このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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ギロチン [附]死刑論/アルベール・カミュ、ジャン・グロック・ミシェル著 杉捷夫・川村克巳訳 (紀伊国屋書店)
カミュはギロチンを含む死刑について廃止するか否かを問いかけた作品として、ミシェルはフランスを中心とした死刑の歴史的背景とその実地方法を著しています。これが結構興味深いかな。この本が書かれた当時フランスは非公開形式で死刑が行われていました。それもギロチンは現役でした。
ギロチンの恐怖と幻想/ダニエル・アラス著 野村雄司訳 (福武書店)
フランスにおいての処刑方法には階級による違いがありました。しかし断頭台(ラ・ギヨティヌ)による処刑はそれを平等にしました。それはまた「革命的」でもあったのです。このギロチンの登場からそれにまつわる人々について。
ギロチン 死と革命のフォークロア/ダニエル・ジェルールド著 金澤智訳 (青弓社)
ギロチンがその時代によってどのように使われ、民衆に受け入れられてきたか。そしてそれを作家達はどうとらえていたか。革命期以外のお話も多く、ギロチンを盛り込んだ作品にも触れていて日本語訳を読みたくなります。生々しすぎる写真もあり。
パリの断頭台 七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記/バーバラ・レヴィ著 喜多迅鷹・喜多元子訳 (法政大学出版局)
ムッシュウ・ド・パリとしてパリの処刑を執行してきた初代シャルルからアンリ・クレマンまでのサンソン一族の記録。処刑人の一族であったが為に、恐れられ退けられてきた彼らには、半ば世襲的にこれを職業としてきたが故の知られざる思いがありました。とても読み応えがある一冊。因みにこの本が書かれてから数年後にフランス(パリ)における断頭台の使用は禁止されました。
死刑執行人サンソン/安達正勝著 (集英社)
こちらもサンソン一族のお話を取り上げていますが、どちらかというと『パリの断頭台』の方がよりサンソン一族については詳しいかもしれません(この本2003年初版なので)。ルイ16世とサンソンの関わりのお話が印象深かったです。
革命祭典 フランス革命における祭りと祭典行列モナ・オズーフ著 立川孝一訳 (岩波書店)
革命の10年間に催された祭典(祭り)は数多いのですが、余り知られていません。この本は革命の時代背景をしっかり記憶している人でないと読むのが難しいかもしれません。ミシュレやダヴィットにも少し触れています。
図説 星の象徴事典キム・ファーネル編著 栗山節子訳 (東林書林)
占星術の事典。フランス革命とは全く関係ありませんが、ルイ16世とマリー・アントワネットの出生図があります。
監獄の誕生ー監視と処罰ー/ミシェル・フーコー著 田村俶訳 (新潮社)
フランスにおける刑罰からの監獄の誕生。フランス革命時代に繋がるそれらの経緯は余り触れていませんが、古い時代からの背景を読み解く事で、18世紀頃に至る流れを知る事はできると思います。

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