このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 根林道/ Ne林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.04.30 / No.SHI-038 
 [ 所在地 ]浜松市(天竜区) [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]大寄林道 [ 分岐林道 ]-
 天竜の山中で目撃! 限界を越えた山村のたどった厳しい過疎の現実・・・

窪ダムから湖岸沿いの市道水窪湖線を奈良代山(1624m)方向に進んでいくと、戸中林道分岐を過ぎた先に、大寄林道(全線舗装)へと接続しているY次分岐があるのでそこを右折します。そのまま奈良代山方向に道なりに進むと、やがて右手に現れるのが根林道の起点。林道標も掲げられているので、あまり見落とすこともないと思います。ちなみに、舗装林道である大寄林道を直進すると奈良代林道にそのまま接続し、さらにその先には高森山林道の入口があります。というわけで、奈良代林道探索終了後、水窪ダムへと下っていく途中で発見した根林道の探索を開始します。
寄林道の舗装路からひっそりと分岐する根林道のダートに乗り込みますが、第一印象はちょっと暗めな感じでした。まずは山肌のスギの植林を進むコースでスタートしますが、路面は泥っぽい土質。入口に林道標があったので立入りますが、そうでなければ立入ることはなかったかも。
ち込む断崖のような急斜面にへばりつく形でダートは続きます。天気は快晴なのに湿って泥っぽい路面はいい気持ちがしないですが、入線したからには終点を目指します。それに「根(ね)」という林道名は、一文字なので日本一短い林道名なんですね。そういう意味でも興味をひかれた根林道、行き着く所まで進みますよ。
量の落ち葉まみれで泥っぽく湿った路面、そして漂う暗い雰囲気はまさしくピストンのそれ。終点まで進むまでもなく、ここはそのような気がしました。
これはこれは!」ここは湿っぽくて薄暗いだけの存在かとも思いましたが、いきなり前方が開けてビューポイントが出現! ここでは天竜の奥深い山々を一望できましたが、まさかこのような場所が根林道に隠されていたなんて予想もしていなかったなぁ。
→景色を眺める!
想外の素晴らしいビューポイントでしたが、そこを過ぎるとまた薄暗い植林の中に入ります。ですが、路肩に目を向けると、コケむしてはいましたが、このような林道には立派過ぎるブロック擁壁が組まれていました。正直、「ここ、そこまで施すだけの林道?」と思ってしまいます。
えぇ?!」さらに進むと行く手にいきなり民家が! これはちょっと驚いてしまいますが、ここは林道名にもなっている「根」集落でした。先ほどのブロック擁壁は、実は民家の石垣だったわけですね。そうでなければこのような林道には不自然でした。淋し過ぎる山中に孤立した根集落へと至る根林道、その先林道はどこまで延びているのだろうと思ってしまいますが・・・。
んと、根集落の民家の軒先き地点が林道の終点となっていた模様。この林道は完全に根集落専用の生活道路であったようです。ただし、民家は妙に古ぼけており、全く人の気配が感じられずに静まり返っていると思ったら案の定、ここは淋しい廃村でした。ざっと周囲を見渡すと、村の危急を知らせる 半鐘 や神社などがあって、少し手入れをすれば村は復活しそうにも思いましたが、もはやそういうことはないのでしょう。というわけで林道名の日本一短い根林道、その末端にて廃村「根」に行き着いて探索は終了です。
→探索終了!
→民家を眺める!
→付近を散策!
→付近を散策!
→振り返る!
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