このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
プロローグ |
4年振りとなる地方競馬旅打ちツアーにいってきました。今回は存続問題に揺れる 「高知」&最近調教師が補助金搾取事件を起こして開催自粛した「福山」です。 間にホテル1泊を挟んで往復夜行バスの実質1泊2日の強行軍。学生時分には宿泊 費を浮かす為に、夜行列車を当たり前の様に使っていたPINEも既に○0歳。 中1日をおいての夜行、しかもバス旅は体力的にしんどいツアーになりました。 当初このツアーは5月20日(金)夜出発23日(月)朝帰着の予定で、4月から 企画、準備をしていました。4月20日過ぎには、移動に使うバスの予約(往復& 高知〜岡山の高速バス)と宿の手配も済ませていました。しかし、5月10日過ぎ に福山競馬で調教師が絡んだ事件が発表され、以後5月の開催中止が決定。 せっかく企画した4年振りのツアーもキャンセルせざるを得ないかと2日ほど悩み ました。 しかし、ここで諦めては次のチャンスがいつ巡ってくるかわからない。ましてや昨 今閉鎖の相次ぐ地方競馬。特に高知は既に単年度黒字という条件付の開催となって いる。後々悔やまないためにも時期を2週間繰り下げて決行する事にした。 幸いにも、予約した全ての交通機関、宿とも変更が可能でありキャンセル料、手数 料の類を徴収されなかったのはせめてもの救いだった。 今回も相変わらずの不発の連続で、身ぐるみはぎ取られておけら街道一直線? |
2005年6月4日(土) |
前夜乗車した夜行高速バスは途中徳島に寄って高知を目指す。 旅好きのPINEであるが、四国訪問は実は初めて。徳島から高知までの車窓を眺 めていての率直な印象は「山ばっかりだなぁ」である。バスは高速道を使うので、 山間部を通っていくのは当然であるが・・・。トンネルばかりの車窓にガッカリし ての感想なのだが、考えてみれば四国で県庁所在地(高松、徳島、松山、高知)な ど人口の多い街は瀬戸内海や太平洋に面した海沿いである。JRの鉄道網も海沿い に走ってるし。四国県境は山ばかりなのも納得できる。 高知駅は想像以上にシンプル。駅舎は高架されておらず、どちらかというとローカ ル駅の佇まい。改札口前コンコースも狭く、地方駅によく見かける待合室も無かっ た。多客時に団体客でも降りてきたら駅構内は溢れかえってしまうことだろう。 一方、駅前は整備され、路面電車の発着所、タクシー乗り場、バス乗り場がきちん と分けられており、旅行者にとってはわかりやすい親切な設計になっていると思う 。駅前は変に込み入った感じは無く、生保会社や警察署、郵便局などオフィス関係 のビル中心で、繁華街らしき場所は見当たらない。これは街の中心部が駅から徒歩 で15分ほどにある、はりまや橋一帯であるためだろう。 高知駅ではJRの高架工事が行われていた。JRの高架化と共に駅ビルが建ち、高 知駅付近も今後一変することが予想される。 10時10分高知駅発競馬場行き無料送迎バスに乗る。乗客は10人前後。しかも 高齢者ばかり。途中5ヶ所の停留所を経て競馬場に向かうが、座席は埋まりきらな かった。殆どのファンはバスなどの公共交通機関ではなく、マイカーでやって来る らしい。バスが閑散としているのも頷ける。 約25分で競馬場到着。途中渋滞もなくスムーズに走ってこの所要時間。駅からは かなり離れている印象である。確か山の中にある盛岡競馬場もこの位、駅から離れ ていた様な記憶がある。 入場料込み¥500の指定席券を購入。PINEは旅打ちでは特観席、指定席に入 る。中央の指定席に比べ安いということと半券が記念に残るためである。 入場門をくぐり、右手にある3ヶ所の予想紙売り場から「中島高級競馬号」購入。 手荷物を場内の「預かり所」に預けていよいよ戦闘開始。 まず配当の傾向を調べる。馬連で数百円〜千円台の配当が殆ど。数千円の好配当が 無い代わりに300円未満の銀行レースも少ない。 次に新聞から調教師、騎手の成績をチェック。連対率上位それぞれ2人をピックア ップし新聞にチェック印。これで準備完了。あとは新聞での戦力比較、馬体重、返 し馬での脚捌きを観察して購入投票券を決定する。旅打ちではこれが予想の定番と なっている。 いきなり1Rで馬連¥180の超銀行レース。いつも1Rは様子見のため、見物料 程度しか張らないので、外れても大きなショックは無いのだが、配当の低さに少し 不安を感じる。 2R¥1790。この獲り頃の配当を逸してかなり凹む。しかし、3Rで早くも高 知の女神様は微笑みかけてくれた。¥1520をGET。1着は単勝¥120の大 本命だったが、2着にリーディングトレーナー雑賀正師の人気薄馬が入り、この配 当は結構美味しい。 その後は¥650、¥320、¥270と配当は先細るばかり。新聞に印を付けた リーディングジョッキー中越は1着に来るが、どれも人気馬。人気馬同士では・・ ・PINEには買えない。 そして、無情のアンラッキー7R。ここの人気は雑賀正師ゼンノオーロラ。騎手は 見習い永森。中越はトレーナーランク2位田中譲師のイヴニングスキー。2番人気 に支持されている。PINEは低配当の続く流れに逆らえず、また中越の勢いを信 じてこのイヴニングスキーから1、4番人気馬とリーディング4位ながら連対率の 良い中西騎手の乗る5番人気ヘッシュへ3点勝負した。PINEが堅い馬券を買っ た時に限って。¥49830ってことになるんです。ハイ。 勝ったのはヘッシュ。これは攻めきれなかった自分に腹が立つ。2着はここ4戦8 着以下続きの7歳牝馬8番人気ユキジョウ。新聞の寸評も「変わりはない」。ヒモ としても買える材料はひとつもありませんでした。従ってどうあがいても獲れる馬 券ではないんですけどね。ちなみに3着はゼンノオーロラとイヴニングスキーが同 着。3連単の配当はどちらも30万円台でした。チャンチャン。 これまでのPINEならこの7Rで壊れてしまって、以降のレースは無印同士の玉 砕戦法となるのだが、丸くなったというか、前半でひとレース当てている余裕も手 伝い平常心で予想を続けられた。8Rはまた¥380の1番人気。 9Rでは2番人気の¥530をGETして両目が開いた。これで最終レースまでや っても、回収率は7割程度になるから旅打ちとしては大満足の部類に入る。 メインの10R工石山特別の時間をむかえたが、実は計画の段階からここまで悩ん でいたことが一つあった。帰りの高知駅行きのバスの時間である。宿を岡山に予約 した関係で、17時40分高知駅発の高速バスに乗らなければならない。10R終 了後に競馬場を出発する16時20分発のバスに乗れば、途中少々渋滞していても 余裕を持って高知駅に着く。一方最終レース終了後にも16時45分発予定でバス はあるが、16時45分はレースの発走時刻である。レースが終了して、確定して 、払い戻しを待っていたら何分発になるのだろうか。ましてや審議にでもなって確 定が遅くなったら。17時10分位までに競馬場を出発すれば、計算上は17時4 0分高知駅発のバスに間に合うのだが、不足の事態を想定すると11Rは諦めて1 6時20分に乗るべきか。 悩みぬいたあげくここで一つの結論を出した。10R当たったら配当の高低にかか わらずお帰り。外れたら11R勝負。バス時間も勝負と。 10Rはここ2戦人気になって5着、4着のカイヨウソルトオーから入ることにし た。調教師のコメントは弱気だったが、「外々を回ったロス」、「3走前までの相 手を考えれば」などの新聞寸評に一縷の望みを賭けることにした。相手はマルカバ リー、ミスターアオモリ、そして7Rで痛恨の一撃を食らった中西ヒドゥンヴァレ イの人気3頭への3点勝負。 結果はヒドゥンヴァレイが道中3番手から直線抜け出し1着。2着は逃げたミスタ ーアオモリがしぶとく粘っているところに、カイヨウソルトオーが強襲?。実はこ の時4コーナー付近で写真を撮っていたため、200m彼方のゴール体制はまるっ きりわかりませんでした。ただ近くの人が「3−5(ミスターアオモリ)だ」とか 「3−6(カイヨウソルトオー)だ」とか言っていたので、バスの発車時間ととも に結果が気になり始めました。モニターでゴール体制を確認。おぉ、何ということ か。高知の女神様は3たび微笑んでくれたのでした。10レース中3レース的中。 プラス収支などPINE旅打ち史上初の快挙である。ちなみに配当は¥1740な ので、プラスと言ってもラーメン1杯食べたら無くなっちゃうんですけどね。本当 は交通費、ホテル代など旅打ち費用一切賄っちゃうほど儲けたいんですけど。 でも良い思い出ができたぞ、高知。勝利の余韻もそこそこに、直後に発車する高知 駅行きのバスに駆け込み、競馬場をあとにした。 岡山へ向かうバスでは、「瀬戸大橋」通過もこの旅の楽しみの一つであった。小雨 が降りかなり薄暗くはなっていたが、ポツリポツリと瀬戸内海に浮かぶ小島。技術 の粋を結集して完成させた橋。レンボーブリッジやベイブリッジと比べても長いぞ 。って当然か。風が強かったのか、バスが横に流されいてるのがわかった。公共交 通機関での事故が多い昨今でもあり、ほんの少し怖かった。 20時過ぎに岡山駅定刻到着。駅前のダイエーで晩飯と翌朝用のパンを購入してホ テルにチェックイン。あぁ、何てショボイ旅打ちなんだ。でも広島ならお好み焼き とか、香川ならうどんといったイメージはあるが、岡山で「是非食べてみたい」と いった料理のイメージは無い。今回は無理やり高知と福山をドッキングし、移動の 距離を考え、やむなく経由地の岡山を宿泊地に選んだので食べ物に関しては諦めざ るをえないか。 最後にすごく気になったこと。PINEの買った新聞「中島高級競馬号」の寸評欄 の表現で、「攻め馬はえいが・・・」「・・・メンバー的にはえい所も」と「えい 」という表現が頻繁に出てくる。これは「良い」という肯定的な表現だと思うが、 高知では「えい」と言うのだろうか?テレビなどでは関西のタレントが「えぇなぁ 」などと話しているのを耳にするが、「えい」とは聞いたことがない。高知独特の 表現なのであろうか。実は予想しながら、この「えい」が1日中気になっていた。 |
2005年6月5日(日) |
福山の皆さんごめんなさい。もう最初から謝っておきます。福山があんなに賑やか な街だとは思いませんでした。特にバスターミナル側はお店も沢山。福山の駅前に 「無印良品」があるとは思いませんでした。天満屋百貨店は高級感漂う雰囲気でP INEには敷居が高かったです。やはり「無印良品」裏手にあるダイエーの方が向 いています。駅構内にはマツキヨやファッション関係のおしゃれな店が並び、若い 人も行き交う活気溢れる街でした。PINEの事前イメージでは、駅前に限って言 えば高知と福山では正反対でした。福山は確かに新幹線の停車駅ですが、所詮県都 は広島。低いビルが1つ2つあって、駅ビルには土産物店と数件の飲食店。そう、 バスターミナルと反対(福山城)側のイメージでした。 そして福山競馬場も街中の競馬場の風情であった。向こう正面に山は見えるものの 、駅からバスで10分少し。駅前から真っ直ぐ南(になるのかな?)に向かって、 繁華街から住宅が目立ち始めた付近から1本右に入ったところに福山競馬場はあっ た。先頃閉鎖されたが、回りの雰囲気は高崎に似ているようにも感じた。 入場門では、騎手や開催役員と思われる関係者20名位が、ファンの来場を出迎え ていた。これは事件に対するお詫びの気持ちを表すためであろう。でも、お金のか からないこの様な企画は、定期的に行ってもても良いのでは。毎日同じメンバーで はファンも飽きてしまい目も向けなくなろうが、月に1回程度数名のジョッキーを ピックアップして最終レース終了後にファンとコミニュケーションをとる。 騎乗予定のあるジョッキーが、レース前にファンとコミニュケーションを行うと、 レースの公正さの観点から問題となろうが、最終日のレース終了後なら問題なかろ う。ファンと騎手との交流は、中央でも年に数回やっている。 入場門を入り、前日同様新聞購入、手荷物を預け臨戦態勢を整える。 開催自粛で待ちわびたファンと重賞全日本アラブ大賞典開催の相乗効果なのか、入 場者の数はかなり多い様に思えた。ただ前日の高知がかなり閑散としていたので、 その相対的なイメージもあったのかも知れないが。 今日も入場料(¥100)+¥500の指定席に入ったが、周りに人が多い。高知 では前後左右3席に人はいなかったが、ここはほぼ満席状態。指定席の中でも一番 安い席のため、座席の前後左右幅が狭くちょっと落ち着かない感じだ。 場内に掲示してある成績表から配当の傾向を確認。高知と似たような傾向である。 大きな配当は稀であるが、安い配当が続く感じでもない。高知に比べて若干3桁配 当が多いようではある。 着席し、騎手、調教師の成績確認を始めたが調教師の成績が無い。騎手以上に調教 師の成績を重視するPINEにとって、これは片手をもぎ取られたに等しい大きな ハンデを負ってしまった。「キンキ」なる新聞を購入したのだが、他紙には掲載さ れているのであろうか?今では知る由もない。 1R馬連1番人気¥290。高知同様堅い滑り出し。これは諦めるしかない。 2R¥1900。前日と同じ流れ。前日の教訓を全然生かせないPINEは、今日 も好配当を逸して凹む。休養明け同士の1、2着。1着馬は+9K。3歳で休み明 けを考えれば、これは納得できる。しかし、2着は410K台の牝馬で−16Kで は買えない。ましてや荒尾から転厩してきて1戦目。荒尾は4年前の訪問の地でも あるが、馬のレベルは正直低い。九州の2場を比較しても佐賀>荒尾である。ただ し、荒尾の名誉のために書き加えるが、この2Rの1番人気ユタカマルゼンの父コ ウザンハヤヒデは荒尾の快速アラブでレコード樹立5回。ついには園田の全日本ア ラブ優駿楠賞まで制した全国レベルの名馬で種牡馬になった。コウザンハヤヒデの 名前は事前に知っていたが、アラブのメッカ福山でいきなり荒尾から転厩してきた 牝馬が通用するとは思わなかった。 3R以降は¥590、¥430、¥510、¥930と続き、新聞通り買っていれ ば収支トントン位でパーフェクト的中なのであるが、PINEはおけら街道に向か って一歩一歩前進している。6Rは単勝¥130の馬が1着にきて、馬連¥930 もついているのだから、獲りごろのおいしい配当なのだが、軸馬を誤っては的中解 答は出てこない。 調教師の力関係も判別できず、チグハグな予想が続いて迎えた7Rで、福山にもい ました女神様。¥1720GET。PINEが軸馬にしたミズホヒリュウは7歳牡 馬で上がり目が期待できない上に、小回りコースの追い込み馬。新聞評価も着穴の △程度。しかし、他の馬が中間1〜2本しか時計を出していない中で、この馬だけ 9日間に5本の時計を出している。調教寸評も「体調良化が顕著」。積極的な調教 だけを頼りにこの馬に賭けることにした。この5番人気ミズホヒリュウから人気上 位馬に逆らわず3頭へ流し、結果ミズホヒリュウ1着、2着に1番人気でリーディ ングジョッキー片桐の乗るチグサファンタジーが入りこの配当。テンのスピードが 同程度の馬が3頭揃い、流れが速くなったことも幸いしたのだろう。 しかし、結果的に福山での的中はこの7Rのみで、11R勝負した収支は当然マイ ナス。前日高知で浮いた分も吐き出して、2日トータルマイナス収支とおけら街道 から抜け出せない旅打ちでした。 福山でのメインは全日本タマツバキ記念アラブ大賞典。地元福山からは現役最強と も呼ばれるスイグンはじめ6頭。名古屋、笠松、園田、高知から各1頭の10頭立 て。こような交流戦は、地区毎のレベル評価が難しい。サレブレッドであれば、あ る程度の力関係はインプットされているが、アラブに関しては白紙状態といっても 過言ではない。 地元福山のスイグンには一目置くが、遠征笠松のミスターハヤブサを軸馬にした。 サラブレッドのレベルで比較すれば、遠征勢では笠松が断然強い。加えて鞍上川原 正一は成績はさておき、中央でも騎乗していることからヤネも信用できる。ミスタ ーハヤブサの単勝とスイグンへの馬連を本線に、園田のゲンキガイチバン、名古屋 のエムエスオーカンへ薄く流して勝負。 スイグンは強かった。地元の利もあろうが、2馬身半差は着差以上に余裕の勝利に みえた。数年後にはスイグンの仔も、ここ福山で走ることになるのだろう。2着に も福山のユキノホマレ。馬連¥350は2番人気の組み合わせ。PINE支持のミ スターハヤブサは、・・・。・・・どこだ。裏単勝ゴールの最下位10着。軸馬が ハナ差3着ではアツいが、これだけ負ければ悔しくも何ともない。サラブレッドの 常識はここでは通用しなかった。当たり前か。ちなみに高知から遠征のエスケープ ハッチは道中離れた最後方を進み、1週目スタンド前ではブッちぎり最下位かと思 ったものの、賞金GETまで半馬身差の6着でゴールしていた。ん〜わからんもん だ。 最終11R¥720も不発に終わり、足早に福山駅行きのバスに乗り込んだ。結局 11R中千円台2本の他は全て3桁配当。傾向通りとはいえ、4万円台が出た前日 の高知に比べると馬券的にはインパクトに欠ける1日であった。せめて「6Rの¥ 930くらい獲れていれば」と思っても後の祭りである。でもアラブ現役最強のス イグンを生で見られたこと、期待通りの強さで勝利したことには馬券を離れて大変 満足した。 福山駅では乗車する夜行バスまでかなりの時間があるため、あたりをブラつくこと にした。まず駅を挟んで繁華街とは反対側にある福山城。天守閣は既に閉まってお り登ることはできなかったが、城内の公園で一休み。公園からは福山駅しか見えず 、特筆すべきほどの場所ではではない。 福山ロッツは若い人向けの店。元々百貨店の「そごう」が入っていたらしい。 ダイエーは古く狭い。PINEの知っている千○○央駅前にあった(既に閉店)ダ イエーの作りに酷似。スクラップ&ビルドで郊外に大型店を作っても良いのではな いか?でも屋台骨が揺らいでいるダイエーでは無理か。 実は晩飯をどこで食べるか探しながら彷徨っているのだが、どこも決め手に欠ける 。そこで敷居は高いが天満屋の最上階にいってみた。6〜7店のレストランが並ぶ が、どこも殆ど人が入っていない。日曜日の晩飯時にである。1店舗は閉鎖されて いる。メニューと価格のバランスは悪くないのだが、あまりの人気の無さに天満屋 を後にすることにした。最終的には駅構内のラーメン屋で「麻婆豆腐定食」という 何も風情のない、ありきたりのメシを旅の終わりに喰らうことになった。おけらの 身で贅沢は言えないが、せめて最後くらい印象に残るもの(その土地の名物)を食 べたかったなぁ。 |
エピローグ |
冒頭にも述べたが、往復夜行バスはしんどい。列車ならお尻が痛くなっても動き回 れるが、3列シートや座席ピッチ幅が改善されているとはいえ、バスでは動き回る スペースがない。足元も前の人がリクライニングを目一杯倒すと、動かすことが出 来なくなってしまう。飛行機でよく言われる、「エコノミークラス症候群」は夜行 バスでも起こり得よう。「エコノミークラス症候群」対策として水分補給をこまめ にしたいが、何回もトイレに行くのもいやだし。 夜行バスのメリットはとにかく安い運賃にある。宿泊費も浮かせる。そして目的地 に朝到着して、その日1日フルに有効活用出来るところにある。ビジネスなどで頻 繁に使うことは躊躇うが、数年に1回のプライベート旅行なら我慢するしかないか 。何たって安いから。 |
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |