小屋は半壊状態で見事に斜めっています。何者かが山中でひっそりテロまがいの破壊活動をしたわけでもあるまいし、これはやっぱり冬場の風雪でヤラれてしまったのでしょうか? 穏やかな雰囲気溢れるダート沿いに見受けられた自然の猛威の爪痕です。
■半倒壊のトタン小屋を過ぎてしばらく進むとコンクリ橋が現れました。元屋敷線は起点から高根川の流れに沿って上流方向へと延びていますが、これはその高根川を跨ぐ橋になります。ただし、流れに沿ってといっても、ここまで及びこの先においても道すがらに渓流を眺められるわけではありません。とはいえ、周囲を完全に山中の森に囲まれた、景色的には変化の乏しい林道では良いアクセントにはなりますけどね。
→高根川上流を眺める!
→高根川下流を眺める!
■コンクリ橋を渡ってさらに前進するとなだらかなストレートが延びています。僅かに登りがかってはいますが、ほとんど平坦路と言っていいでしょう。林道では行く手の見えない連続急カーブの険しさも良いですが、その一方では、険しさはないものの、見通しの良いこういった爽快なコースも捨てがたく、両者の甲乙付けがたいのは贅沢な悩み、といったところでしょうか。
■その後、路肩がえぐれて断崖のようになっている箇所がありました。かつてこの地点で路面崩落でもあったのでしょう。断崖部分をよく眺めてみると断崖部分がコンクリ補強されています。通過に際しては、コースアウトでまさかの崖落ちを除いて危険があるはずもなく、ここは「こんなとこにも路面崩落があったのだな…」と独りしみじみ思いつつ通過します。
■で、さらに進むともう少し規模の大きい路面崩落後が現れます。崩落した箇所を埋め戻し、その表面をコンクリでざっと覆った感じの簡易的な処置がとられており、段差ができて凹状にボコンと大きく窪んでいました。勢いづいて走行してるとハネるの気を付けてください。
→左手を眺める!
→右手を眺める!
→下から見上げる!
■進むにつれて最近まで残っていた残雪の雪解けの痕跡なのか、ダートには所々に水溜まりが存在しており、日陰などでは山側の路肩もじゅくじゅく状態でした。そういう場所には必ず冬季の雪によって押し出された木片や小枝が散乱しています。
■さらに進むと再びコンクリ橋が現れました。手持ちの地図によれば、これは右手側に流れる高根川に注ぎ込む支流に架かる橋のようで、コース的にはまだしばらくは高根川沿いに進むみたいです。おおよそ、川や沢沿いの林道はそれに沿っている限りは基本的に勾配はさほどキツくはなく、もうこれ以上は流れに沿って道を通すことができずに水辺を離れた途端、いきなり勾配角度がキツくなってくるものですが、ここもそのパターンで、まだしばらくは平坦っぽいコースが続きます。
■ここのところの晴天続きで、陽の差す日なたではやけに砂埃っぽいダートに沿って前進すると、前方に左手分岐が現れました。でも残念ながらここは進入禁止を示す立て看板とチェーンで封鎖されています。フカフカ状態の腐葉土ダートの様子からして、作業道系といったところでしょうか。取り敢えずその存在を確認したところで本道を先へと進みます。
■封鎖分岐を後にすると今度は右手分岐がすぐに現れました。固く踏みしめられたダートが下り坂で延びています。分岐地点でざっと眺めた限りでは特に荒れてはいなさそうでしたが、右手側にはダートと並行して相ノ俣川が流れているはずなので、もしかしたら河原へと下るダートなのかもしれません。ただし、時間の関係上、未突入につきその先の路面状況と正確な行き先は不明です。ちなみに高根川は先述した2本目のコンクリ橋付近で、そこより上流部は相ノ俣川と河川名が変わっています。
■右手分岐をパスして進むと路肩右手に廃屋が見えてきます。ダート右手の斜面の下に1棟の荒れた民家が、そしてこの地点にトタン小屋がありました。現在の地図からはその名を知ることはできませんが、かつての集落跡だと思います。すっかり荒れ果ててしまい、住人がいた頃の面影はありませんが、電気もガスも水道も無いなこんな不便な山中に…、と往時の苦労が偲ばれます。
→立ち入る!
■きれいに走りやすく整備されている(?)元屋敷線のダートですが、この地点にて入線後最初の林道には付き物の路面を塞ぐ倒木が目に付きました。規模的には通行にほとんど支障のない程度で、右手路肩に迂回する車のわだち跡もできています。春先のダートはよく荒れがちで、これもよく見かける光景ですね。
→ここで探索を打ち切る!
→さらに元屋敷線を進む!

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