このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2011.02.26
No.TO-050

麦山線■奥多摩町 ■半ダート
■留浦「峰」地区からR411号線「峰谷橋」とを結ぶ

 奥多摩エリアでは貴重な完抜け周回ルートを形成する高低差の激しい1本 

 ↓雰囲気的にはよくある山腹に展開する植林地を縫うようにして延びる林道で
 す。これといった見所はないですが、国道側の過激な勾配は特筆に値するかも。


……こんな感じ……
■奥多摩湖に注ぐ峰谷川を遡った留浦地区「峰」から山腹を巡って奥多摩湖畔へと抜けている半ダートの完抜け林道。すでにそこは高所である峰地区から入線すると、等高線に沿って激しく蛇行しながら平坦コースでダートは続くが、途中より奥多摩湖畔まで一気に下る過激な下り坂が始まってしまう。この付近では貴重な周回コースを形成する林道であり、また高所に延びてはいるが、後半で奥多摩湖の湖面がチラ見できる程度で景観的な物はほとんど望めない。あえてその特徴を述べるとしたら、国道側付近の目を見張るような急坂くらいかと。ちなみに林道標は国道側の入口のみに設置されており、アクセス的にもそちら側の方が分かりやすい。

■ピストン林道が多い奥多摩町にあっては珍しく完抜けしている麦山線の入口です。奥多摩湖岸から峰谷川を遡った留浦地区「峰」にその入口が存在していました。ちなみに麦山線の出口は奥多摩湖に沿って延びるR411号線の「峰谷橋」のたもととなっており、 林道標はそちら側にのみ設置されている模様。なので、ここには特に林道を示す標識などはありません。
■「本当にここが麦山線入口?」と、やや不安を覚えてしまうコンクリ舗装された入口の急坂を駈け登ると、峰集落のまるで家の中まで覗けてしまえそうな民家の裏手をかすめるようにしてすぐにダートが開始しています。
■その後ダートは急な斜面の杉林の中へと進みます。左手は崖にも似た急峻な斜面となっていて、かなり険しさがありますが、幅員がしっかりしているのでなんら問題はありません。山間地の植林に延びる地味な林道などでよく見かけるような光景です。
■標高的にはそれなりの高所に延びている麦山線ですが、山肌にびっしりと植林された杉林の中に延びているため、展望や眺望といったものはほとんど望めません。たまに路肩がこのように開けた地点もありましたが、「ビューポイント」と呼ぶには迫力の無さ過ぎる箇所ばかりです。
■景観的にはあまり高所を意識させるようなビューポイントは現れませんが、それでも山の空気とでもいうのでしょうか、なんとなく雰囲気的にはここが高い場所であることだけは感じられるのですけどね。ということで、この麦山線は景観的なものを期待する林道というよりも、ダートランそのものを楽しむ林道となっていたようです。
■山肌の等高線をなぞるように激しくカーブを繰り返すダートを進むと、粗末なトタン小屋がありました。小屋は林業作業関係の資材置き場にでもなっているのかと思いましたが、そうではなくて薪置き場として利用されていましたよ。というわけで、小屋の中にあったのは6段組みで積み重ねられていた薪のみでした。でも、なぜこのような場所に薪を保管するんだろう?
■おっと、前方に軽い障害箇所が出現。杉が道を塞ぐようにして倒れかかっています。路肩の崖も軽微な崩れを発生させていましたが、この程度のものはオフバイクの機動力の前にはなんの障害にもなり得ませんね。ここは林道につき想定内の出来事です。
■麦山線では林業活動がしばし実施されている模様。さらに前進すると、ここでは間伐作業が行われたのでしょうか? 間引きで伐採された貧弱な杉が、右手の斜面からまるで蹴落とされたかのように散乱していました。
■そしていつの間にか下りコースに転じていた麦山線のダートをさらに進むと、右手に木製ベンチの置かれた小さい広場が現れました。よもや、こんな場所にハイカーや観光客がやって来るとも思えませんが、一応、奥多摩湖を見下ろせる場所にはなっています。
→広場を眺める!
→景色を眺める!
■右手に荒れた広場が現れると、そのすぐ先の左手地点には屋根付きの地蔵堂とかなり大きな石碑が据えられています。そこには薄汚れた案内板も設置されていましたが、雰囲気的にはちょっと不気味かもしれません。それにしても一体ここはどういう場所なのでしょうか??
→案内板を眺める!
→石碑を眺める!
■戦没者慰霊エリアを過ぎると、先ほど広場から眺めた峰谷橋のたもとの終点を目指して急激な下り坂が連続します。そして左手の杉林の隙間からは奥多摩湖のエメラルドグリーに輝く湖面がチラホラとその姿を見せていました。
→奥多摩湖を眺める!
■とにかく一気に高低差を縮めるべく下って行くため、息もつかせぬような急激な下りが連続。傾斜角度がキツイので道中の撮影はこのようにもっぱらXRに跨ったままとなります。で、そんな下り坂をひたすら降りて行くと…。
■やがてダートはコンクリ簡易舗装に変化。そして傾斜角度は「過激」を通り越してもはや「鬼坂」状態に! ひょっとして斜め45度はあるのではと思われるクライマックスを迎えます。もろ前のめりの恰好で下って行くので、ここは結構恐いですよ。前方に見えている家並みの先が終点であるのにまだこの高さがあることから、その傾斜角度がいかほどであるかが分かるでしょう。
■恐ろしいほどの鬼坂を慎重に下って進み、民家の並びにやがて現れる鶴の湯温泉「馬頭館」の前を過ぎると、 麦山線はR411号線に突き当たってようやくエンドを迎えます。やれやれ、といった感じですが、先ほど高所から見えていた「峰谷橋」もすぐそこにありますね。そして国道を左折して峰谷橋を渡った直後の信号を左折すると再び麦山線の入口へと周回でき、またここを右折するとすぐにトンネルがあってそちらは丹波山村方向になっています。
→探索終了!
→振り返る!

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