このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.04.08
No.S-008

大血川線■秩父市 ■全線舗装 ■分岐→東谷線
■秩父市大血川地区と三峰地区を結ぶ

 険しい山岳地帯を縫うように延びている眺望の良い完抜け舗装林道 

 ↓山肌を縫うように延びる道筋からは眺望も望めてなかなか爽快! 三峰神社
 側に抜けられれば問題ないですが、延々とピストンするのはちと面倒かも…。


……こんな感じ……
■三峰山を大きく回り込むように延びる完抜け全線舗装林道。林道標は大血川地区側の入口に設置されている。こちらから入線すると、山肌に取り付くような断続的な登坂路と切り返しで駆ヶ越トンネルまで一気に高度を稼ぎ、その後は平坦がかったダラダラ道が続く。最終的には三峰ビジターセンターの駐車場へと抜けているが、その入口直前のチェーンゲートが行く手を塞ぐ。一方の大血川地区側には大陽寺入口に簡易的なゲートがあったが、こちらはあまり意味をなしていない。地形的には高所のかなり険しい山岳地帯を抜けており、景観的には駆ヶ越、三峰の両トンネル間が見所となる。林道的というよりも景観的なものを楽しむつもりで訪れるとちょうど良い。

■三峯山を大きく回り込んで半円を描いて延びる大血川(おおちがわ)線の起点です。何の変哲もない風通の舗装路の路肩に林道標がありますが、どうもこの付近は観光釣り場のスポットになっているらしく、すぐそばには管理釣り場のような建物もあって、シーズンの休日ともなると付近には釣り客の車が無数に駐車しています。釣りはやらないので、林道標を撮ったら速攻で前進です。
→付近を調べる!
■起点から舗装路をダラダラ進むと、やがて左手に小さなコンクリ橋を渡って分岐する東谷線の入口が現れます。こちらはピストンダートですが、東大演習林区域に延びていることもあり、残念ながら突入することはできません。ここは指をくわえつつ、本道沿いに直進するしかないようです。
→東谷線に突入!
■大血川の渓流沿いの坂道を登坂して進みます。この先には管理釣り場もないので、釣り客の車の通行量もぐっと減りますが、それでもこの先には観光スポットの太陽寺があるので、そこまではたまに車も通っています。この区間はまだ山裾部分につき眺望がきくわけでもなく、やや単調ですが、道沿いの渓流の眺めは悪くはありません。
→渓流を眺める!
■小滝の点在する渓流沿いに進むと、やがて勾配角度がにわかに急激になり、その先にある駐車場へと一気に上り詰めました(XRのリア側が進行方向です)。駐車場の端にはででんと観音像が立っており、一瞬、こんな場所にも新手の新興○×の道場が!? と思ってしまうかもしれませんが、すぐ先に大陽寺があるので、まあそのモニュメントのような物でしょう。ちなみに、この駐車場の横から激坂でさらに登坂する左折舗装分岐がありますが、ここは突入してもガソリンの無駄になるだけだと思います。
→登り分岐に突入しちゃう!
■で、今度は観音像のある駐車場から進行方向を眺めてみます。道が二手に分かれていますが、右側を下るのが大陽寺(市販の某地図では陽寺と誤植されています)への入口で、左手の登坂路が大血川前本道になりますが、ここには木製のウマが設置されていました。一応、形の上では車は通れないようになっていますが、ウマをどけて突入する乗用車もいるので、この先、対向車もあり得ることに注意しておいた方がいいかも。ちなみに、探索時にはこの先で埼玉県警パトとすれ違いましたが、たまに巡回でもしているようです。
■大陽寺入口を過ぎると周囲の眺望などがきくようになり、ここに来ていよいよ山岳林道っぽくなってきます。でもそれは景観的なものについてであり、路面について言えば幅広舗装路面なので林道的な険しさは皆無。よって当林道での楽しみは眺望のみと割り切ることが必要かもしれません。なにせ全線舗装済みですから…。
→眺望を眺める!
■山肌に沿ってぐんぐんと標高を稼いで進み(XRのリア側が進行方向)ます。登坂路がダラダラと連続しますが、ちょうどこの手前の地点には180度の切り返しがあり、ここでは路肩から眺めてみるとその様子がよく分かります。
→眺望を眺める!
■急峻な山肌で切り返すこと3回、やがて前方に駆ヶ越トンネル(画像はその出口側)が見えてきます。一気に登坂する連続した勾配区間はここまでで、トンネルを抜けるとコース的にはアップダウン程度の緩い起伏に落ち着きますが、ここは標高が高いのか、探索時には路肩に残雪が目に付くようになりました。
■山肌の等高線をなぞるように細かくカーブしながら軽いアップダウンが続きます。だらだらと進んで何気なくここで一服付けていると、一台のマウンテンバイクがやって来ました。挨拶を交わし、昔はバイクに乗っていたが、体力および年齢的な理由でマウンテンバイクに乗り替えたこと、山でキツネを見かけた話題などでしばし会話を交わします。ここまで一気に登ってきたそのタフネスさには脱帽で、なんだかオフライダーの将来たどるべき姿を見せつけられた思いです。
→眺望を眺める!
■路面が舗装され、加えてガードレールも設置されているので、あまり実感できませんが、コース沿いの地形的にはかなり険しい様相が見られます。ここでの転落はすなわち即死亡ですが、まずそのようなことは発生しないでしょう。それよりも崖崩れでヤラれる方が可能性としては高いかも。などと取り留めもないことを考えつつ前進します。
■進むにつれて日陰の路肩に残る残雪がその量を増してきますが、 この地点の標高は約1200メートル。やはりそれなりに寒いのか、途中、路肩に滴る石清水が凍結していました。XRと比べてみるとその大きさが分かりますが、完全に氷柱化しています。
→氷柱を眺める!
■今にも崩落しそうな断崖地帯を進みます。よくもまあ、こんな地点に道を通したな、といった感じです。大血川線が自然災害で寸断されるとしたら、この地点がその可能性大かもしれません。右手の断崖も迫力ですが、ここは路肩からのぞき込む左手の落ち込むような谷間の眺めも凄いです。
→谷間をのぞき込む!
■危険な断崖地帯を抜けると再びトンネルが現れました。これは三峰トンネルで、霧藻ヶ峰の山頂付近を真っ直ぐにくり抜いています。入口からのぞき込むと出口が小さく見えていますが、ここは結構な長さがありました。中はひんやりと寒いので一気に駆け抜けましたが、照明は無く真っ暗なので、通過中は速度感覚が無くなってしまいます。
■三峰トンネルを抜けると心なしか僅かに登りがかった平坦路が続きます。見通しの良い山間の谷間に沿って大きくカーブを描きつつつ、等高線をなぞるような感じで舗装路が延びて(進行方向はXRのリア側)いました。ここではトンネルを越えると同時に分水嶺も越えたようで、谷の流れも向きもそれまでとは正反対になっています。
→眺望を眺める!
■その後しばらくするとやや長いストレート区間が現れました。少し進むとクイっと僅かに曲がって方向転換して、また直線区間が続きます。やはりここも僅かに登りがかっていますが、基本的には平坦路になっているようです。
■直線区間をダラダラ進むとやがて前方に駐車場が見えてきました。ここは三峰神社入口付近のビジターセンターの駐車場で、どうやら大血川線の終点にもなっているようです。ならばそのまま秩父湖方面へ抜けようと思いきや、無情にも駐車場入口には両脇を固めるように馬の置かれたチェーンゲートが! ここはアレをやってやれないこともなかったですが、すぐそばには大勢の観光客がウロウロしており、ゲート先に突然現れたオフバイクになんだか注目している様子。不自然に一服付けながらじっと観光客の視線の隙をうかがいますが、結局、時間の無駄になってしまうとは…。 
→探索終了!
→調べる!

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