このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ジオスポット 笠地 〜2000年噴火・噴石と土石流による火山災害〜
ここは、笠地という場所です。2000(平成12)年噴火以前には、
幹の太さの割に背丈の低いシイの老木にオオシマザクラ、マサキ、イヌツゲなどが寄せ木のようになって、
不思議で神秘的な雰囲気を残す森を形成していました。

2000年8月18日の大噴火の時には、噴煙の高度が14kmにも達し雄山中腹一帯には、
大量の火山灰とともに火山弾・噴石が降り注ぎました。牧場に放牧されていた牛16頭が、その直撃を受けて死んでいます。
さらに、8月29日の噴火では低温火砕流(ていおんかさいりゅう)が流れ下り、
この付近の森は壊滅状態になりました。

森が枯れた後、保水力を失った地面は雨が降るたびに浸食され、大量の火山灰や土砂が土石流となって流れ下りました。
背後に見える広大な砂防ダムは、この土砂が山麓に流れ下るのをくい止めています。

GEO POINT 火山弾 Volcanic bomb
2000(平成12)年噴火では、マグマの地表への流出はなく、
一部のマグマが火山弾として放出されました。
その表面は、落下後まだ熱かったため、内部のガスが膨らんでカリフラワーのようにモコモコした形をしています。

この火山弾は、ほかの火山ではあまり見られないその形状から
「カリフラワー状火山弾」と呼ばれました。
牧場跡周辺には、多数の噴石(飛ばされてきた岩片)とともに、数cmの大きさのこの火山弾がたくさん落ちています。


なるほど!
この「笠地」という場所は地名で、
2000(平成12)年の噴火で甚大な被害を受けた場所だというわけか!

→ OK!

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