このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

■  ヴォルテール (1694〜1778)  ■

カンディード/ヴォルティール著 吉村正一郎訳  (岩波文庫)
1759年に書かれた風刺小説の傑作で、世の中の不条理を浮き彫りにした作品。主人公カンディードと楽天主義者パングロスの旅。彼らに降りかかる数々の災難に、作者は当時のフランスの政治・社会・思想への批判を盛り込みました。その旅の果て、カンディード曰く「私たちの畑を耕さなくてはならない」。かつての恋人の変わり果てた姿、それに甘んじるカンディードの姿というのがまた不条理・・・(^^;)。

■  コンドルセ (1743〜1794)  ■

フランス革命期の公教育論/コンドルセ他著 阪上孝編訳 (岩波文庫)
自由と平等、そして新しいフランスを育成する為の公教育の確立。これはフランス革命期の最大の課題の一つでもありました。1792年から1801年までの、コンドルセを始め、グレゴワール、トラシー、ドーヌー、バレール、ブーキエ、フルクロワ、ラカナル、テチエンヌ、ルペルティエ、ロムの法案・報告なども収録。主義主張は違っても、一国を一まとめにする為の「教育」政策はどの革命家(コンドルセは違うかな)も熱心だったようですね。ももか的にはロムの共和暦の提案がとても興味を惹かれる内容でした。年表、そして人物伝も収録。
革命議会における教育計画/コンドルセ著 渡辺誠訳 (岩波文庫)
『革命暦第4年すなわち1792年4月20日および21日にパリのデパルトマン選出代議士コンドルセにより、公教育委員会の名において国民議会に提出された公教育一般に関する報告および法案』をヒポー本を底本に要約した一冊。字体が古くて読みづらいかもしれませんが、訳者が違い、且つ新字体のものでは上記『フランス革命期の公教育論』にもほぼ同内容が収録されています。解説ではコンドルセの生涯にも触れています。

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