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革命で生まれた国歌
〜ラ・マルセイエーズ〜



その歴史

フランス国歌である『ラ・マルセイエーズ』はフランス革命の最中に生まれました。

1789年7月14日。バスティーユ牢獄が民衆の手に落ち、フランス革命の火蓋が切られました。当時まだ人気があった国王への信頼は国王一家が国と国民を捨て亡命を図ろうとしたヴァレンヌ逃亡事件で失墜します。立憲王政への道を歩みだしていたフランスでは王政そのもののあり方を問われるようになったのです。フランスの内情に自国への危機感を募らせたオーストリアとプロイセンは、革命への武力的干渉の意思を表しました。このある意味「威嚇」であったピルニッツ宣言を「宣戦」として受けた議会は反発。しかし両国の回答が得られないまま、1792年4月20日国王ルイ16世は議会にオーストリアへの宣戦布告を提案し、これは大多数をもって可決。しかしいざ開戦してみると準備不足や内通者がいた事もあり惨敗が続き、議会は首都防衛の為に全国から義勇兵を集めその軍団をパリ郊外に創設する事になりました。

4月24日。東フランスの国境の街ストラスブールにその宣戦布告の知らせが届き、翌日市長フィリップ・フレドリック・ディートリッヒ男爵
(1748−1795)により各広場で読み上げられました。この夜、前線へ出発するライン軍の司令官の歓送会が市長の家で催されました。ライン軍総司令官リュックネール元帥なども招待されていたこの宴会には1年前からストラスブールに駐屯し、市長ディートリッヒとも懇意であった工兵大尉クロード・ジョゼフ・ルジェ・ド・リール(1760−1836)の姿もありました。ルジェ・ド・リールはディートリッヒに当時流行していた革命歌とは違う新たなる革命歌の作詞作曲を依頼し、彼は一夜のうちに『ライン軍の為の軍歌、リュックネール元帥に捧ぐ』を作ったのです。4月26日に披露されたその歌は、数日のうちにディートリッヒの手により楽譜の印刷がなされ、国民軍の音楽隊が連兵場で義勇軍の登録を記念するパレードにて一般に公開されました。

こうしてルジェ・ド・リールが作った歌は、各地に広まっていきました。「憲法友の会」モンペリエ支部の大学生ミルールがこの歌を知ったのは6月半ばの頃のようです。義勇兵の登録は南フランスで支持を受けており、指導者としてモンペリエとマルセイユ部隊を引き連れ彼はマルセイユへ向かいました。ミルールはこの歓迎会において『ライン軍の為の軍歌』を披露。それを同席していた新聞記者が書きとめ新聞に掲載したのです。マルセイユでも好評だったこの歌は、パリに行軍するマルセイユ義勇兵によって歌われていきました。彼らがパリに着いたのは7月30日。その後もマルセイユ義勇軍、ついでフランス共和国軍にも受け入れられ、1792年8月10日のチュイルリー宮殿による王権停止と共に革命の象徴として存在するようになっていったのです。

この『ライン軍の為の軍歌』は次第に『マルセイユ人の(軍)歌』と呼ばれ、フランソワ・ジョゼフ・ゴセックが編曲し、やがて『マルセイユの歌(ラ・マルセイエーズ)』と称されるようになりました。因みに7節はルジェ・ド・リールのものではなく、マルセイユ義勇兵らがヴィエンヌで迎えた連盟祭の際にペンノー神父が加えたものだともいわれています。

1795年7月14日の革命祭典において、フランス議会はこの歌を国歌として制定。ナポレオンの帝政下では退けられるものの、1879年(第3次共和制)には再び国歌として制定。時代の変動により否定されたり受け入れられたりと国歌としては興味深い変動を経て、現在は1946年(第4次共和制)の憲法により再制定されています。編曲によりルジェ・ド・リール当初のものとは違いも見られ、またその余りにも血なまぐさい歌詞には現状にあわないという批判もあり歌詞の変更も討論されているようです。

La Marseillaise


1
Allons enfants de la Patrie,
Le jour de gloire est arrive !
Contre nous, de la tyrannie,
L'etendard sanglant est leve ! (bis)
Entendez-vous, dans les campagnes,
Mugir ces feroces soldats ?
Ils viennent jusque dans nos bras
Egorger nos fils et nos compagnes !

−Refrain−
Aux armes, citoyens !
Formez vos bataillons !
Marchons ! marchons !
Qu'un sang impur abreuve nos sillons !

2
Que veut cette horde d'esclaves,
De traitres, de rois conjures ?
Pour qui ces ignobles entraves,
Ces fers des longtemps prepares ? (bis)
Francais, pour nous, ah ! quel outrage !
Quels transports il doit exciter !
C'est nous qu'on ose mediter
De rendre a l'antique esclavage !
(Refrain)


3
Quoi ! ces cohortes etrangeres
Feraient la loi dans nos foyers !
Quoi ! ces phalanges mercenaires
Terrasseraient nos fiers guerriers ! (bis)
Grand Dieu ! par des mains enchainees
Nos fronts sous le joug se ploieraient !
De vils despotes deviendraient
Les maitres des destinees !
(Refrain)


4
Tremblez, tyrans et vous perfides,
L'opprobre de tous les partis,
Tremblez ! vos projets parricides
Vont enfin recevoir leurs prix ! (bis)
Tout est soldat pour vous combattre,
S'ils tombent, nos jeunes heros,
La terre en produit de nouveaux,
Contre vous tout prets a se battre !
(Refrain)


5
Francais, en guerriers magnanimes,
Portez ou retenez vos coups !
Epargnez ces tristes victimes,
A regret s'armant contre nous. (bis)
Mais ces despotes sanguinaires,
Mais ces complices de Bouille,
Tous ces tigres qui, sans pitie,
Dechirent le sein de leur mere !
(Refrain)


6
Amour sacre de la Patrie,
Conduis, soutiens nos bras vengeurs !
Liberte, Liberte cherie
Combats avec tes defenseurs ! (bis)
Sous nos drapeaux, que la victoire
Accoure a tes males accents
Que tes ennemis expirants
Voient ton triomphe et notre gloire !
(Refrain)


7
Nous entrerons dans la carriere
Quand nos aines n'y seront plus;
Nous y trouverons leur poussiere
Et la trace de leurs vertus. (bis)
Bien moins jaloux de leur survivre
Que de partager leur cercueil,
Nous aurons le sublime orgueil
De les venger ou de les suivre !
(Refrain)



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