このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2008.11.01
No.T-006

無砂谷右岸線■日光市(旧栗山村) ■全線ダート ■接続→無砂谷左岸線
■無砂谷左岸線から分岐して再び無砂谷左岸線に接続(※路面消失につき事実上のピストン状態)

 人里離れた深山地帯に延びる山道チックなダートでお山の自然を満喫! 

 ↓草木の生い茂る夏場はその限りではありませんが、秋の紅葉は最高! 路面
 的には多少の荒廃がありますが、それをおぎなう山の雰囲気の良さは格別です。


……こんな感じ……
■無砂谷左岸線から分岐して再び左岸線へと至る周回ルートを形成するダート。ただし、現状としては大規模な路面崩落によってピストン化している。左岸線と共に形成するループ区間上に2箇所の分断地点があるため、全く足を踏み入れることが不可能な区間が存在してしまう惜しい林道でもある。ただし、走行可能区間は左岸線よりも長く、深山さの雰囲気はそれ以上かも。車両の通行量はほぼ皆無といった状態の路面特有の荒廃感が若干見受けられるが、林道慣れした方ならばストレスを感じるほどでもないだろう。入線しても同じ道を引き返すことになるが、秋には素晴らしい紅葉が完全独り占めで堪能できるので、時季を狙って立ち入ってみるのがお薦めとなる。

■無砂谷左岸線(左手)から分岐する無砂谷右岸線(右手)の入口です。当林道は左岸線と共にループ状に周回コースを形成しており、右手の右岸線を進めば、地図上では左手の左岸線から再びこの地点に戻ってくることができる何とも魅力あるダートですが、人跡の希な深山に延びる林道のならいとして、どこまで進めるかは分かりません。それゆえ探索し甲斐のありそうな1本なので、早速突入してみることにします。なお、この入口地点には林道標はありません。
■無砂谷左岸線に別れを告げて、紅葉した雑木の森に延びる落ち葉まみれのダートを進みます。探索時はあいにく小雨がパラついていましたが、しっぽりとした雰囲気もそれはそれで味があって良いものかと。ただし、山の秋雨はかなりの寒さとなりますけどね。
■無砂谷左岸線と共に形成する周回ルートは林道名にもなっている無砂谷の流れを挟んで、その右岸から上流部、そして左岸へと大きく回り込むように形成されていますが、ループ区間入口から左岸側を少し進んだ地点で路面は完全に分断されています。一筆書きで周回することは厳密には不可能ですが、苦肉の策で左右のそれぞれから路面消失地点まで行けば、ほぼ周回したとみなしてもいいでしょう。なので、現状ではループ区間を周回するにはこちらの右岸線側から進むほかなく、また、その可否はこの先の路面状況いかんにかかっています。途中に現れたコンクリ橋も欄干が朽ち果てているといったこともなくきちんとした状態であり、ここまでのところは特に異常はないので、これはひょっとしたら期待できるかもしれません。
■「林道標発見!」もしかしたら消滅済みかと思われた無砂谷右岸線の林道標ですが、なんと入口から離れたこんな地点に! 入口に設置されていなかったのでやきもきしてしまいました。でもここで林道標が発見できたことで後顧の憂いは消え去り、あとはダートをただ一騎駆けに突き進むのみ!
■無砂谷の右岸側の山肌を巻くようにしてダートは続きます。これといったガレ場や荒れによる障害はないようですが、ここ最近の車両の通行した痕跡というものがほとんど感じられませんでした。道筋そのものははっきりとしているものの、雰囲気的には放置系の僅かな荒廃感が漂っています。
■小雨にパラつかれてしまい、シトシトと降る雨と寒さの中ではすれ違うオフバイクも見当たらないのは当然ですが、それにしても人の気配が全く感じられません。周囲にはこのような素晴らしい紅葉が展開していましたが、完全な独り占め状態です。世間には紅葉の名所というものがありますが、このような深山の人気のない場所で眺める紅葉の方が雰囲気的にはどれほど素晴らしいことか!
■ダートには思っていたほどの勾配はみられず、時折現れるアップダウン程度の登り下りをダラダラ前進するとゲートがありました。といってもそれは防御力の高い最新式タイプではなく、なんとなく打ち捨てられたような寂れた感じのゲートであり、通行のほとんど途絶えている当林道の現状ではあまり存在意義はないかもしれません。探索時には遮断バーがダラリとオープン状態にありました。なお、無砂谷左岸線から分岐する入口からここまでそれなりの距離をやって来たつもりですが、似たような景色が続き、こまめに距離メーターも確認していないので、コース的にはどれほど進んだのかよく分かりません。
■2本目のコンクリ橋が現れました。手持ちの県別地図で確認してみると、あやふやながらも現在地は無砂谷の上流部付近らしく、ここまではその右岸を進んで来たようです。以降はこのコンクリ橋付近から無砂谷の上流部を左カーブ主体で回り込み、左岸側を無砂谷右岸線入口の分岐地点へと戻っていく形になっているようでした。ただし、特に障害となるほどでもないですが、路面的にはこの付近から荒廃感がやや増してきます。
→無砂谷を眺める!
■2本目のコンクリ橋を渡り、こまめな左カーブにて無砂谷の左岸側に大きく方向転換しますが、場所によってはパラつく小雨で路面はややヌチャヌチャ気味に。軽い倒木なども現れてきます。道筋自体はしっかりとしているのですが、雰囲気的には車両の通行が途絶えて荒廃の進行中といった放棄感は否めません。
■「げえぇッ、ウソだろ…?!」無砂谷の上流地点を左に回り込んで今度は左岸に取り付くと、前方にていきなり土砂崩れ跡が! 路面もほぼ全面的に右手の谷に向かって激しく崩落しており、ダートは完全に分断されています。しかもこの土砂崩れ&崩落はここ最近のものではないらしく、復旧させるつもりはないのか、そのまま放置されているような雰囲気が…。ここは徒歩をもってしても通過する事はかなり危険であり、どうするかを考えるまでもなく引き返すしか選択肢はないでしょう。よって無砂谷右岸線および無砂谷左岸線による周回ルートは、無情にも全く付け入る隙もなく完全に分断されているのが現状かと。早急な復旧が渇望されますが、そのような日は100年待っても来ないかもしれません。なんてこった…。
→諦める!
→現場を眺める!
→振り返る!
→引き返して無砂谷左岸線に向かう!

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