このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



■■ 神野親王 ■■


高志ちゃんのお兄様の神野親王です。後の嵯峨天皇ですね。神野さんの名前は二通りの書き方があって、一つは「賀美能」一つは「神野」といいます。ももかは即位前を前者、即位後を後者という感じで使い分けています。

神野さんは何事も大らかで、あれこれとこなす器用さがあり、一方で政治の事はめんどくさがり。その割には暗君では決してなく、牽制と駆け引きが出来、物事の要点を抑えているという所が注目なのです。平安時代・平安京は彼から始まったといっても良いでしょう。そして趣味はしっかりと唐風で外国かぶれ。強引なところがあって、正倉院の大切な香木を大きく切り取ったという暴君としてもその道では有名ですね。きっと自分の趣味の為なら、妥協はしない人なのでしょう。でも誰からも愛される愛嬌のよさを持っていて、それが故に父・桓武天皇からも目をかけられていたともいえます。実兄の平城天皇はこんな彼とは正反対の真面目な性格。何につけ比べられる弟との確執が、後の薬子の変に発展して行ったのではと考えています。

多趣味で、華やか。このトーンをあえて使ってみたのは、神野さんなら着こなせるだろうと思ったからです。きっとこういう方だからこそ篁さまも渡り合えたんだと思いますよ。ももかにとっても彼は愛すべき人物で、かなりのお気に入りなのです。



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