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探索日 2013.04.30
No.T-008
不動沢線 | ■大田原市(旧黒羽町) ■全線ダート ■大田原市「磯上」地区から山中に延びる |
よくある山林内の伐採現場を行くヒノキ臭漂う林業系の木材搬出林道 |
……こんな感じ…… ■大田原市磯上地区の名所である「磯上のヤマザクラ」脇から植林の山林内へと分け入るダートピストン。沿道では植林地の伐採作業が進行中であり、材搬出トラックの通行によって土質の路面は固く圧縮されて基本的に走りやすい。所によってはバラストが補充されているなど路面の維持管理もとどこおりなく実施されている。植林地の奥へと延びる林道ということで、スギやヒノキの山林を行くコースに特別な見所はない。まさによくある植林地の林道そのものである。ただし、斜面の樹木が伐採されている区間もあることから陰鬱な暗さはない。道すがらには搬出待ちの木材が山積みされていたりする。ヤマザクラ見物を兼ねて訪れるとよいだろう。 |
■八溝山(1022.2m)周辺の林道といえば、 真名畑八溝線に代表される茨城県側の林道についてはよく知られていますが、栃木県側についてはマイナー過ぎるのか、あまり話題とならないのが実情ですが、こちら側にも未だ見ぬ無数の林道が存在していそう。というわけで、大田原市の県27号線から少し入り込んだ「磯上」地区へとやって来たところ、「磯上のヤマザクラ」脇にダートの不動沢林道なる存在を発見しました。残念ながらヤマザクラの花はすでに散ってしまっていたため、案内板を眺めるにとどめて、さっそく不動沢線へと突入してみたいと思います。ちなみに、林道の入口はヤマザクラの左脇なのですぐに分かると思います。 →案内板を眺める! | |
■鳥居と狛犬で御神木のように奉られていたヤマザクラ脇に入って行くと、ヤマザクラ見物客用の小さな駐車場があって、そのすぐ先から路面はダートとなりました。ちなみに、不動沢線の林道標はヤマザクラ正面の鳥居のすぐ脇(上段画象を参照)に設置されています。サクラに気を奪われていると見落とすので注意してください。 | |
■そしてダートは杉やヒノキの植林の奥に向かって進みます。路面は土質ですが、林業関係の車両が頻繁に立入るのか、固く踏み締められた状態でフラットなものとなっていました。 | |
■きれいに枝打ちされた植林をなだらかに蛇行しつつ緩く登ってダートは延びていました。この植林は手入れがなされているようなので、それなりの明るさも感じられましたが、そうはいってもやはり植林地。全体的に日陰っぽい雰囲気が漂っています。 | |
■陽射しを遮るように濃密に生え並ぶ樹木の壁。植林地に延びる林道というのは、どこも大体同じようなもので、なんやかんやと言ってみても多少の薄暗さは否めません。これといった特に気になる物も無いままにその先へと進みます。 | |
■植林の中を進んで行くと、やがて小さな沢沿い区間が現れました。これは林道名にもなっている不動沢でしょうか? ささやかな沢の流れを横目に眺めつつまったりと進みますが、これもよくある林道の風景といえるでしょう。 | |
■その先で右手の森の切れ目に別れて行く道筋がありました。本線から分岐して右手の植林の奥へと延びる林業関係の作業道みたいです。ですが、関係車両の立ち入りも途絶えて草ボーボー状態につきここに用は無いな。 | |
■徐々にチョロチョロと先細りしてきた不動沢の流れを遡ってさらに前進します。それなりに植林の深部へと進んで来たみたいですが、入線以来の路面状況に変わりはありませんでした。林業系の木材搬出トラックの通行によって固く踏み締められたダートが相変わらず続きます。 | |
■さらに植林の深部へと向かって不動沢線をたどって行くと、やがて斜面の樹木が切り払われた伐採現場らしき場所が見えてきました。そこでなにかの作業が行われていたら厄介ですが、探索当日は俗にいうゴールデンウィーク。チェーンソーなどの音が聞こえてくることもありませんでしたよ。 | |
■木材搬出トラックによって固く圧縮され、さらに所々でキャタピラ痕の刻み付けられていたいかにも伐採現場くさいダート。この状況を眺めれば、不動沢線の末端はもうすぐということは嫌でも分かる状況でした。そしてやがて前方に広場らしく空間が見えてきて…。 | |
■こんな感じの伐採現場の回転場にて不動沢線はエンドを迎えます。ただし、ここは付近一帯に広がる伐採現場の中心部らしく、林道としてはここが終点ですが、その先には恐ろしくフカフカで激坂な作業道が続いていましたよ。というわけで、不動沢線は生っ粋な現役の林業系ピストン林道であったことが判明したことをもって、その探索を終了としておきます。 →探索終了! →作業道を眺める! →振り返る! |