このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



■  訳書  ■

界の名著 フランス革命史/ミシュレ著 桑原武夫・多田道太郎・樋口謹一訳 桑原武夫責任編集(中央公論社)
三部会の召集から熱月のクーデターまでの革命史を歴史家ミシュレが生き生きと書き綴ります。どちらかといえば人民寄りの視点ですね。
フランス革命(上・下)/アナベール・ソブール著 小場瀬卓三・渡辺淳訳 (岩波新書)
経済問題などが出てきます。気楽には読めない感じがしました。
フランス大革命(上・中・下)/マチエ著 ねづまさし・市原豊太訳 (岩波文庫)
革命前夜からテルミドールのクーデターまでを三分割して書かれています。各章毎に注釈がついているので人物伝などが読みやすいかな。
フランス革命を考える/フランソワ・フュレ著 大津真作訳 (岩波書店)
革命が歴史的事業として正当に位置付けられているのかをトクヴィルの拠りながら研究。貴族という特権地位を改めて考えさせられました。
フランス革命年代記/J・ゴテショ著 瓜生洋一・新倉修・長谷川光一・山崎耕一・横山謙一訳 (日本評論社)
1770年から1799年までに起こった出来事を年表式に解説。その日に起こった出来事をチェックするには最適な一冊です。
フランス革命の文化的起源/ロジェ・シャルチエ著 松浦義弘訳 (岩波書店)
フランス革命と啓蒙思想の関係についてシャルチエの考察。専門的です。
フランス革命と民衆/アルベール・ソブール著 井上幸治監訳、小井高志・竹本竹生訳 (新評論)
1793〜94年の公安委員会によるジャコバン独裁期に48地区に組織されたパリのサン・キュロットを追及した一冊。彼等の日常などの項目が面白かったです。
物語フランス革命史1〜3 /G.ルノトール/A.カストロ著 山本有幸訳 (白水Uブックス)
革命勃発から国王一家がラ・タンプルに移されるまでが1巻。2巻は国王の裁判から王妃の処刑まで、3巻は王家の遺児たちのその後が書かれています。ずっと欲しいと思っていたので単行本化された時に衝動的に買ってしまったという本(^^;)。なのに3巻はどこかに行ってしまいました。このシリーズはおすすめ。
ヨーロッパ史入門 アンシャン・レジーム /ウイリアム・ドイル著 福井憲彦訳 (岩波書店)
理解しているようで理解していない人が多いのではと思われる「アンシャン・レジーム(古い体制)」の定義。何が「古く」何に対して「新しい」のか、フランス革命期に生まれた言葉とされながらも実際はもう少し前からぞんざいしていたこの言葉を探ります。
ヨーロッパ史入門 フランス革命 /T・C・Wブラニング著 天野智恵子訳 (岩波書店)
数多あるフランス革命を題材とした本と比べると「入門」として作られている為読みやすいものの、深い部分までには至っていないようです。
フランス女性の歴史1〜4 /アラン・ドゥゴー著 (大修館書店)
フランスの女性たちの歴史をあらゆる立場から紹介。2・3巻がルイ14世〜ルイ16世の治世です。フランスにおいての女性の立場がわかる一冊。これもシリーズで家に置いておきたい本。
フランス文化史2 /ジョルジュ・デュビィ ロベール・マンドルー著 前川貞次郎 島田尚一訳 (大修館書店)
ルイ14世以前の時代からの衣食住についても触れています。これも一読の価値あり。
フランス革命の目撃者たち/ジョルジュ・ペルヌー、サビーヌ・フレシエ著 河野鶴代訳 (白水社)
実際にフランス革命時代に生き、自ら語った生々しい体験談を収録。バスティーユ牢獄を防衛していたスイス人将校ド・フリューのお話や、コンシェルジュリー監獄でアントワネット付きの女中だったロザリー・ラモリエールのお話もあります。特にロザリーのお話は回想録がまだ日本語訳になっていないようなので、抜粋とはいえ触れる事が出来て興味深く読めました。
フランス人の歴史 3/P・ガクソット著 内海利明、林田遼右訳 (みすず書房)
全3巻のこの本、3冊目はルイ15世の時代から20世紀までを紹介。革命期は勿論ですが、特に興味深かったのはルイ18世の御代の話ですね。ナポレオンサイドの王政復古期の話はよく目にするのですが、ルイ18世サイドからというのは余りないような気がするのです。兄ルイ16世や弟シャルル10世とはまた違うルイ18世の姿を見ることが出来ます。でも記述はちょこっとなんですけど。
ルイ十六世幽閉記/クレリー他著 ジャック・ブロス編 吉田春美訳 (福武書店)
国王の従僕クレリー、国王の聴罪司祭エジウォルト・ド・フィルモン神父、国王一家の最後の生き残りマリー・テレーズ王女。彼らから見た民衆による8月10日の襲撃事件から王太子ルイ・シャルルのまでの王家の記録ともいうべき一冊。
パリの夜 革命下の民衆−レチフ・ド・ブルトンヌ著 上田祐次編訳 (岩波文庫)
革命勃発前の平穏なパリと、革命時代の生々しいパリを実際の目で見たブルトンヌの作品。文庫版は割と読みやすいと思います。
グレースと公爵/グレース・エリオット著 序文エリック・ロベール 野崎歓訳 (集英社文庫)
原題は『フランス革命下のわが人生の記録』で、作者であるグレースによる回想録。彼女はオルレアン公との関わりをもち、その意を異にしていたにも関わらず友情を育んでいたようです。2003年公開の映画『グレースと公爵』の原作でもあります。
五〇通の最後の手紙 フランス革命の断頭台からオリヴェ・ブラン著 小宮正弘訳 (朝日選書)
断頭台行きが決定した人々の最後の記録です。実際にその時に直面した人々の心境が生々しく伝わってきます。
わが青春/シャトーブリアン著 真下弘明訳(勁草書房)
シャトーブリアンの自叙伝。ルイ16世への拝謁や、バスティーユ襲撃事件のその当日の記憶などが思い綴られています。イギリス亡命中の頃の資料がもっと出てくるかなと思ったんですがそちらは今一つ。
ロベスピエールの影/P.ガスカール著 佐藤和生訳 (法政大学出版局)
ロベスピエールの支持者で大革命時代後も生き残っていたマルク・アントワーヌ・ジュリアンの伝記。
マリー・アントワネットとマリア・テレジア 秘密の往復書簡/パウル・クリストフ編 藤川芳朗訳 (岩波書店)
マリー・アントワネットとその母マリア・テレジアの間にかわされた11年間の手紙。互いを思いやる気持ちと政治的な駆け引きなどを見る事が出来てお勧めです。
王妃マリー・アントワネット/エヴリーヌ・ルジェ著 塚本哲也監修 (創玄社)
「知の再発見双書」シリーズの一冊。アントワネットの生涯を多くの絵と共に知る事が出来ます。2001年秋、ようやく日本語版が出版。初心者にもおすすめです。
マリ=アントワネット全2巻/アンドレ・カストロ著 村上光彦訳 (みすず書房) 
豊富な文献や資料を駆使してマリー・アントワネットの生涯を描いたもの。小説として分類するよりもこちらの方が良いのではないかと思って入れてみました。
マリー・アントワネット/ジョーン・ハスリップ著 櫻井郁恵訳 (近代文芸社)
様々な人びとによって論じられてきたアントワネットの生涯を再評価するべく筆をとったという作品。
ルイ十七世の謎と母マリー・アントワネット 革命、復讐、DNAの真実/デボラ・キャドベリー著 櫻井郁恵訳 (近代文芸社)
2000年、タンプルで亡くなったとされる「ルイ17世」の心臓が現代科学の手に委ねられました。「彼」は本物だったのか?ルイ17世の生涯を姉マリー・テレーズ他の証言などを踏まえて書いています。
革命をかきまわした女たち/ギ・ブルトン著 榊原晃三訳 (福武書店)
大革命時代を生きた人々の中で、余り歴史の上に出てこない女性達にまつわるお話を紹介。このシリーズは読みやすくて装丁も綺麗♪
フランス革命期の女たち(上・下)/ガリーナ・セレブリャコワ著 西本昭治訳 (岩波新書)
テロアニュ・ド・メリクールからメアリ・ウルストンクラーフトまで、大革命時代を生きた女性達を解説。
ハプスブルクの子供たち/テア・ライトナー著 関田淳子訳 (親書館)
ハプスブルク家に生まれた皇子皇女のお話。ルイ18世ら流浪のブルボン一家のその後を取り上げたページがあります。
歴史の白昼夢 フランス革命の18世紀ロバート・ダーントン著 海保眞夫・坂本武著 (河出書房新社)
9編からなるエッセイ集。専門的な一面もあり、ちょっと入り込みづらいかも。
革命前夜の地下出版/ロバート・ダーントン著 関根素子・二宮宏之訳 (岩波書店)
18世紀のフランスの検閲や出版物の統制という法の網をくぐり、文士達は誹謗中傷の文書を書く事をやめませんでした。そんな事項を取り上げてきます。
反抗的人間 カミュ著作集4 新潮社版/アルベール・カミュ著 佐藤朔・白井浩司訳 (新潮社)
カミュの評論の代表的な作品。この作品は後に『革命か反抗か』などサルトルとの激しい論争を生む事になりました。フランス革命後の様々な人々の思想と行動を取り上げつつ、近代思想の変異にも注目。歴史的反抗の項にはサン・ジュストの思想なども織り込まれています。
西洋歴史奇譚/ギイ・ブルトン ルイ・ボーウェル編著 有田忠郎訳 (白水社)
世の中には時として不可思議な事が起こる・・・。西洋であった幽霊や予言などの話を抜粋した短編集。アントワネットの亡霊やナポレオンが迷信家だったというお話なども収録。続編にあたる『続西洋歴史奇譚』には余りフランスのお話は出てこないのが残念。
優雅な生活<トゥ=パリ>パリ社交集団の成立 1815−1848
アンヌ・マルタン=フュジェ著 前田祝一監訳 前田清子・八木淳・八木明美・矢野道子訳 (新評論)
正統王家であるブルボン家、七月王政を敷く事になるオルレアン家、そして皇孫ナポレオン3世の治世。19世紀のパリは、密接であり複雑な階級と人々で構成されていました。ルイ18世とアングレーム公爵夫人(マダム・ロワイヤル)が目指したもの、そしてそれを受け入れ拒む人達。革命後の王制のあり方などがとても興味深く書かれています。お薦め!
マリー・アントワネットの最期の日々(上・下)/
エマニュエル・ド・ヴァレスキエル著 土屋佳代子訳 (原書房)
「裁かれた王妃」マリー・アントワネットの、コンシェルジュリ牢獄に収監され裁判から処刑へと導かれる3日間を未公開資料と共に読み解いた本。

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