このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

川崎久一著

敗戦に立つ労働者 

  発行者 川崎久一
  印刷  共立印刷株式会社
  編集  桐田豊正
  ページ数 174
  推薦の言葉 中島武敏、出原 隆

第1部 敗戦に立つ労働者

第2部 いち早く労働組合結成へ

第3部 日本タイプでの闘い

第4部 富士三鷹の闘い

エピローグ

資料  富士三鷹争議、あとがき、川崎久一 略年譜、解説索引

頒価 1000円

発行元 東京都西東京市谷戸町2−15−2 〒188−0001 川崎久一

 

感想
 著者は1913年佐賀県出身の92歳。貧農の次男として生まれ、母を助けて農業に従事しながら早稲田大学発行の「中学講義録」で勉学。18歳の時、母の死後上京、労働者として自活をはじめる。戦前の中島飛行機製作所の労働者を経て、全日本金属労働組合中央委員会書記長を歴任、退職後は書店・陶器店を経営、田無市議会議員に当選後は地元田無で活動する。原水爆禁止田無協議会理事長、小平・田無・保谷年金者組合会長を務める。労働組合運動の中でソビエト訪問団に加わる。著者とは田無時代に陶器店経営者・議員としての川崎氏との交流がある。
 本書は著者の自伝的小説で、文中、北川の名前で登場する。戦前・戦後の労働運動や軍需産業の様子などが生き生きと描かれている。特に戦後の混乱期の労働者のくらしと闘いについては読む人に感動と勇気を与える。 また、戦争の記録を追及する私としては、中島飛行機製作所の成り立ちと経営方針・軍需工場としての位置付けの解説は非常に勉強になった。著者を知る者として本書の一読を推薦する。

 

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