このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
こしろ毬さんに「禁中の晴明さん」をリクエストして描いて頂きました。 安倍晴明さんは別名を清明とも書き平安時代を代表する陰陽師です。 彼が歴史の表舞台に登場したのは天文得業生の頃。時に40歳でした。 それまでの事は分かっていませんが『続故事談』によれば 大舎人として雑役に携わっていたともされています。 彼の父とされる益材が極官を従三位という事を考えると 幾分遅咲きのデヴューという事になりますね。 因みに日本に陰陽道が入ってきたのは継体天皇の7年。 百済より五経博士である段楊爾が渡来した時とされます。 安倍一族の中で陰陽道に携わったのは晴明さんが初めなのだとか。 いわば世襲的でもあった当時の事を考えると 晴明さんの突飛な能力をそこに感じる事が出来ます。 しかしその父・益材もまた謎に満ちた人物でありその生没年すら不明なところを見ると 彼の「不思議」はもしかして父親譲りともいえなくもないかもしれません。 「道に付きて古にも恥じず、当時も肩を並ぶ者無し」という賀茂忠行を師に仰ぎ、 兄弟子・賀茂保憲と共にこの道を歩み始めた晴明さん。 途中、自宅に雷が落ちるという陰陽師にしては面目なさそうな事件にも遭遇しましたが 6人の帝の御世を生き、天文博士従四位下を極めました。 このイラストを初めて拝見した時、ノックアウトされたももかなのでした(笑)。 だって素敵すぎるじゃないですか〜! 「静(せい)」で「現(うつつ)」でありながら、俗世とは切り離された場所。・・・帝の御前。 背筋を正し自らの仕事には絶対的な責任を持ち合わせるという 緊迫した空気を感じる事が出来ますよね。 いずれの時代も政(まつりごと)にはぎらぎらとした権力の駆け引きや人の奥底にある情などを その態度や言葉の端々に感じてしまうもの。まして禁中では当たり前の事であったでしょう。 しかし晴明さんの所属する陰陽寮ではそうあって欲しくないですね。 せめて忠行・忠憲・晴明さんの3時代においては(笑)。 こしろさん、どうも有難う御座いましたv v |
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