このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 杉戸線の過酷な現状  
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千葉県ではよく名の知られたロングダートの杉戸線ですが、既存のゲートの強化および新たにゲート箇所が出現してしまい、
以前のように気軽に探索できなくなったという報告をチラホラと耳にするようになりました。
杉戸線はすでに探索済みなので、他の林道にかまけてしばらく林道パトロールが実施できない状況が続いていたこともあり、
実際の状況はどのようになっているのか確かめるべく杉戸線のゲート調査をここに実施。
以前は迂回の労力さえ惜しまなければ、分岐する全ての支線を含めて杉戸線全線を合法的に走行することが可能でしたが、
調査の結果、現在では中間区間が大きく欠ける通行不可区間の発生していることが判明、
なかなか過酷な状況と化していることを以下に報告しておきます。
今後、杉戸線を探索する場合にはそれらをふまえた上での行動計画が必要となります。

【杉戸線の現状の概略】
※現在の合法的走行可能区間は次の2区間のみです。
 ・杉戸地区〜杉戸第4支線分岐の先に現れる溜池付近の二重ゲート地点
 ・赤羽根地区からの接続ダート合流地点〜県177号線接続地点のゲート地点
※現在の探索可能な支線は杉戸第4支線のみです。

【杉戸線の通行可否状況の概略】
以前は「杉戸」および「大森」地区からの入口にのみチェーンゲートが存在していただけで、そこは共にす○抜け可能でしたが、現在はそれぞれ完全に不可能状態となりました。しかも、杉戸地区側には二重ゲートが施されています。 次にあまり知られていない「松野」および「平沢」地区からの入口についてですが、 それぞれとうの昔に廃道化。ゲートは存在しないものの限りなく通行不可に近い状態あります。「赤羽根」地区からの入口については、これまで通り杉戸線へのアクセスは可能ですが、杉戸線との接続地点の杉戸地区側に新たにチェーンゲートが出現。 これによって杉戸線はそのほとんどが走行不可状態になりました。

以上が杉戸線の現状(10年6月現在)であり、以下に杉戸地区側から順を追ってそれぞれの状況について詳しくみていきたいと思います。

【杉戸地区側のゲート地点その1】
杉戸線へのメインな入口であった「杉戸」地区側ゲート地点での現状です。チェーンゲートそのものについては、それまでの錆びたものから新品へと鎖が交換された以外に変化はみられませんが、その左右の隙間を塞ぐ木柵が出現してしまいました。また、目に付くものとしては以前はなかった「牛ヶ台国有林」と記された無意味な看板がゲート脇に設置されたようです。なお、その手前には言い訳がましく「工事中につき通り抜けできません」と記された看板が立っていますが、はたしてその工事が終了した後にチェーンゲートが解放されるかどうかは疑問かと。ちなみに、木柵の出現によって隙間が完全に無くなったため、ゲート脇のす○抜けは物理的に不可能ですが、 バイクを寝かせてのくぐり抜○でならば勝機は有り。
→ゲート左手を眺める!
→ゲート右手を眺める!
、これは以前の同地点の様子。チェーンゲートはやはり存在していましたが、それはあってなき物であったことが左手の土盛りの状態から見てとれます。あ〜あ、あの頃は良かったなぁ…。
【杉戸地区側のゲート地点その2】
そしてそのすぐ先の地点に新たに設けられてしまったのがこの鉄門ゲートです。防御力は格段に高くなったとはいえまだ勝機はあった例のチェーンゲートですが、万が一そこをくぐり抜○られることがあっても、この二重ゲートにより引導を渡されることは確実となりました。しかも「言われなくてもそんな所はすり抜○ないぞ!」 とでも言いたくなるような僅かな隙間にもこれでもかと木柵と丸太で駄目押しが! ここはどうみても無理です…。
→ゲート左手を眺める!
→ゲート右手を眺める!
【松野地区側の入口】
ここはとうの昔に死んで(廃道化)います。しかも杉戸線との接続地点手前にある素堀隧道は半崩落状態にあり、恐れを知らぬ剛の者のみ通行可能かと。近づかない方がいいでしょう。
【赤羽根地区側のゲート地点その1】
赤羽根地区から杉戸線を目指すと路面がダート化した先に現れる鉄門ゲートです。ただし、これは獣害を防ぐ鹿除けゲートであるため、これまで同様にセルフで開閉できる自由通行状態にあります。
【赤羽根地区側のゲート地点その2】
赤羽根地区から杉戸線に合流すると、 右手にあたる杉戸地区方向(画像前方左手)に新たに設置されたチェーンゲートです。この地点が封鎖されたことによって、杉戸地区側のゲートと併せて中抜けで走行不可区間ができてしまい、杉戸線は区間的に分断される形となりました。ゲートそのものは寝かせく○りを行えば強○突○は可能なので、物理的な防御度はともかくとして、杉戸線系ゲートの中では戦略的にみて最も致命的な設置となりました。このゲートの出現によって「杉戸第4支線」以外の支線巡りも不可状態に…。 ただし、 この地点で左折すれば県177号線の入口までは従来通り走行可能です。
→ゲート左手を眺める!
→ゲート右手を眺める!
→二股部分の土手をショートカットする!
【平沢地区からの入口】
県別地図などで杉戸線を眺めてみると、先述の赤羽根地区からのアクセスダートで杉戸線に向かった場合、杉戸線との接続地点にてそのまま直進(画像正面方向)する形で杉戸線ダートを横切って「花生カントリークラブ」方面に隧道を抜けている道筋が記されています。ただし、現地に立ってみてもそのような道筋は見当たらないので「?」と思ってしまった方もいると思いますが、藪の茂みの奥をよく眺めてみるとここにはその痕跡があります。 とはいっても、ここはとうの昔に廃道化しているため言うまでもなく通行することはできません。どの地図を眺めてみても、現状が反映されておらずに通行できるように記されたままで…。
戸線が普通に走行できていた時分には、その存在にまったく気に留めることもなかったこの地点ですが、正確にはT字路ではなくて十字路になっています。参考までに藪に埋もれて廃道化した直進方向を眺めてみるとこんな状況に…。そこには僅かに道筋のあった痕跡が感じられますが、付近の地面は一面に雑草に埋もれてとっくの昔に自然回帰。ここを少し進んだ地点に隧道が存在しているはずですが、付近の地面は沢水でぐちょぐちょ状態にあるため、徒歩ででも進入は躊躇われるかと。ちなみに、画像にはゲートの痕跡らしき朽ち果てた柵のようなものも写っています。こんな有様なので平沢地区からのアクセスは問題外です。
なみに、平沢地区側から花生カントリークラブ脇を抜けて杉戸線に接続する道筋は名無しダートになっていますが、平沢地区側から進んでみても、このような状態でダートはあえなく廃道化。隧道地点まですら前進することはできません。参考までに…。
【県道177号線 大森地区のゲート地点】
杉戸地区側と同様に杉戸線へのメインな侵入箇所であった県道177号線からの入口の現状です。ここには以前から鎖1本のみのチェーンゲートが設置されていましたが、その左手が自由通行状態と化していたのを過激なまでに強化した模様。金色に輝く南京錠付きの鉄門ゲートへ交換することにより、物理的なすり○けスペースはこれで完全に消滅しました。これはまさに鉄壁の守りかと…。
→ゲート左手を眺める!
→ゲート右手を眺める!
なみに、これは鉄門ゲートが新たに設置される以前の様子です。ご覧の通り、左手側の斜面がえぐれてす○抜け迂回路が存在していました。で、ここがどのように強化されたかというと、チェーンゲートが鉄門式に変わったのは先述の通りですが、それだけではないようです。現在の画像と眺め比べてみると分かりますが、それに加えて斜面のえぐれたす○抜けスペースが現在ではコンクリ吹き付けによって修復、 固められており、以前のように斜面がなぜかえぐれて迂回路が自然発生しないような加工がなされていました。あ〜あ、あの頃は良かったなぁ…。

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