このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.04.07
No.S-003

日向沢線■飯能市 ■全線ダート ■接続→広河原逆川線
■広河原逆川線有馬峠から尾根沿いに山中へ延びる

 パラパラと嫌な音のしそうな崖崩れ地帯に延びる山岳ダート林道 

 ↓いかにも脆そうな斜面に沿って、砂質ダートが延びています。まだ冬枯れし
  た木立と密生したクマザサが山岳林道ならではの荒涼感を出しています。


……こんな感じ……
■広河原逆川線有馬峠から山の尾根付近に沿って延びるダート林道。途中に崖崩れが発生していたため、終点まで行き着くことはできなかったが、おそらくピストンだと思われる。コース的には起点が峠になっているため、勾配はほとんど無く、あってもアップダウン程度で山肌のシワに沿うような形で細かくカーブを繰り返して延びている。なお、路面は砂質でよく締まっており走りやすい。ただし、ダート沿いの随所では小規模な崖崩れ跡が見られ、路面半ばにまで小さな岩屑が散乱していたが、あまり問題はないだろう。急峻な山肌に突貫工事的に開設されたダートにはどこか荒涼とした雰囲気が漂よっているが、晴れていれば、道すがらの眺望はいいだろう。

■広河原逆川線の途中、有馬峠の展望所から分岐している日向沢線の入口です。左右に延びる広河原逆川線に対してT字路の形でダートが分岐しており、逆おむすび形の林道標が設置されています。ここは「有馬峠」の標識の立つ展望広場の一部になっているので、関東近郊在住のオフローダーならこの分岐ダートに気が付かれている方も多いことでしょう。ただし、日向沢線のダートはすぐに前方右手にカーブして延びているため、ここからその先の様子はうかがい知ることはできません。
→!?
■起点が有馬峠になっているので、全線ほぼ山の峰付近に延びている日向沢線ですが、どことなく簡易的な感じに山の斜面を掘り削った形で設けられているダートです。砂利粒程度の小さな岩屑が敷き詰められた路面は、まあまあ走りやすいですが、突貫的に切り開かれた路肩の岩壁は脆く、小規模な曰くズレの痕跡がそこかしこに見られます。
■山肌に沿ってクネクネと軽くアップダウンしながら前進。思っていた以上に路肩も広く、路面も意外としっかりしてはいるようですが、探索時季が春先であったせいもあるのか、路肩斜面の脆弱さは否めなく、ここにも小さな崖崩れの痕跡がありました。加えて、下界ではポカポカとした小春日和の陽気でしたが、ご覧の通り、高所に延びる日向沢線の日陰地帯では5センチ程度の残雪が見られ、路面に散乱した岩屑を隠してしまっているので、少々トリッキーな感じです。でもそこには既に先人の方のわだちの跡が…。
■地質的にもここは脆いのか、強引に山の斜面を掘り下げて設けただけの路面の路肩には崩れた岩屑が堆積、随所に砂溜まりが発生していました。 ダート沿いには杉木立がポツポツと点在、まだ冬枯れしたままの木立とクマザサなどが茂っており、なかなか荒涼とした雰囲気の中、いかにも寒そうな光景が続きます。なお、画像前方の山肌の斜面には残雪が見えています。
■路肩の残雪を眺めつつ進むに従って、路肩右手の斜面が次第に切り通しのように切り立ってきました。山岳林道ならではの荒々しい雰囲気で、所によっては路面半ばまで崩れた岩屑の山ができています。この断崖地帯は一雨来たらガラガラッと来そうな怖い感じですが、ダートそのものは荒れたりガレているわけではないようです。
■予想はしていたけど、やっぱりそう来たか…。急峻な斜面を掘り下げた切り通し地帯を進むと前方に崖崩れの出現です。斜め45度の傾斜を掘り下げて設けられた路面スペースが、崩れた土砂や岩石できれいに埋まっており、こうして眺めてみると、林道が開設される以前の山の斜面の状態に埋め戻したような感じです。ダートはまだこの先へとさらに続いているようですが、というわけで、この先へは進むことはできません。
→諦める…
→今来た道を振り返る!
→現場を調べる!
→周囲を見渡す!

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