このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 城山林道/ Shiroyama林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.11.24 / No.To-068 
  落城の悲惨さを今に伝える心霊スポット「八王子城趾」を抜けて延びるピストンダート


↑総じて散策路やハイキングコースじみた雰囲気であまり林道っぽくはないですが、ここは様々な意味で見所の多い林道です。 
王子市の史跡「八王子城趾」敷地内を貫くようにして山林内に延びるピストン林道。城趾管理棟脇の入口から入線すると、前半は散策路を兼ねた区間が、後半は城趾を離れて山林内を行くコースとなっている。路面は全て未舗装状態だが、あまり林道っぽくはなく整備されたハイキングコースのそれといったところ。アップダウン程度の勾配はあるが、特に険しさを感じることもなく、道すがらには城郭の遺構や無数の石仏などが点在して見所は多い。ただし、この林道に林道標は設置されていない。

 [所在地]八王子市
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [コース]「元八王子町」地区から山中に延びる

朝の八王子城趾にやって来ました。といっても歴史や城郭巡りの類ではなく、その目的は「城山林道」。そして管理棟の手前にこのように下り坂となった舗装路がありますが、ここが城山林道の入口となってるんですね。でも、林道を示す林道標は設置されていないため、一見するとただの城跡の散策路のようにしか見えません。
っそく城山林道へと入線させていただきます。ご覧の通り路面はダート状態ですが、まずは林道だか散策路だかよく分らないような雰囲気の区間が続きました。ちなみに、わざわざ早朝の時間帯にやって来たのには当然理由があります。なぜって、紅葉の時季の八王子城趾はハイカーや城跡見物の観光客が多く訪れるため、とてもオフバイクで林道探索どころではないのですが、さすがに朝も早くから散策する者は皆無でしょう。それ以上は言わせないでください。
存じの事とは思いますが、八王子城は相模の小田原城に本拠をおいた戦国大名北条氏康の三男である氏照さんが築いたお城。関東屈指の山城でしたが、天正18(1590)年6月23日に豊臣秀吉の関東攻めの一貫で、前田利家、上杉影勝、真田昌幸によって落城させられてしまったそうですよ。その結果、多くの婦女子も自害、氏照さんは兄の氏政さんと共に切腹して北条氏は滅亡・・・。そんな悲惨な落城の地であるだけに、林道沿いのいたる所で観音像や仏像が祀られていたりします。
→!!
城の地を強く意識しながら先へと進みますが、やがて鉄冊ゲートが出現。そして目にしちゃいました。なにってそれはもちろん、林道ではお馴染みの「林道交通安全」の幟と、お約束の「一般車両通行止め」看板ですよ。うむ、この散策路じみた未舗装路はやはり「林道」であったみたい。
こはいかにも城山を行く林道らしく、鉄冊ゲートのすぐ先にて頭上を跨ぐ木橋が!もちろん、これは観光用に復元されたものであり、戦国当時はもっと粗末であったはず。とまあ、こんな所を林道は抜けてさらに延びています。ちなみに、この木橋は「曳橋(ひきはし)」と言います。
→「曳橋」を見上げる!
橋をくぐって城郭の石垣沿いに進んでいくと、やがて左手に「御主殿の滝」が現れます。先を急ぐので滝は見物しませんでしたが、真夏などに滝壷に降りると、マイナスイオンの効果で空気が周囲より2〜3℃低く感じられるとのこと。それと同時に、八王子城趾を別の意味で有名ならしめるかなりのいわくつきな滝らしいです。「あなたの知らない世界・・・?」うむ、いわゆる都内有数の一大心霊スポットというやつですな。
→立札を眺める!
→!!
主殿の滝を過ぎて少し進むと城山川を渡りますが、ここで御主殿へと向かう散策路が左折の登り坂で分かれていきます。ここまでは散策路も兼ねているため日中は観光客が歩いていたりしますが、城趾見学の観光客は皆さんそちらへと向かうので、ここから先は人の気配も途絶えてようやく林道らしい雰囲気が漂ってきます。
→振り返る!
→周囲を調べる!
、その先の雑木の森を抜けていくダートの様子です。先ほどまでの城趾コースとは明らかに雰囲気が異なっていました。少し明るくなったような感じでしょうか。ちなみに、ここは心霊スポットとして超有名な八王子城趾ですが、この林道でそれを意識させられるようなものを感じることはなかったです。これまでの林道探索経験において、本気で一刻も早く逃げ出したくなるような、怪奇現象が起きてもおかしくはない「尋常ならざる林道」というのも実は確かにあったりもするのですが、それでも林道で心霊体験をしたことは、はっきり言ってありません。そうでなければ各地のピストン巡りなんてとてもじゃないけどできませんよ。そうではなくて、林道で本当に恐いのは、「なんでそこにいる?」という場所で出会ってしまう「人」なんですね。
面の土が見えないほどに枯葉が堆積していた城山林道のダート。やはり、林業関係の車両が通行する一般的な林道とは雰囲気が違っていますね。「林道」というよりもハイキングコースといった方が適切かもしれません。
山林道のダートはその後もうねうねとカーブを繰り返して続きますが、ここは「林道」ではあっても車両の通行はほとんどないようです。たまにハイカーが立ち入るくらいなのでしょう。フカフカな芝生状態と化した路面がそれを物語っていました。
れほど進んだでしょうか? やがてぽっかりと幅員が広がった広場のような地点に行き着きました。雑木の森の何もない場所ですが、状況的に見てここが城山林道の終点らしいですね。なお、その先へとなおも続く道筋がありましたが、そこは踏み跡レベルのか細い山道状態。どちらかといえば心霊的なリスクよりも物理的リスクの方が大きそう。その先で崩落でも発生したものか、行く手はテープで封鎖されていましたよ。
→振り返る!
道末端地点から先へと続いていた山道の様子です。さすがにここはもう林道区間ではなさそう。探索時にはこのように規制線が張られ、「キケン」の ビラ が張られていたんだっけ。というわけで、東京都の超心霊スポット、八王子城趾に延びる城山林道の探索はここまで!
→探索終了!
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