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 黒川線/ Kurokawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.05.23 / No.Shi-033 
 適度にガレた山岳ダートでオフの醍醐味を満喫、人里離れた深山の雰囲気も素晴らしい!


↑ややガレたガタガタなダートが連続しますが、荒々しい山岳ダートの雰囲気は抜群! 存分にオフバイク走行を満喫できる1本でしょう。
岡市にあって大井川の井川湖へと連なる山岳地帯に位置する完抜け林道。延長距離もそれなりにあり、葵区側から入線すると前半は黒川の渓流沿いに進み、後半は本格的山岳ダートがそれぞれ楽しめる。若干のガレで知られる通り、ガタガタ感は大きく場所によってはズルズル感もそれなりにある1本。決して走りやすくもないが、過度なストレス無しにガレを楽しむのにはちょうど良いだろう。連続する登坂ダートは山岳ダートの雰囲気満点、接続する竹ノ沢林道と合わせればロングダートが満喫できる。

 [所在地]静岡市
 [路面状況]半ダート / 完抜
 [接続林道]竹ノ沢林道
 [分岐林道]雪穴林道
 [コース]静岡市葵区「口仙俣」地区から竹ノ沢林道とを結ぶ

岡市街地方面から県27号線(安倍街道)を井川方向に進み、油野温泉を過ぎた先の「上落合」にて県道から右折、道なりに進んで「あまごの里」を目指していくと、やがて右手に現れるのが黒川林道の入口です。ここは一応、行政上では静岡市の葵区となりますが、「村」といった方が相応しい深い山が連なる山村地帯。ゆえに黒川林道の入口には「山奥へと向かって延びています」的な林道臭さが濃厚に漂っており、訪れた林道ライダーは必ずや期待してしまうことでしょう。
してこれが黒川林道入口からの眺め。すぐに始まるガタガタな未舗装路が沢沿いに前方の鬱蒼たる山中へとなだらかな登り坂で延びているのが目に入りますが、大井川へと続く深山地帯を巡るダートへの期待感が高まる瞬間ですね。ちなみに、探索時には「林道は工事中につき通行止です。通り抜禁止」なる立看板がありましたが、それは終点で接続する県27号線「大日峠」付近へと至る竹の沢林道でのこと。なので黒川林道そのものは終点まで進むことができるみたい。
日に降った雨によって湿った状態のダートたどって深い山中の森へと入ると、右手に黒川の渓流が寄り添ってきます。水は雨上がりで濁流化しているかと思ったものの、少々増水していた程度。以降の区間では美しくエメラルドグリーンに輝く流れを楽しむことができました。
→黒川を眺める!
川の美しい渓流に沿って僅かづつ登坂しながら進みます。この渓流区間を過ぎた先で本格的な山岳区間が開始するものと想像できますが、まずはその前の前菜としての渓流区間ですね。眺めを楽しみつつ、その先のメインディッシュたる山岳区間に期待しながら軽快にWRを進ませます。
ートは黒川の流れを幾度となく跨いでその上流へと続きますが、ここは無数に現れる小さな橋の一つ。でもそこは大量の砂利にまみれていて、遠目にはそこが橋であるとは分らないような状態でした。降雨時の激しい流水でそこに砂利や泥が溜まってしまうんですね。
→黒川を眺める!
水時の激しさをうかがわせるような荒々しい黒川の渓流コースが続きます。ダートは岸辺を離れることなく続いており、渓流の眺めを楽しみつつ進めますが、その代わり路面はかなりガタガタ。特に走りにくいといったこともないですが、決して走りやすいともいえない状態です。
や、沢の直渡り箇所ですよ。各地の林道を巡っているとたまに遭遇しますが、黒川林道にもあったんですね。水量や深さも特に問題はなし。林道では沢の直渡り箇所をじゃじゃ〜っと水しぶきをあげて渡るのは結構楽しかったりするんですよね。ここ、なんだか嬉しくなりました。
→沢を眺める!
なんだこれは?!」上流に進むにつれて荒々しさが増す黒川の渓流ですが、増水時の暴れん坊ぶりをまざまざ見せつけられた場所がここでした。WRの大きさと比較すれば一目瞭然ですが、超特大な岩石が! まさか右手の崖から落ちてきた落石とも考えられず、増水時の荒れまくった濁流によって運ばれてきたに違いないです。ダートもこの地点では簡易コンクリ舗装が施されていましたが、それも増水時の浸水対策くさかったです。ここ、黒川林道の見所の一つですよ。
→岩石を眺める!
述の巨大岩石地点から開始した簡易舗装ですが、その後はしばらくショートな虫食い状態で現れたり消滅したりを繰り返します。それと同時に荒々しい渓流の風景を楽しませてくれた川沿いコースはこの辺りで終了。気が付けば黒川の流れはどこかへと姿を消してしまい、連続した登坂区間が開始します。すなわち、この林道のメインディッシュたる本格的な山岳区間の開始ですよ!
の後も虫食いで続いてしまう簡易舗装を登坂していきますが、なんと、ここで「雪穴林道」なる未知の支線林道を発見! 決して短くなくそれなりに延長距離のある黒川林道なので、やはり支線が存在していたということか。ただし、そのダートはやや荒廃している感じでしたけどね。
→雪穴線の様子を眺める!
穴林道入口を過ぎると虫食干そう区間は終了、以降は終点までダートが連続します。そして登り坂もここに至って本格的なものとなりました。すなわち、林道における高度を稼ぐための常套手段である九十九折りです。黒川林道はこれで一気に高度をあげていきますが、ちなみに画像ではここまで切り返しで登坂してきた区間が左下方に見えています。
へ左へと幾度となく切り返して登坂していきますが、途中にはこのような崖崩れ地点も。もちろん、ここはすでに復旧済みでしたが、路肩には大量の土砂が積み上げられていましたよ。そして崖が崩れたちょうどその地点には清水のようなか細い流れが滴り落ちていたんだっけ。
→崖崩れ跡を眺める!
してここも土砂崩れ跡。その規模は小さくなかったようで、おそらく発生時には路面を巻き込んで斜面全体が崩壊したものと思われますが、幸いにして探索時にはすでに復旧済みでした。ここは黒川林道の本格的山岳ダート区間の険しさを思い知らされる地点ですね。と、その瞬間、崩壊した傷跡が生々しい斜面になにやら動く存在が!
→あ、あれは?!
道で野良シカといつまでも睨み合っていても仕方ないので先へと進みます。ここまでやや急な勾配区間が連続しましたが、その後勾配角度がちょっと緩くなりました。なんとなく山の尾根付近まで登り詰めたような雰囲気で、穏やかな感じの水平区間が現れたりします。
して黒川林道最大のビューポイントとなるコンクリ橋に差しかかります。ここからは遥か大井川へと連なる南明石の山々の眺望が一人占めで欲しいままに! これといって山岳には興味のない方でも、その迫力ある山深さにはちょっと圧倒されてしまうことでしょう。もちろんここはガタガタダートを進んできた疲労感を回復する絶好の休憩ポイントでもあります。
→さらに黒川線を進む!
→もう飽きた…
→展望を眺める!
→橋上より右手を眺める!
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