このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.11.18
No.TO-053

くぬぎ沢線■八王子市 ■全線ダート
■都521号線「上恩方町」地区にて山中に延びる

 日陰な谷間に沿って延びる土質路面はトラックでこねくりまわされてしまい… 

 ↓全体的に薄暗く見るべきものもないピストンです。探索時は工事中であった
 ため路面は軟泥化していたものの、基本的には土質であると思っていいかも。


……こんな感じ……
■神奈川県との境に近い山間部に延びる全線ダートのピストン林道。付近一帯の林道でよく見受けられるとおり、その名称は林道沿いに流れるくぬぎ沢に由来すると思われる。沢沿いの谷間を登り詰めるようにダートが施設されているが、目立つ急勾配もなくコース的には穏やかな部類の1本だろう。ただし、谷間の日陰に面した植林地帯のピストン林道ゆえに全体的なその暗さは否めない。日の短い冬場の午後などでは特に寒さとその薄暗さを実感してしまいそうな山間の趣である。ちなみに、探索時には重機による林道作業中であったため路面が随所で軟泥化していたが、作業の終了したと思われる現在(2012.11)については不明。

■神奈川県相模原市と接する東京都の外れ、八王子市「上恩方町」地区で都521号線上に起点を持つくぬぎ沢線の入口へとやって来ました。具体的な場所としては、都道を陣馬高原方向から下って進んで来ると「くぬぎ沢バス停」を過ぎた100mほど先の左手に位置しています。
■他の林道探索を目的として都道を移動中、ふと目にして探索を決意したくぬぎ沢線の入口。プレハブ小屋やらなにかの資材がその先にごちゃごちゃと見えていたっけ。こういうのをどこか厭世感を感じさせるような暗さというのでしょうか。まず万人受けしそうにもない林道入口の雰囲気でしたが、ダートは即開始しています。なのでここは意を決して突入してみることに!
■入口そばのプレハブ小屋の脇を抜けて沢沿いにダートは続きます。路面は本来は砂利が敷かれた状態であったと思われましたが、この圧縮されたワダチ具合から察するに、くぬぎ沢線の奥ではなにかの作業が行われているみたい。路面の砂利は消え失せて土質と化していました。
■「あちゃ〜!」しかも探索前日に降った雨で路面は濡れています。そこにトラックが通行したらしく、タイヤでこねられたワダチ部分はぬちょぬちょなアンコ状態に! これも雨天直後の林道でのリスクの一つですが、その後あっという間に足周りは茶色くコーティング。
■くぬぎ沢の沢筋の谷間に沿ってぬちょぬちょなダートをさらに進みます。途中には送受信を行う各種装置の取り付けられたポールが立っていましたが、これは一体なんなのだろう? ま、そんなことよりも対向して来るトラックと遭遇でもしたら最悪なので、ここは先へと急いでおくことに。
■谷間の斜面に展開するスギの植林の中を抜けるようにしてくぬぎ沢線のダートが続きます。そして林道入口で感じた暗い厭世的な雰囲気はここまで進むともうありません。それでも決して明るいとはいえませんが、まあ、植林地の普通のよくあるピストンといった趣となりました。
■でも路面状況は相変わらずでした。土質の路面には無数のタイヤ跡が刻み込まれ、アンコ状態の軟泥が酷く波打つ状態に。スリップにだけは細心の注意を払ってゆっくりと前進です。
■そして谷間に張り出すように突き出た崖っぷちを回り込むと…。
■前方にくぬぎ沢の谷間のどん詰まりが見えてきました。そしてそこにはオレンジ色の各種林道重機の姿が! 幸いにして道を塞ぐトラックの姿は見られませんでしたが、雰囲気的にはあそこで道が塞がれていそう。一体どのような作業が行われているのでしょうか?
■そしてこれがその現場です。「道が塞がれているのでは?」との危惧でしたが、ここがくぬぎ沢線の終点となる末端地点のようで、元々その先にはもう道がなかったようです。してみると、この林道重機群は延長工事に従事しているとか? 当初は木材の伐採作業でも行われているのかと思いましたが、どうやらそのような作業ではなかったみたいですね。というわけで、何事もなくくぬぎ沢線の最深部を目にすることができたので、これで探索は無事に終了です。
→探索終了!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!

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