このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
ホンコントミカとマスコミトミカ
ホンコントミカとマスコミトミカをご存知ですか?
いずれも短命に終わった激レアなモデルたちです。
出品数の多いネットオークションでもなかなかお目にかかることができません。
ここではささやかな自分のコレクション写真を織り交ぜながらこれらのトミカたちを紹介いたします。
[ホンコントミカ]
ホンコントミカ
昭和45年に発売され絶大な人気を博したトミカは、翌昭和46年、予想以上の
需要と急速な品番拡大に対応するため、ホンコンへ下請け生産に出されました。
これらが「ホンコントミカ」と呼ばれるもので、下記6車種が発売されました。
10−1 ホンダNⅢ360 | 11−1 スプリンター1200SL | 12−1 カペラロータリークーペ |
30−1 ギャランGTO−MR | 33−1 セドリック | 42−1 ダットサントラック |
これら「ホンコントミカ」は、モデルの出来や塗装の品質が国内生産のものと比べ劣っており、
トミーが早々に生産を取りやめ、金型を引き取ってしまったためどれも生産数が少なく、大変貴重なものです。
うち、11−1や42−1についてはカラーリングを変えたり、金型を改修したりして
日本で再生産されましたが、その他の4台は再生産されることもなく、現在に至っています。
「ホンコントミカ」の特徴は、塗装がやや厚ぼったく艶があまりない、
特有の1Bというタイプのホイールを履いている、テールランプが着色されている、
ハンドルがやたらでかいといったところです。
箱には「Made In Hong Kong」の記載があります。
特徴①ホイール 特有の1B(旧称4S)ホイール。 | 特徴②テールランプの着色。 当時の日本製モデルは着色されていませんでした。 | 特徴③ハンドルの大きさ ハンドルがやたら大きいのが特徴。 |
Made In Hong Kongの記載が箱のフタ部分、車名の下方にされています。 | 日本製移行にあたり金型改修されたダットサン。左が金型改修後の日本製。Fグリルが一体式に改修されています。 | 同じくダットサン。Rウインドーが金型改修により埋められてしまっています。 |
[マスコミトミカ]
マスコミトミカ
通常品75−1「コスモスポーツマットカー」、79−1「ギャラン10−4−10−10」が
予想以上の人気を得たためか、この2台を含め、
新たに独立したTVシリーズものとして発売されたのが「マスコミトミカ」です。
以下の12車種が発売されました。
WANTED! | WANTED! | |
M01 マツダRX500「行け!ゴッドマン」 | M02 ホンダTN360パネルバン「ケーキ屋ケンちゃん」 | M03 コスモスポーツ「ウルトラマンマットカー」 |
M04 トヨタ救急車「ジャンボーグA」 | M05 ニュートヨタ7「ジャンボーグA」 | M06 セドリックワゴン「ファイヤーマン」 |
WANTED! | WANTED! | WANTED! |
M07 ギャランHTGS「緊急指令10−4−10−10」 | M08 トヨタ2000GT「ハッチャキ!マチャアキ」 | M09 三菱ふそう高速バス「ムーミン」 |
WANTED! | WANTED! | |
M10 ハイエースコミューターキャンピングカー「山ねずみロッキーチャック」 | M11 トヨタEX−7「ウルトラセブン」 | M12 マツダライトバス「ウナギイヌ」 |
実際に番組に登場したのはM03とM07だけで、他のモデルは縁もゆかりもない
ただシールを貼り付けるだけの安易なものでした。
当時180円だった通常品に対し、シールを付けた分だけ高く、200円で販売されていたそうです。
カラーリングは通常品と同様です。
テレビ番組の移り変わりは早く、またさほど売れなかったためか、73年版カタログだけで消えてしまいました。
ホンコントミカ以上にオークションに出ることの少ない激レアなトミカたちです。
ボックスアート。 | 箱側面には版権のシールが。 |
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